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最終更新:2015年8月22日(土) 23時33分

板門店で南北高官、軍事衝突回避へ会談続く

 北朝鮮が韓国に対し、宣伝放送用スピーカーを撤去しなければ「軍事行動をとる」と警告していた問題で、南北の高官が軍事境界線上にある板門店(パンムンジョム)で行っている会談は5時間経った今も続いています。

 南北高官の会談は北朝鮮側が提案してきたということで、北朝鮮から黄炳瑞(ファン・ビョンソ)朝鮮人民軍総政治局長らが、韓国からは 金寛鎮(キム・グァンジン)国家安保室長らが出席しています。

 午後6時過ぎに始まった会談は、5時間以上たった現在も続いており、韓国が設置した北朝鮮批判を放送するスピーカーの撤去などについて大詰めの協議が行われています。

 会談が長時間に及んでいるのは、軍事衝突は避けたいという考えでは一致しているものの、宣伝放送を中止する条件について双方の立場の隔たりが大きく、折り合いがつかないためだとみられます。

 韓国軍は、会談開始後も攻撃に備えた警戒態勢を維持しているほか、軍事境界線付近の住民への避難命令も解除されておらず、南北間の緊張は高まったままです。(22日23:20)

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