スイスを訪れていた高校生平和大使が22日、長崎市内で帰国報告会をした。ジュネーブの国連欧州本部に核兵器廃絶を訴える署名を届けるなどしてきたメンバーは、「これからも地道に平和の大切さを訴えたい」と決意を新たにした。

 高校生平和大使は長崎市の市民団体「高校生平和大使派遣委員会」が募集し、国連に毎年派遣している。18回目の今年は、全国の21人が17~20日にスイスに滞在。国連やNGOなど8機関を訪れ、活動を説明したり、被爆者の思いを伝えたりした。

 報告会では、広島県立広島高1年井上つぐみさんが、本部の軍縮会議本会議で行ったスピーチを振り返り、「被爆者の生の声を聞ける最後の世代として、これからもその声を世界に伝えていきたい」と語った。

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