例えばコスメは「みんな大人になったら化粧するんですよ。社会に出たら化粧はマナーですよ」というメッセージでやってきた。
けど、12年ぐらい前からBBクリームの大ヒット。これで化粧が面倒だと思っている女が大勢いることが明るみになってしまった。
以前はファンデーションの前にお粉をふるって、ファンデーションを定着させる化粧品をさらに上塗りして…みたいに売ろうと思えば売れた。
けどBBクリーム以来どんどん手軽なコスメが増えてきて、驚くことに現在では、
情報を積極的に集め、商品を購入し、感想を話す・ネットに書きこむ層を「コスメオタク」として分類しなければならなくなった。
以前は就寝用ブラジャーまで売れていたのに、今はみんなブラトップ。タンクトップにパットのついた謎の商品が大ブーム。
そりゃアメリカなら、タンクトップ一枚で乳首をピンと立たせている女性がいるけど、それが日本でも普通になってくるとびびる。
広告側は下着に特別感を持たせたいと、勝負下着だとかモテ下着だとかあの手この手で押しまくってきたけど、
それが逆効果になった面もあるみたいで、今は下着にこだわっているとエロいとか、SEX好きそうとか、10代20代の一番下着に気合を入れる年代に、
若年層のオバサン化というコードが会議で出てきたときには笑ったけど、やっぱりみんなブラジャーは苦しかったのかなぁ。夏は地獄だし。かゆい。
あとキャラクターも。
毎日TVで流してる○○たまがここまで流行らないのは怖い。キャラクターの売り上げは知名度に比例するという教科書はみんなで灯油をかけて燃やそう。
以前は、女性に対しては
"みんなしているんですから、あなたもやりましょうね"という上から目線の売り方が普通だったし、本人達にも受け入れられていた。
まあ私も発信する側、謙、受け取る側だから、みんなとずれない安心が欲しいってすごくわかる。
男性に対しては
もっと細かくいうと、ランドセルのCMでお母さんを一列に並べて「みんなはこのランドセルを選びました」
介護用品のCMで年配の女性をならべて「みんなはこの介護用品を使っています」
が女性の同調行動と言うか、もうはっきりいって同調圧力に訴えかける広告。
それもビールとか「友達とこういうことをしたいあなたへ」系のCMだけで、大抵は一人二人しか人が出てこない。
みんな化粧する、ブラジャーする、洋服すき、料理すき、動物すき、パステルカラーすき、手書きの文字すき、同性の笑顔すき、
でも受け取ってくれるパイが少なくなると、当然売上そのものが減ってくる。化粧はしないし、ブラジャーも買わない女性達。
同調項がどんどん減っていって、なんだかさみしい。
みんな化粧しよう、ブラジャーしよう、服を買おう、料理しよう、動物を飼って、女友達をハッピーにさせるために、ちょっとしたプレゼントを用意してみよう!
これ、何でなんだろうね。理由は少子化かな? それとも女性の生き方が細分化されすぎてとうとう追いつかなくなったのか。
簡単に言えば、横並びする元手がないっつーことでしょ。 その証拠に(と言い切れる自信がないが) Instagram見れば有名人と同じことやってみました!が並ぶ。 おにぎらず、メイソンジ...