きょうの健康 心筋梗塞を防ぐ「生活を見直す」 2015.08.18


「きょうの健康」今週は心筋梗塞の予防治療についてお伝えしてまいります。
ラインナップ今日は2日目です。
今日も彦摩呂さんとご一緒にお伝え致します。
どうぞよろしくお願い致します。
よろしくお願いします。
今本当に減量中でいらっしゃいますけれども日常生活で気を付けていらっしゃる事というと…。
食生活食べるものをちょっと変えたんですよね。
炭水化物を減らしてそれで野菜を倍にして白米ではなく麦ごはんを食べてス〜ッと落ちました。
20…?23キロぐらいですね。
それも短い期間でという事で。
3か月ぐらいですかね。
ですよね。
私たちも教えて頂く事が多分あると思いますので彦摩呂さんからね。
よろしくお願いします。
お願いします。
お話をして下さる方ご紹介致します。
国立循環器病研究センター心臓血管内科部門長の安田聡さんです。
どうぞよろしくお願い致します。
お願いします。
今彦摩呂さんは食事を変えたとおっしゃってましたし日常生活を見直す事で心筋梗塞の予防につながるんでしょうか?そのとおりです。
心筋梗塞の多くは血管が細くなる動脈硬化が進んで起きますので動脈硬化が起きにくくするような生活を心がければ予防できる可能性があります。
なるほど。
「体は細く血管は太く」ですね。
まあすばらしい。
では具体的によろしくお願い致します。
早速ですけど彦摩呂さん生活習慣のチェックをしてみたいと思いますけれども。
はい。
「車で動くことが多い」。
あ〜当てはまりますね。
「甘いものをよく食べる」。
甘いものはあまり食べないですね。
「脂の多い肉をよく食べる」。
あ〜お肉とかは好きです。
それから「味の濃いもの塩辛いものが好き」。
あ〜お酒のつまみが好きだから○かな。
それから「BMIが25以上」。
BMI?はい。
BMIっていうのは肥満指数肥満の指標なんですけども…僕の場合は体重が97キロ身長が170センチ。
そうしますとBMIは34という事になりますね。
あれ?これは低いんじゃないですか?先生。
これは実はですね25以上は肥満であると。
(笑い声)相当高いですね。
相当高いですねこれ。
そうですね。
もう完全に肥満に入るっていう事ですよね。
そういう事です。
続きまして「野菜穀物類が嫌い」。
大好きです。
それから「たばこをやめられない」。
あ〜もう禁煙したり吸ったり繰り返してますね。
実はこれらは全て心筋梗塞の危険性を高める項目なんです。
うわ〜!これら全て動脈硬化を起こしやすい生活習慣という事になります。
ですから当てはまるものが多ければ多いほど心筋梗塞の危険率が高くなってしまうという事になります。
「車で動くことが多い」。
これは運動と関係します。
「甘いものをよく食べる」。
これは糖分と関係します。
それから「脂の多いお肉」。
これはコレステロールと関係します。
それから「味の濃いもの塩辛いもの」。
これは塩分と関係します。
塩分と高血圧ですね。
それから「BMI」は肥満です。
それから「野菜穀物」。
これは偏食でありその結果としてのエネルギーの過多という事につながっています。
それから7番目。
まさにこれは喫煙習慣という事になります。
動脈硬化の主な危険因子でありますけどもやはり肥満が一番関係する訳ですけども高血圧糖尿病それから中性脂肪コレステロールなどの脂質異常症それから喫煙とストレスといったような事が関係します。
特に肥満ですけども糖尿病を引き起こす原因になるのでこれはやはり注意しないといけないという事になりますね。
…って事は生活習慣病イコールもう心筋梗塞が意外に直結してるって事ですよね。
そういう事です。
そういう危険をはらんでるという事になると。
肥満のタイプ肥満が重要だという話はしましたけどももう少し肥満の事を詳しく学んでいきたいと思います。
肥満にもタイプが。
今タイプとおっしゃいました。
ねえありましたね。
はい。
肥満にも2つのタイプがあるという事です。
これはおなかの輪切りの写真です。
断面図という事になります。
実はこの内臓の部分に脂肪が多いかどうかという事で2つの肥満のタイプになります。
この皮下脂肪型の肥満の場合はこの黒い部分これが皮下脂肪という事になります。
で内臓脂肪の部分を黄色で示していますけどもこちら側は圧倒的に多い。
それから皮下脂肪型の黄色の部分というのは圧倒的に少ないという事でこれだけ肥満の形が違うという事が分かると思います。
同じ肥満でも全然違いますね。
実はこの内臓脂肪肥満というものが心筋梗塞と非常に関係するというふうにいわれています。
あ〜でも聞いた事あります。
内臓脂肪は本当にいけない脂肪だというのを。
内臓脂肪があると本来糖尿病になりにくくしたりあるいは高血圧になりにくくしてくれるような物質があるんですけどもその分泌が抑えられると。
ですから逆に内臓脂肪ですと高血圧になったり糖尿病になる割合が確率が高くなってしまうという事になります。
皮下脂肪型から内臓脂肪型にいく場合もありますよね先生。
ありますね。
じゃあ今の彦摩呂さんの状況を少し確認をしていきましょうか。
まずは先ほど…BMI。
これは肥満かどうかという事ですね。
体重を身長の2乗で割ったものですけども彦摩呂さんは先ほど34という事ですからこれが25以上が肥満という事になりますからまず肥満であるという事ですね。
その次に先ほどお話しした内臓脂肪のパターンかそれから皮下脂肪のパターンかという事を見る一つの目安がへそ周りという事になります。
男性の場合は85センチ以上それから女性の場合は90センチ以上これらの値以上ですと内臓脂肪型の肥満である可能性が高いという事になります。
これはどうでしょう彦摩呂さん。
一番太ってる時におへそ周りをスタイリストさんに測ってもらったら1メーター以上あったと思うんですけどそのメジャーが足らなかったんです。
(笑い声)そうですか…。
だから100以上あったって事…。
そうですねそうするとへそ周りも100以上かもしれないという事だと…。
いや「かもしれない」じゃなくて完全に100以上ですね。
内臓脂肪型の肥満であるというふうになりますね。
この内臓脂肪型の肥満の場合気を付けて頂きたいのがやはり糖尿病の合併なんです。
あ〜そうだ。
糖尿病があると心筋梗塞の発症率というものがない方に比べて3倍以上に上がるというふうにもいわれています。
ですから内臓型の肥満と糖尿病というものがまさに密接に関係してくるという事で肥満の予防というのはそういった意味でも大事なんですね。
それ以外にたばことそれからストレスという事も動脈硬化を進める危険な因子という事になります。
まずたばこですけどもこれはニコチンだったり一酸化炭素こういったものが血液をドロドロにする血液の粘稠度を上げたりあるいは神経を興奮させたりして心臓に対して悪い影響を及ぼす事があります。
ストレスというのはまさにこのとおりで神経を過剰に興奮させる結果血圧の上がり下がりを強くしたり血液の中の粘稠度を上げてしまったりという事で動脈硬化を進め心筋梗塞の危険性を上げるというふうにもいわれています。
これらが動脈硬化を促進させる危険な因子であるという事になりますね。
次にある患者さんの例を見て頂こうと思いますけどもAさん50歳です。
健康に対する意識はあって毎朝ジョギングは3キロ。
一方でお仕事の関係上外食が多い。
外食でやはりお肉をとる事が多い。
それから仕事中打ち合わせ等で甘いものをつまんでしまうと。
その結果としてジョギングをしてますからBMIは20ぐらい。
これは体は絞れてる訳ですけども中性脂肪は外食あるいは間食との関係でやや高めであるという方です。
これはどういうふうに彦摩呂さん思われますか?BMIが20だという事は完全に健康圏内ですよね。
そうですね。
でも中性脂肪が高いと結局は痩せてても血がドロドロ血という事になりませんか?実はこのAさんは心筋梗塞の危険性をはらんでるという事になります。
一番はやはりこのお食事の内容。
心筋梗塞の予防にはやはりバランスのよい食事という事が非常に大事になってきます。
ではもう一度先ほどのチェック項目を見ておきたいと思いますけどもAさんですけども「脂の多い肉をよく食べる」。
この心配な条件に当てはまってしまうんですね。
お肉ばかりの食事というものはあまり芳しくありません。
いい性質の脂ではない事が多いんですね。
むしろ脂をとるのであればお魚の中の含まれている脂。
これはDHAとかEPAとかそういった良質な脂が含まれていてそれらは中性脂肪を下げる効果があったりあるいは少し血圧を下げる効果があったりという事でお魚をきちんととる事によって心筋梗塞の予防につながっていくという意味からお魚を週2回から3回日常の生活の中でとる事が勧められてる訳です。
同じタンパク質でも肉と魚とでは大きな違いがありますね。
そうですね。
彦摩呂さんは体重を20キロ以上落とされたとおっしゃいましたけどもどうでしょう?とはいえお仕事の内容がグルメリポーターなどが多いですよね。
そうなんですよ。
豚カツ屋一日3軒とか行きますからね。
そうすると…。
お肉。
お肉もそうだけど揚げ物の油もそうですもんね。
なかなか一日の中でバランスをとるのは難しいと思いますけど例えばある日はそういったお食事はお仕事柄おありでしょうけども別な時にはお野菜だったりあるいは穀物を中心としたものに変えたりして1週間の期間で少しバランスをとるというような事を心がけて頂ければいいと思いますね。
そうですねその意識がやっぱり大事ですね。
ほかにも心筋梗塞にならないための具体的なアドバイスってありますか?はい。
こちらが心筋梗塞予防のための7つの条件という事になります。
適度に体を動かす生活。
これは非常に大事で一日30分以上ウォーキング等をして週3回から5回ぐらい継続して頂くという事が非常に大事という事になります。
それから血糖値を正常に保つ事。
それから健康的なコレステロール値を維持する事。
血圧を管理する事。
標準体重を維持する事。
BMIという事ですね。
それから健康的な食習慣。
それから禁煙。
この7つが心筋梗塞予防のための7つの条件という事になろうかと思います。
ここにあります健康的なコレステロール値を維持するために少しご紹介しておきたいと思います。
こちらに用意しました脂身の多いお肉それから…これらは飽和脂肪酸あるいはトランス脂肪酸といって体にとってよくない脂肪酸を多く含んだ食品という事になります。
はあ〜僕も鶏肉使う時は皮は外してました。
そうですか。
チョコレート先生カカオは血液サラサラとかいいません?そういったいい面ももちろんあります。
ですから何事もとり過ぎっていうのがよくないんですね。
これらを多くとってしまうとやはり体の中で処理しきれなくてコレステロールが上がりやすくなってしまうという点で注意が必要だという事になります。
あぶらの質ですね?飽和脂肪酸とかトランス脂肪酸とおっしゃいましたけど。
そうです。
量というよりも今質に非常に注目が集まっております。
なるほどなるほど。
生活の見直しがきちんとできてるかどうか自分で確認できる方法ってあるんでしょうか?私自身は40歳以上を越えてきた方々には血圧と体重を毎日記録するという事をお勧めしてます。
血圧もですか。
はい。
血圧も体重も肥満という事に関連してきます。
ですから体重をきちんと測る事血圧として異常値がないかどうかという事を変化として毎日見ていくという事で病気の早期発見あるいは肥満の進み方の予防という事にもつながっていく事が多いと思います。
重さと血の流れをちゃんと毎日チェックすると。
そうですね。
…という事ですね。
実践してますます減量されて。
もうちょっと頑張ります。
是非活躍をされて下さい。
ありがとうございました。
2日間にわたっておつきあい頂きました。
明日は今度は心筋梗塞を予防する薬についてまた教えて頂きます。
じゃあ今日はこの辺で失礼します。
2015/08/18(火) 13:35〜13:50
NHKEテレ1大阪
きょうの健康 心筋梗塞を防ぐ「生活を見直す」[解][字]

心筋梗塞を防ぐには動脈硬化を進行させない生活の見直しが大切。健康的な生活を送っているつもりでも思わぬ落とし穴が潜んでいる。心筋梗塞を起こしやすい生活習慣とは?

詳細情報
番組内容
心筋梗塞は冠動脈が動脈硬化を起こし、それが進行することで発症する。動脈硬化に大きく関わっているのが生活習慣。どのような生活習慣が動脈硬化を進行させるのかは、世界中の数多くの研究データから明らかになっている。特に注意したいのが肥満。中でも、内臓の間に脂肪が蓄積される内臓脂肪型肥満は心筋梗塞の危険性が高いので注意。食生活、運動、し好品の見直しポイントをチェック方式で紹介。予防のための7か条も紹介する。
出演者
【ゲスト】彦摩呂,【講師】国立循環器病研究センター部門長…安田聡,【キャスター】桜井洋子

ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
福祉 – 高齢者
趣味/教育 – 生涯教育・資格

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