で一応書いた事だが、もう一度整理しなおしておこう。
1945年8月15日の敗戦直後、大日本帝国は戦争犯罪を追及される事を恐れて、公文資料の証拠隠滅を行った。その命令は日本政府から、口頭で全省庁、占領地の海軍や陸軍、日本国内の公的機関、朝鮮総督府や台湾総督府・・・などに伝令され、あらゆるところで、証拠文献が焼却されたのである。
当時の内務省財政課事務官(課長)だった 奥野誠亮(元国土庁長官) はこう述べている。
これは証拠隠滅罪(刑法104条)および公文書毀棄罪(刑法258条)に違反している。
防衛省もホームページでこう述べている。http://www.nids.go.jp/military_archives/
(ここで述べている米国から返還された書類の中にはいまだに公開されてないものもある。防衛研究所が公開していない資料は約7000点だといわれている) 主語を省ける日本語の特性を活かして、誰が「終戦時に焼却」したかを書いていない。まるで「台風が来た」という自然現象と同じように書いているが、この犯罪は国家的になされたのである。そして市町村の公的機関までこれに係わっている。
日本の公的機関のほとんどがこの証拠隠滅に関与したのである。
これは朝鮮総督府の証拠隠滅の証言だが、よっぽど都合の悪いものがあったのだろう。 慰安婦関係資料も焼却している。↓
P357-360「備考欄」に記載。)
↓
敗戦後、オランダ軍検察官の命令で慰安所の所在地、慰安婦人数等について管理責任者に報告を求めたインドネシア駐留日本軍民政担当軍人(復員班長)から。
宛先は「第二軍高級副官殿。
↓ 「責任者■関係者ノ大部分ハ既ニ日本ニ■還シ又当時ノ書類ハ一切焼却シタル■以テ記憶セル事項ヲ記載セルモノナリ」
と記録している。
こうして慰安婦記録を闇から闇へと葬り去ろうとしたのである。
そこで歴史家たちは、こう述べている。
内務省は戦時中の言論・思想・報道統制の中心になった省庁であるが、それだけに戦後の追及を予想して公文書焼却に一生懸命であった。当時、官房文書課事務官であった大山正は「内務省の文書を全部焼くようにという命令が出まして、後になってどういう人にどういう迷惑がかかるかわからないから、選択なしに全部燃やせということで、内務省の裏庭で、三日三晩、炎々と夜空を焦がして焼きました。」とその徹底ぶりを回想している。 (吉田 裕『現代歴史学と戦争責任』p136)(笠原一九司、吉田 裕『現代歴史学と南京事件』p26) こうのようにして大日本帝国は証拠隠滅を行ったのである。
この点において、実行した奥野誠亮氏が存命の内に、国会に招致して細かい事実を明らかにすべきである。すでに公文書の焼却と隠匿の罪で、裁判をすることは不可能だろうが、近年における近隣アジア各国との歴史問題における摩擦を顧み、事実を究明しておくべきだ。そして全国民がこうしたことが事実として起こったことを知らねばならない。
<フロク;戦時中の陸軍報道部を中心としたメディア戦略>
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コメント(5) ※投稿されたコメントはブログ開設者の承認後に公開されます。
これは素晴らしい。
こういった「証拠隠滅の証拠」がある以上、
「証拠が無いから事実ではない」とか
そういう言い逃れは成立しにくくなりますよね。
2015/4/19(日) 午後 9:07 [ 鴎獣人 ] <<コメントに返信する
ところが、彼らの特徴は「厚顔無恥」なところなんですよ。
無知な上に無恥なんで、本当に困っちゃう
(笑)
2015/4/20(月) 午前 1:20 [ 河野談話を守る会 ] <<コメントに返信する
マグロウヒル社の根拠はマクドーガルで、マクドーガルの根拠は荒船清十郎代議士でしょうね http://blogs.yahoo.co.jp/kounodanwawomamoru/64889674.html
慰安婦の一部虐殺については、太田毅『拉孟』http://www.amazon.co.jp/%E6%8B%89%E5%AD%9F%E2%80%95%E7%8E%89%E7%A0%95%E6%88%A6%E5%A0%B4%E3%81%AE%E8%A8%BC%E8%A8%80-%E5%A4%AA%E7%94%B0-%E6%AF%85/dp/4879857122
他に山田盟子さんが書いていたような。
2015/4/28(火) 午前 3:17 [ 河野談話を守る会 ] <<コメントに返信する
>独自の研究<
それは考えられますね。
確か、研究書があるのですが、英文なので断念した記憶が。いつか記事にしようとしてすっかり忘れてました。
2015/4/30(木) 午前 2:58 [ 河野談話を守る会 ] <<コメントに返信する
どうぞ、よろしくお願いします。
2015/5/23(土) 午前 7:52 [ 河野談話を守る会 ] <<コメントに返信する