【ソウル聯合ニュース】北朝鮮による韓国への砲撃を受け南北間で軍事的緊張が高まる中、北朝鮮が短距離、中距離ミサイルの発射の兆候をみせていることが分かった。
韓国政府筋は21日、北朝鮮南東部の元山付近で短距離弾道ミサイル「スカッド」の、北西部の平安北道で中距離弾道ミサイル「ノドン」の発射準備の動きが見られると明らかにした。スカッドとノドンをそれぞれ搭載した移動式発射車両が韓米軍の監視システムで捉えられたという。ミサイルは射程500キロ以下のスカッドCと射程1200キロのノドンと推定される。
同筋は「北は朝鮮半島の軍事的緊張を最大限高めるという戦略的意図により、発射時期を調整するだろう」と分析した。
一方、北朝鮮は昨年、韓国市民団体が飛ばした北朝鮮非難ビラの付いた風船を攻撃するため、韓国との軍事境界線に接する非武装地帯(DMZ)の北朝鮮側に23台の高射砲を前進配備したことが分かった。
北朝鮮による前日20日の1回目の攻撃で発射された砲弾は、このとき展開した高射砲から発射されたとみられる。砲撃を受け、韓国軍は同日、155ミリ自走砲18台を用い、計29発を応射した。