羽田圭介氏、テレビ取材に憤り「自分の言葉を8割変えられた」
オリコン 8月21日(金)19時38分配信
『第153回 芥川賞・直木賞』の贈呈式が21日、都内ホテルで開催され、『スクラップ・アンド・ビルド』で芥川龍之介賞に選出された羽田圭介氏が出席。受賞のあいさつでは、同賞をきっかけに「小説という表現の尊さに気づけた」と熱を込めて話した。
【動画】羽田氏、取材方法に一言申す
受賞当日、デーモン閣下のメイクをしていたことが、バラエティー番組『アウトデラックス』で紹介され「奇人と編集で色付けされて恥をかく経験があったけれど、それは自分がその場にいたことなので、どんな結果に終わっても寝付きが悪くなることはなかった」と振り返る。その一方で、他のテレビ番組の取材を受けた際には、憤りを感じることが起きたと明かした。
電話でのインタビュー、原稿作成などさまざまな過程を経て、最終的には「自分のコメントが8割方変えられてしまった。自分の言葉を曲げられたという憤りが強くて、寝付きが悪くなるようだった」と、“編集”されたことを告白。「普段、小説という表現形式で虚構の話を書いて、表現したいことを正確に伝えられることができたんだと実感することができたのは、芥川賞を受賞していろんな表現を試す機会があったからです」と意図しない報道に対して怒りを込めた。
憤りを覚えながらも、「今年で12年目ですが、漫然と小説家を続けていたら気づくことはできなかった。小説という表現の尊さに気づけただけでも受賞できてよかった。これからも、嘘の言葉だからこそ表現できることを原稿用紙で表現していこうと思う」と決意新たにしていた。
贈呈式には、『火花』で同賞を受賞したお笑いコンビ・ピースの又吉直樹、『流』で直木三十五賞を受賞したの東山彰良氏が出席した。
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