[PR]

 ノルウェーの平和学者、ヨハン・ガルトゥング博士(84)が22日、沖縄県浦添市で講演し、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の県内移設計画に関連し、「政府が嫌がるのは、『積極的平和』の考えに基づく新たな提案を沖縄側からすることだ」と述べた。

 博士は、貧困や差別といった構造的な暴力のない状態を「積極的平和」と定義。移設計画について、「日米両政府が進める『プランA』(第一案)は東京やワシントンから遠いところに軍事基地を置こうとするもの。軍拡は他国を刺激し、戦争につながる可能性もある。積極的平和を通じた『プランB』(別の提案)が大事だ」と訴えた。