【寄稿】抗日の歴史を共有する中韓は歴史歪曲を容認しない

歴史を鑑として平和の光を照らそう
戦勝記念行事の目的は軍事力アピールではなく追悼と平和の再確認
抗日戦争と独立の歴史を共有した中韓
歴史歪曲・美化絶対容認しない 安保・発展で共助を

 中国が抗日戦争勝利70周年記念行事を開催する理由は、国家と民族、平和のために命をささげた人々をたたえるためだ。我々はそうした方々の犠牲と献身を永遠に忘れないだろう。中国は存命中の抗日戦争参戦軍人や遺族に記念メダルを授与し、彼らを記念大会に招待することで、命をささげ平和を守り、自由を勝ち取った英雄たちに対する崇高な敬意を表する。

 中国はまた、行事を通じすべての善良な人々の平和に対するあこがれや信念を呼び起こそうとしている。「これまで歩んできた道を振り返れば、進むべき道が分かる」という言葉がある。中国が行事を開催するのは、中国の軍事力をアピールするためではないし、特定の国を狙っているわけでもない。中華民族には平和・和睦(わぼく)・調和を追求する精神が深く刻まれている。戦争でさまざまな苦難を味わった中国人たちは、戦争の悲劇が繰り返されることを決して許さない。戦後、国際秩序を樹立した主要国の一つとして、中国は平和を愛するあらゆる国と国民と共に、世界反ファシズム戦争勝利の成果と、世界平和・安定を守っていく。

 中韓両国とも祖国の独立と民族解放のため大きな代償や犠牲を払った。時代が変わっても歴史は変わらない。巧妙な言葉で否定しても、過去の事実は消えないことを両国国民は知っている。侵略の歴史を否定・歪曲(わいきょく)し、さらには美化しようというどんな行為も、両国国民は絶対に許せない。

 中韓両国はアジアの重要国家だ。アジアの平和と安定は両国の国家利益と密接な関係がある。中国は韓国と共に協力し、アジア諸国が互いに安心してウィン・ウィン(双方のためになる)安保や発展環境を作っていく。アジア諸国の国民と「共に建設し、享有し、勝利する」道を歩いていくことで、平和という恵みの雨がアジアを潤し、平和の光が世界を照らすようにしていくだろう。

邱国洪駐韓中国大使
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