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【プロ野球】

山崎康 新人最多の32S 亜大の先輩の与田抜いた

2015年8月21日 紙面から

プロ野球新人記録の32セーブ目を挙げ、ウイニングボールを手に中畑監督(右)と笑顔のDeNA・山崎康=横浜スタジアムで(久野功撮影)

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◇DeNA2−1ヤクルト

 DeNAが競り勝った。1回に白崎のソロで先制し、3回に嶺井のソロで加点。石田が要所で踏ん張り6イニング1失点で2勝目。三上、エレラが無失点でつなぎ、山崎康が9回を締めて32セーブ目を挙げた。ヤクルトは打線が精彩を欠いた。

     ◇

 この日も1点差のマウンドで、DeNAの山崎康が立ちはだかった。大引、武内を連続三振で2死。続く中村を2ストライクに追い込むと自然発生的に「ヤ・ス・ア・キ」の大合唱が響く。遊ゴロに打ち取って、さらに大きな勝利の歓声を浴びた。積み重ねた32セーブ。90年の与田剛(中日)の新人セーブ記録を更新した。

 「声援がマウンドまで伝わってきました。数字にこだわりはないですが、更新していきたいです」

 33度のセーブ機会で登板。つまり失敗は1度(危険球退場)しかない。150キロの直球と、落差の大きいツーシームが武器。それ以上に中畑監督が強調するのは鉄のハートだ。「いい球を投げるピッチャーはたくさんいるけど、あの場面で投げる精神面の強さがある」。山崎康も「1点差の方が、投げやすいですね。余裕のない方が緊張感が続きますから」と自己分析する。

 「三振をとることを、意識しています。一番リスクが少ないですからね」。失敗の許されないポジションは、前に打たせないことこそ。三振こそが安全策。46イニングを投げて58奪三振、奪三振率11・35が活躍の裏付けとなっている。

 「こいつが出てきたら終わりという絶望感を与えるピッチャーになりたい」と将来像を思い描く。「もっと頑張ってCSに進出します」。チームの目標へ、ファンの夢へ、小さな大魔神が君臨する。 (鈴木創太)

 

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