ワシントン=杉山正
2015年8月23日01時16分
米国防総省は21日、過激派組織「イスラム国」(IS)が放ったとされる迫撃砲弾の破片から化学兵器のマスタードガスに使われる成分が検出されたと公表した。今回は簡易な分析で、今後、数週間かけて詳細に分析を進めるとしている。
同省によると、今月11日にイラク北部マフムール近郊でISと戦うクルド治安部隊が砲撃を受けた。治安部隊が、破片を米側に提出。米側が破片を分析して成分を検出したという。
これまでもISによる化学兵器使用の疑いは指摘されてきたが、確証は得られていなかった。
化学兵器をめぐっては、2013年にシリアのアサド政権による使用が疑われた。アサド政権は否定し、国際機関の査察を受け入れてマスタードガスを含む化学兵器の保有を申告。国際機関によって兵器と原料物資の国外搬出と廃棄が進められてきた。(ワシントン=杉山正)
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞国際報道部
PR比べてお得!