(花蓮 27日 中央社)肥料メーカー大手、台湾肥料の花蓮工場にある「海洋深層水園区」で26日、再建された日本統治時代造営の神社がお披露目された。近く市民にも一般公開される。
同園区の前身は、日本統治時代の1939(昭和14)年に建設されたアルミニウム工場で、製造された材料は神風特別攻撃隊の戦闘機などに使われていた。そのため第2次大戦末期に米軍による爆撃の対象となったが、神社は奇跡的に被害を免れた。だが、2005年に同地を襲った台風によって社屋が破壊され、土台を残すのみとなっていた。
その後、同園区に新たな見所を作ろうと、台湾肥料が専門家に協力を依頼し再建を進めていた。敷地内では、ほかにも日本統治時代の建物が修復を経て再利用されており、新たに建てられた神社や鳥居などと併せて、より一層当時の雰囲気を味わうことができるようになる。
(李先鳳/編集:杉野浩司)