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高校野球100年の夏の甲子園が幕を閉じた。 1点差での決着が15、サ…
高校野球100年の夏の甲子園が幕を閉じた。
1点差での決着が15、サヨナラ試合が8。実力伯仲の好試合が目立ち、観衆は7年ぶりに86万人を超えた。歴史の節目にふさわしい大会となった。
全国3906校の頂点に立った東海大相模(神奈川)の門馬敬治(もんまけいじ)監督は、45年前に同校を率いて初優勝を果たした故・原貢(みつぐ)さんの教え子だ。
今大会では原さんの教え通り攻撃的な野球を貫いた。決勝の九回、勝負を決定づける本塁打を放った小笠原慎之介投手を抱きしめた光景は、選手たちとの強い絆を感じさせた。
人が人を育て、次世代へつなぐ。100年にわたり高校野球をはぐくんできた伝統だ。
東北勢初の優勝をめざした仙台育英(宮城)も見事だった。
東北の学校の決勝進出は第1回大会の秋田中以来8回目。延長再試合の激闘を演じた三沢(青森)や、ダルビッシュ有投手を擁した東北などが挑んだが、あと一歩届かなかった。
今大会で仙台育英は花巻東、秋田商を下して決勝へ進んだ。「東北勢としてがんばれよ」と声をかけられ、そんな思いも背負って臨んだ決勝だった。
控えの佐々木啓太選手は、東日本大震災の津波で被害を受けた宮城県石巻市北上町の出身だ。甲子園に来る前、地元の診療所から手紙を受け取った。
「北上町に笑顔を届けて」と書いてあったという。
三塁コーチ、伝令役として仲間を励ました佐々木選手は試合後、「いい試合ができた。被災地の人に笑顔を届けられたと思う」と胸を張った。
震災以降の5大会で、東北勢の準優勝はこれで3度目だ。
甲子園ではかつて言われた東西の実力差はなくなってきている。遠征試合や指導者の交流が盛んになり、切磋琢磨(せっさたくま)で戦術も向上しているのだろう。
今回は第1回大会に出場した早稲田実(西東京)や、鳥羽(京都)の活躍が話題をよび、初出場で初勝利をあげた広島新庄、大阪偕星、津商(三重)、創成館(長崎)の健闘も新たな歴史を刻んだ。
夏を終えた3年生たちはユニホームを脱ぐ。
仙台育英の佐々木柊野(とおや)主将は高校卒業後は消防士を目指すという。「みんなと一つになった経験はどこにいっても通用する。これからにつなげたい」
甲子園に出られなかった球児たちにとっても、仲間と白球を追った経験が無駄になることは決してあるまい。それぞれの進路で生かしていってほしい。
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