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日本の新聞によるデマや誤報が中国の攻撃材料に利用される状況

2015.08.21 07:01

 朝日新聞と左派政党の「ご注進」に釣られた中国の要人やメディアはここから靖国参拝批判を開始。中曽根首相は同年秋の例大祭での靖国参拝を断念せざるを得なくなった。つまり中国が靖国で騒ぎ出したのはここ30年の話なのだ。こう見ると、靖国参拝が中国の外交カードとなったことに果たした朝日の“役割”が大きいことがよくわかる。

 朝日だけではない。1982年6月には、教科書検定中の文部省が高校日本史の教科書にあった日本軍の「侵略」という文言を「進出」に書き換えさせたと日本のメディアが一斉に報じた。

〈日本の中国に対する「侵略」は「進出」である、といった変更を求めるのは、歴史を正しく認識させる上で、決してプラスにはなるまい〉(読売新聞・1982年6月26日付社説)

 実際は、書き換えの事実はなく、日本テレビ記者の勘違いが生んだ明らかな誤報を新聞各紙が広げたのだった。しかし中韓はその(虚偽)報道をもとに日本に激しく抗議した。

 当時の鈴木善幸内閣は中韓に配慮し、宮澤喜一・官房長官が「政府の責任で教科書の記述を是正する」と約束した。その結果、教科書を作成する際、近隣のアジア諸国に必要な配慮をするという「近隣諸国条項」が設けられた。  

※SAPIO2015年9月号

 朝日新聞と左派政党の「ご注進」に釣られた中国の要人やメディアはここから靖国参拝批判を開始。中曽根首相は同年秋の例大祭での靖国参拝を断念せざるを得なくなった。つまり中国が靖国で騒ぎ出したのはここ30年の話なのだ。こう見ると、靖国参拝が中国の外交カードとなったことに果たした朝日の“役割”が大きいことがよくわかる。

 朝日だけではない。1982年6月には、教科書検定中の文部省が高校日本史の教科書にあった日本軍の「侵略」という文言を「進出」に書き換えさせたと日本のメディアが一斉に報じた。

〈日本の中国に対する「侵略」は「進出」である、といった変更を求めるのは、歴史を正しく認識させる上で、決してプラスにはなるまい〉(読売新聞・1982年6月26日付社説)

 実際は、書き換えの事実はなく、日本テレビ記者の勘違いが生んだ明らかな誤報を新聞各紙が広げたのだった。しかし中韓はその(虚偽)報道をもとに日本に激しく抗議した。

 当時の鈴木善幸内閣は中韓に配慮し、宮澤喜一・官房長官が「政府の責任で教科書の記述を是正する」と約束した。その結果、教科書を作成する際、近隣のアジア諸国に必要な配慮をするという「近隣諸国条項」が設けられた。  

※SAPIO2015年9月号

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