来月3日に北京で開かれる「抗日戦争勝利・世界ファシズム戦争勝利70周年記念式典」に出席する朴槿恵(パク・クンヘ)大統領。韓国側が休戦協定違反として批判する北朝鮮による地雷爆発事件(4日)および砲撃事件(20日)など、北朝鮮による一連の挑発行為に対し、朴大統領は国内にとどまって陣頭指揮を執る必要があることから、来月3日の訪中に影響する可能性を指摘する声が政府・与党の一部からあがっている。
与党・セヌリ党のある議員は「北朝鮮の挑発局面は長期化する可能性がある。その場合、朴大統領が国内を留守にして他国の行事に出席するのは難しくなる」と話す。同じくセヌリ党のハ・テギョン議員は21日、フェイスブックで「戦争が起きるかもしれない状況で大統領が自国を守らずに出国することはできない」とコメントした。
一方、北朝鮮の挑発行為により朴大統領の訪中がキャンセルが憂慮される状況で、中国側の態度が注目を集めている。邱国洪駐韓中国大使は21日、南北間で緊張が高まっている点について「南北双方が自制することに望む。対立せずに対話を通じて紛争を解決してほしい」とコメントした。