とうとうよくばりじさまはモグラになってしまったそうな。
(山伏)「おれは山形県の羽黒山からやって来た山伏っちゅうもんや!」。
(畑主)「わたしはこの辺りに住んでいる畑の持ち主です」。
…という狂言のおはなし。
だいして…ぬすみ食いを畑の持ち主に見つかってしまった山伏はあわてて柿の木にかくれますが…。
なんじゃこかあ。
こかあ。
こかあこかあこかあこかあ。
ア〜ッア〜ア〜ハ〜ハ〜ハ〜ハ〜ハ〜ハッ。
なんじゃ?きゃあ?きゃあ。
きゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃあ。
ア〜ア〜ア〜ア〜ッアッアッアッアッアッアッアッアッアッ!「なんちゅうこっちゃ。
山伏が柿をぬすみ食いしとるやないか」。
「こらめっちゃうまい柿やなあ」。
「こらこらおまえ!」。
「あちゃ〜!見つかってしもうた。
かくれよ。
よいしょと」。
「うわ〜アホな山伏や。
バレバレやで。
よっしゃ。
思いっきりからこうたろ。
あ〜あそこにかくれたんは人か思うたら人やないな」。
「ふ〜っ。
よかった」。
「あれはからすやな」。
「え〜!?わしがからすに見えるんか!?」。
「だいたいからすっちゅうんは鳴くもんやけどおまえは鳴かんのか?」。
「こら鳴かんとやばいな」。
「鳴かんかったら人やから弓矢で射殺いたるぞ!」。
「カ〜カ〜カ〜カ〜ッ」。
「鳴いとる鳴いとる!おもろい山伏やな。
もっとからこうたろ。
あ〜よう見たらからすやのうてさるやな」。
「え〜?今どはわしがさるに見えるんか?」。
「だいたいさるっちゅうんは人を見たら毛づくろいして鳴くもんやけどおまえは鳴かんのんか?」。
「こら鳴かんとやばいな。
キャッキャッキャッキャッキャッキャッキャ〜ッ」。
「鳴いとる鳴いとる!アッハッハッハッハッハッハッハッ!」。
日本のでんとうげいのう狂言は今からおよそ600年前の室町時だいに生まれました。
狂言はだれもがわらって見られるきげきです。
狂言しはとう場人ぶつの気持ちやどう作を所作というきまった形でひょうげんしてみせます。
たとえば…ガワッガワッガワガワガワガワガワガワガワ。
ズカッズカッズカズカズカズカズッカリ。
(ふたり)イ〜ヤ〜ッエ〜イッ!ガ〜ラリ〜ン。
チ〜ン!「こら物まねのうまい山伏やな。
よっしゃ。
もっと困らしたろ。
あ〜よう見たらからすでもさるでものうてトンビやなあ」。
「ええ!?今どはわしがトンビに見えるんかい」。
「だいたいトンビっちゅうんは羽をのばして鳴くもんやけどおまえは鳴かんのんか?」。
「こらまた鳴かんとやばいで」。
「鳴かんかったら人やから鉄砲でうち殺したるぞ!」。
「ピイ〜ッヒョロヒョロヒョロヒョロ〜ッ」。
「鳴きよった鳴きよった。
よっしゃ。
もっと困らしたるぞ。
だいたいトンビっちゅうんは鳴いたあとは飛ぶもんやけどおまえは飛ばんのんか?」。
「おいおい。
この高い木の上から飛べっちゅうんかい。
どないしよう?」。
「よっしゃよっしゃ困っとるわ。
ほら飛ぶで。
飛ぶで。
飛ぶで」。
「ピ〜」。
「飛ぶで〜」。
「ピイ〜ッヒョロヒョロヒョロヒョロヒョロヒョロ〜。
アイテッイ〜タタタタタタタ〜ッ!」。
「ほ〜れ。
とうとう落ちよった。
ほな帰ろ」。
なんじゃぴいよろよろよろよろ。
ア〜ッハ〜ッハ〜ハ〜ハ〜ハ〜ハ〜ハ〜ハッ!ア〜ッハッハッハハハハ。
2015/08/17(月) 09:50〜10:00
NHKEテレ1大阪
おはなしのくにクラシック「狂言“柿山伏”」[解][字]
狂言の名作を実演とテキスト朗読を交えて紹介。仕草による表現、独特のオノマトペなど、狂言の面白さを伝える。
詳細情報
番組内容
狂言の名作「柿山伏」を、狂言師・茂山宗彦&逸平が実演! 狂言は庶民が笑って見られる室町時代の喜劇だった。宗彦&逸平兄弟が声の出演もする「狂言アニメ」も必見!
出演者
【出演】茂山逸平,茂山宗彦,【語り】小林ゆう
ジャンル :
趣味/教育 – 幼児・小学生
ドキュメンタリー/教養 – 文学・文芸
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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