抗日独立運動の聖地である中国吉林省延辺朝鮮族自治州の竜井中学校の歴史記念館に東海を「日本海」と表記した「延辺朝鮮族自治州地図」が販売されていることが分かった。
京畿道抱川市在住の男性(57)が今月初めに歴史記念館を訪れたところ、問題の地図が1000ウォン(約104円)で販売されていたという。男性が実際に購入した地図には東海が日本海と表記されていた。
男性は「抗日独立運動の聖地であり、朝鮮族を教育する学校で、日本の歴史歪曲(わいきょく)の象徴である『日本海』表記の地図が販売されている事実に怒りがこみ上げた。しかし、学校側は『なぜあなただけ問題視するのか』と黙殺した」と憤った。
韓国では東海を日本海と誤記した地図を是正する試みが進む中、韓国民の歴史認識を鼓吹し、抗日独立運動に対するプライドを高めるべき中国の記念館で「日本海」表記の地図が販売されていたからだ。
民族問題研究所抱川支部のイム・マンチョル会長は「朝鮮族の学校で独立記念館であれば、日本海という表記が誤りであることを知らないはずはないのに、なぜそんな地図が販売されているのかその真意が分からない。外交部(省に相当)は国内の政争にばかり没頭せず、積極的に取り組むべきだ」と述べた。