朝鮮戦争参戦中国軍部隊、「抗日」閲兵式参加見送りで調整中

 中国の「抗日戦争と反ファシスト戦争」戦勝70年記念行事(戦勝節)は来月3日午前10時、北京の天安門広場で開かれる。習近平国家主席が戦勝節の開幕を告げ、「歴史をかがみとして未来に向かっていこう」という内容の祝賀演説を行うことが分かっている。11時30分には行事のハイライトとなる軍事パレードが行われる。1万人を超える兵士や最新の武器を総動員し、「大国崛起(くっき=そびえ立つこと)」をアピールする予定だ。ロシア・モンゴルなど5カ国が派遣した儀仗(ぎじょう)隊もパレードに参加する。

 中国は1949年の建国以来、軍事パレードを合計14回実施してきた。しかし、これまではすべて建国節(10月1日)を記念する行事として行われてきたもので、戦勝節の軍事パレードは初めてだ。外国の元首を招待した例もない。軍事パレードを通じ「中華民族の復興」を内外に示そうとしているようだ。

 中国語圏のメディアによると、軍事パレードでは中国軍の過去・現在・未来を象徴する部隊が天安門広場前の長安通りをパレードするという。まず、抗日戦争に参戦した共産党部隊の八路軍・新四軍・東北抗日聯軍などがかつての旗を持ち先頭に立つ見通しだ。そして、国民党部隊に続き、現在の主力軍の7大軍区(陸軍)と海軍・空軍の兵士たちが登場する。核・ミサイル戦略部隊や未来の最先端武器も多数公開されるとのことだ。米国全域を直接攻撃できる大陸間弾道ミサイル(ICBM)「東風-41(DF-41)」が登場する可能性もある。中国共産党機関紙「人民日報」の国際版「環球時報」は19日、陸上だけでなく海上の目標も攻撃可能な最先端長距離ロケット砲を紹介する記事を掲載した。上空では新型戦略爆撃機や戦闘機などが飛行するものと見られている。

 この軍事パレードに6・25戦争(朝鮮戦争)に参戦した中国軍部隊が登場するかもしれないという見方について、北京の外交消息筋は「今回の軍事パレードのテーマは『抗米』ではなく『抗日』だ。朴槿恵(パク・クンヘ)大統領とオバマ米大統領に招待状を送った中国が『抗米部隊』を出すことはないだろう」と語った。中国は軍事パレードが開かれる天安門一帯で、今月22・23日と9月2・3日に軍事パレードのリハーサルと治安確保のため戒厳令を施行する。

北京=アン・ヨンヒョン特派員
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