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【プロ野球】菅野完投 母校Vに先輩の意地 G3連勝で0.5差2015年8月21日 紙面から
◇巨人2−1阪神巨人がサヨナラ勝ちで3連戦3連勝、4年連続で阪神戦勝ち越しを決めた。同点の9回1死満塁で坂本が左越えへ決勝打。菅野は粘り強く1失点完投で7月24日以来の9勝目。阪神は決定打を欠き、12奪三振の藤浪を援護できなかった。 ◇ 胸の中の思いを抑えられなかった。サヨナラ勝ちを見届けた巨人・菅野がお立ち台で感情をあらわにした。9イニングで6安打1失点。藤浪との投手戦を制して、7月24日の広島戦(マツダ)以来の9勝目を挙げたことだけが理由ではなかった。 「前回(登板で)悔しい思いをしたので、最後まで投げきりたいと思ってました…」と語った菅野。声は震え、目に涙が浮かぶ。13日のDeNA戦(東京ドーム)は2点リードの9回1死から3失点。「本当にうれしいです」。本音が自然と口を突いた。 母校の東海大相模高が全国制覇。後輩の姿を見た右腕は「先輩の意地を見せたい」と思っていた。「ただの試合でない」という一戦で逃げの投球をしては思いを達成することはできない。直球を軸に阪神打線との真っ向勝負を選んだ。 7回2死三塁でマウンドに向かった原監督に鶴岡との勝負を直訴。8回2死一、二塁でもゴメスの内角高めへシュートを投げ込み、空振り三振にねじふせた。窮地でも攻めるのが45年前に母校を全国制覇に導いた祖父・貢さんから受け継いだDNAだ。「絶対に負けたくなかった」という後輩に最高の姿をみせられた。 そんな菅野に原監督も目を細める。9回の無死一、二塁での強硬策など父親譲りの攻撃的采配を「きょうは引くということはできなかった。相模にあやかったということですね」と振り返った指揮官は右腕にも「逃げることなく攻めたね」と合格点。首位・阪神とのゲーム差は0・5に接近。この日の1勝は二重三重の価値を持つ白星となった。 (川越亮太) PR情報
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