中国・抗日式典出席の朴大統領、閲兵式にも出席か

 中国は軍事パレードを通じ、最先端の兵器を公開し、軍事面で世界の2大国に浮上したことを対外的にアピールする予定だ。しかし、米国、英国、フランスなど西側の国々は出席を見送った。このため、朴大統領の出席は中国にとって重要な課題だった。

 一部には「韓国の大統領が中国の戦勝記念日行事に出席した例はない」という理由で難色を示す意見もあった。韓国外交部(省に相当)関係者は「中国の戦勝記念日は『抗日戦争勝利』を記念する意味があり、両国が抗日の歴史を共有している以上、出席する名分がある」と指摘した。

 大統領府が気にかけていたのは同盟国である米国の反応だ。大統領府は今月12日、韓米首脳会談を10月16日に行うと発表した。会談日程を2カ月も前に発表したのは、韓米関係を考慮した措置とみられる。

 米政府が朴大統領の訪中に否定的な意向を韓国側に伝えたとする日本のメディア報道をホワイトハウスが公式に否定するという動きもあった。それでも米国では政界全体で朴大統領の訪中を否定的にとらえるムードが目立つ。外交筋は「米国にも十分に事前説明を行った。米国ともバランスを取ろうと努力した」と述べた。

 大統領府は朴大統領の軍事パレード出席だけを「未定」としたのはそうしたムードを反映したものだ。米国だけでなく国内世論に反映した一面もある。今月10日にリアルメーターの世論調査によると、朴大統領の軍事パレード出席に対しては、賛成が39.5%、反対が32.7%だった。

 6・25戦争(朝鮮戦争)当時、韓中両国の軍隊が銃を向け合ったという歴史も軍事パレード出席に影響を与える要素だ。中国は6・25戦争を「抗美援朝」戦争だと評価した。外交部関係者は「こうした認識の違いを埋めるのは容易ではないが、パレードに中国の6・25戦争参戦部隊が参加しない方向で中国側と調整していると聞いている」と話した。

 朴大統領は今回の訪中を契機として、2012年以降中断している韓中日首脳会談を実現するなど、北東アジア外交で主導的な役割を果たす戦略だ。外交部関係者は「今年後半には10月の韓米首脳会談のほか、9月の国連総会、11月の多国間会合などの外交日程が詰まっている。訪中をその第一歩にする構えとみられる」と指摘した。

崔宰赫(チェ・ジェヒョク)記者
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