【寄稿】抗日の歴史を共有する中韓は歴史歪曲を容認しない

歴史を鑑として平和の光を照らそう
戦勝記念行事の目的は軍事力アピールではなく追悼と平和の再確認
抗日戦争と独立の歴史を共有した中韓
歴史歪曲・美化絶対容認しない 安保・発展で共助を

 朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が来月初め、中国人民抗日戦争と世界反ファシズム戦争勝利70周年記念行事に出席するという知らせを聞き、非常にうれしかった。朴大統領は中国国民の長年の友人として中国政府が最も重要に考え、優先的に招待した貴賓だ。今回の訪問は中韓の戦略的協力パートナー関係を深め、地域平和と安定した発展を促進するのに肯定的な影響を与えるだろうと信じる。

 今年は中韓両国にとって特別な意味がある。韓国の光復(日本による植民地支配からの解放)70周年キャンペーン・ソング「私たちが出会う日」が両国に響き渡り、親日派暗殺作戦を描いた映画『暗殺』が興行新記録を出した。朝鮮日報と国家報勲処(韓国の省庁の一つ)、光復70周年記念事業推進委員会が共催した行事「韓中青年自転車大長征」では、両国の若者たちが合計3000キロメートルを横断し、(独立運動家の)金九(キム・グ)先生や尹奉吉(ユン・ボンギル)義士が光復のために勇敢に戦ったことと、中国の軍民たちが彼らを援護するため死をも辞さなかった歴史を振り返った。

 中国にとっての抗日戦争と世界反ファシズム戦争勝利70周年の重要性は、韓国にとっての光復70周年と同じだ。70年前の中国人たちは血の闘争で日本の侵略者を退けることにより、近代で外敵の侵略に対抗した初勝利を収め、中国を「鳳凰涅槃(ほうおうねはん) 浴火重生」(鳳凰が自分の身を火に投じて自ら焼かれた後、生まれ変わって強くなること)し、新たな道を切り開いた。抗日戦争勝利の意義は、中華民族が再び外勢を恐れず、偉大な道程を目指していく出発点だということにある。

 70年余り前、世界約80カ国の約20億人は戦火に巻き込まれた。中国人民は世界反ファシズム戦争勝利のため大きな犠牲を払い、不滅の功績を立てた。太平洋戦争が発生した時は中国が日本にたった一国で10年間以上、抵抗している時だった。中国の戦場は反ファシズム戦争の東方における主要激戦地だった。中国軍と中国民間人の死傷者は3500万人を超えた。中国は日本の主要兵力の3分の2と対抗し、当時の日本軍死傷者数の70%に達する兵士150万人を壊滅させた。

邱国洪駐韓中国大使
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