「GAIA」…それは息づく大きな生命体。
混沌の時代にも希望を見いだし再生を果たして未来へ向かう。
そこにきっと夜明けがやってくる。
全日空の記者会見が行われようとしていました。
どうぞ。
披露されたのは…。
高梨選手どうぞ!そこに登場したのは…。
遠征で飛行機に乗る機会が多いため去年10月から全日空がスポンサー契約を結んでいます。
みんなの前で新しいシートの座り心地を体験。
感動しちゃって。
身長152センチ。
従来のシートでは足が床につかずつらかったといいます。
実はこのシート小柄な人でも快適に座れるよう開発されました。
全日空が手を組んだのはトヨタ紡織。
なかでも車のシートの生産では…。
航空会社と自動車用シートメーカーという異色のコラボ。
日本のものづくりの技術で世界に挑む。
3年をかけて開発した舞台裏を追った。
そこには知られざるドラマが。
さまざまなメーカーがコラボを求めて殺到する男。
次々とヒットを生み出す秘密とは?う〜ん。
トヨタの創始者。
その精神を受け継いだ会社が今自動車以外の乗り物に挑む!異色のタッグが誰も思いつかなかった商品を生む。
それはとんでもない方法で作られていた。
《何だよ狭くて膝がぶつかっちゃうな》皆様にご案内します。
まもなく当機は着陸態勢にはいります。
座席の背もたれとテーブルは元の位置にお戻しになりシートベルトをしっかりとお締めください。
《あぁイタタ…。
エコノミーにずっと座ってるのはつらいなぁ》《なんで背もたれ戻さないんだよ?ただでさえ狭いのに。
アナウンス流れてるだろう》《あ〜あ。
ビジネスクラスで出張させてくれればいいのになぁ》ハァ…。
全日空が乗客にアンケートを取ったところ改善を求める声でいちばん多いのが座席に関してだったそうです。
そこで全日空がタッグを組むことにしたのがトヨタやレクサスの座席を作っている会社です。
自動車で培った技術を生かしてまったく新しい航空機のシートを開発することにしたのです。
『ガイアの夜明け』今回は意外な企業がコラボすることでこれまでにない商品を作る。
その挑戦を追いました。
乗客から寄せられる苦情や要望を検討する会議が開かれていました。
足元が狭い。
足が着かない。
座り心地が悪い。
などの声が多いそうです。
航空機メーカーこれら3社のシートは欧米の標準体型をもとに作られています。
そして各国の航空会社は大半が3社のカタログの中からシートを選んでいるそうです。
今回全日空は日本人の体型に合ったまったく新しいシートを開発することにしました。
その担当が茅さんが目をつけたのが日本屈指の自動車の内装品メーカーです。
主力は車のシートコンパクトカーから高級車までその技術力への評価は高くBMWの最新スポーツカーのシートにも採用されています。
創業したのはトヨタ紡織はトヨタグループのルーツとも呼べる会社。
あっこんにちは。
こんにちは。
全日空の茅さんを迎えたのは実は…。
傍嶋さんはその責任者です。
自動車以外の乗り物用に初めて手がけたのが今年3月に開業した最高級車両茅さんはトヨタ紡織の戦略を聞きつけシートの共同開発を持ちかけたのです。
こうして異色のコラボによる航空機用シートの開発が3年前から始まりました。
トヨタ紡織が最初に作ったのがこの木の模型。
もう一度立てますはいアップライトです。
この模型を使って背もたれの角度の調整やひじかけの高さなどを細かく検討していきました。
自動車のシートを開発する際のやり方をそのまま取り入れたそうです。
これは人が座ったときに座席にかかる圧力を測ってみることにしました。
座席の上に敷いたのは圧力センサー。
これを手で押してみると…。
そういうシートがいいと。
開発チームの女性が座ってみます。
身長149センチと小柄。
画面下の膝の裏の部分が赤く表示されました。
圧力がかかっているのです。
見てみるとかかとが浮いていました。
足の裏全体がつかないため膝の裏に重みがかかっていたのです。
こうした実験を重ね改善点をあぶり出していきました。
エコノミークラス座席の間隔は31インチ。
およそ79センチというのが世界の主流です。
航空会社にとって多くの客を乗せるほど収益が上がります。
79センチというのは多くの座席を並べられかつ一般的に乗客も我慢できるギリギリの長さだそうです。
この長さは変えずにより快適なシートを開発してほしいというのが全日空からの要望でした。
あっ!茅さんが開発中のシートを見に来ました。
これが全体が丸みを帯びたデザインに仕上がっていました。
足元を広くするため雑誌を入れるポケットが背もたれの上部についています。
それを見た茅さん。
限られたスペースでいかに快適なシートを作るか。
全日空とトヨタ紡織のタッグ。
いきなりピンチを迎えたのです。
全日空とのコラボで航空機シートの開発に乗り出したトヨタ紡織。
開発責任者の傍嶋さんです。
今後の事業拡大を視野に入れ…。
新工場は自動車で培ったノウハウが随所に生かされています。
腕に巻かれているのは作業手順が組み込まれた端末。
組み立てる部品を取るたびに端末のボタンを押します。
(電子音)取った部品に間違いがなければ…。
蓋が閉まり次に取る部品の蓋が開きます。
作業員のミスを防ぐ仕組みです。
航空機のシートはネジを締める強さまで厳密に決められています。
そのため工具には測定器がついていて実際にネジを締めた強さが表示されます。
それが自動的に記録されるようになっていました。
決められた強さの範囲でネジを締めたことがひと目でわかります。
すべてでこうした作業を繰り返します。
完成した?完成しました。
シートが出来上がるまで1人の作業員がすべての工程を担当します。
2人掛けのシートを作るのにかかるのは4時間ほど。
これがトヨタ紡織が作ったエコノミークラスの新しいシートです。
座席の間隔は従来と同じ79センチ。
足元の空間を広げるため背もたれの下の部分を斜めにカット。
そして後ろの乗客が圧迫感を感じないよう背もたれを薄くしました。
更に内部のパネルは従来は平らな板状でしたが体を包み込むようにカーブをつけました。
そのため背もたれが薄くても快適に座れるそうです。
クッションにもこだわりました。
従来はやわらかいウレタンのみでしたが新しいシートは硬いウレタンとやわらかいウレタンの二重構造にしました。
自動車で培ったノウハウです。
そして従来のものより5センチほど座面を低くしました。
早速その新しいシートで座席にかかる圧力を測定してみます。
前回と同じ149センチの小柄な女性が座ってみると。
今回はかかとまでしっかり床についていました。
従来のシートでは足の前方に圧力がかかっていましたが新しいシートでは前方にいくほど圧力が減っています。
座り心地のよい理想の配分です。
足もと注意よし。
(一同)足もと注意よし。
5月8日全日空では新しいシートが取り付けられました。
ボーイング767型全部で260席。
果たして乗客の反応は?新しいエコノミークラスのシートを搭載した第1号機が初フライトの日を迎えました。
初フライト記念のテープカットです。
どうぞ。
皆様拍手をお願いいたします。
全日空がタッグを組んだトヨタ紡織のお膝元から出発します。
日本の技術でこれまでにないシートが完成したと乗客にアピールします。
機内には全日空の茅さんの姿が。
トヨタ紡織の傍嶋さんも乗り込んでいました。
東京羽田行き。
およそ1時間の空の旅です。
エコノミークラス260席は満席。
全日空ではあと5機の国内線に新しいシートを搭載することが決まっています。
乗客の評価を聞いて更なる導入を検討するそうです。
乗った人に感想を聞いてみました。
羽田空港では全日空とトヨタ紡織の担当者が集まっていました。
実は茅さん傍嶋さんと一緒に今度は国際線のシートを開発したいと考えていました。
これまでお菓子業界ではさまざまな企業がコラボ商品を売り出してきました。
例えばカルビーが今月発売したばかりのコラボ商品がこちらです。
チーズバーガー味のポテトチップス。
ロッテリアと組んで作ったそうです。
ユニークなのはロッテリア側もコラボ商品を作ったことです。
それがこのポテトチップスを挟んだチーズバーガー。
それぞれの看板商品を組み合わせることで互いのファンを取り込む戦略だそうです。
続いてはこちら。
ガリガリ君でお馴染みの赤城乳業とミルキーというキャンディーで有名な不二家です。
両者が一緒に作ったのがこのアイスクリームです。
ガリガリ君を購入するのは男性が多いため女性客を増やしたかった赤城乳業。
一方ミルキーは夏場の売り上げが悪いため夏に売れる商品が欲しかった不二家。
そんな両者の思惑が一致したということです。
更にこちらはベビースターのおやつカンパニーとラーメンチェーンの天下一品。
両者がコラボして天下一品のラーメンの味を再現したスナック菓子を開発しました。
通常のベビースターの1.5倍の売り上げを記録しているということです。
こうしたコラボ商品はこれまで全国的に名の知れた企業どうしが手を組んで作るのが一般的でした。
そんななか今さまざまな大手企業からコラボの依頼が殺到している人物がいました。
北海道の空の玄関口土産物売り場を覗いてみるとこの人だかりです。
人気商品といえば白い恋人。
そしてマルセイバターサンド。
北海道土産の定番です。
そんななかここ数年で定番商品になったのがこれ。
トウモロコシを全面に強調したOh!焼とうきび。
トウモロコシを練り込んだおかきにドライコーンを加えた商品です。
こちらの商品も人気です。
カリカリまだある?スパイシーなカレー味のせんべいです。
それぞれ一日でおよそ1,000箱を売り上げる大ヒット商品となっていました。
作っているのはYOSHIMIという会社です。
札幌一の繁華街にあるこちらの老舗レストラン。
名前はYOSHIMI。
店内はこの賑わいです。
この店の人気メニューは長年通い詰める常連客が多い店です。
厨房に立つのはこの店の実はこの勝山さんこそ空港で人気となっている土産物の仕掛け人なのです。
炭鉱の町美唄市の生まれ。
その後その後事業は拡大し札幌を中心にカフェや和食などなかでも人気なのがスープカレーの専門店。
このスープカレーがコラボ商品を作るきっかけとなったのです。
おはようっす!勝山さんがこの日訪ねたのは千歳市にある岩塚製菓という菓子メーカーの工場。
大手です。
その工場で作られているのがこれ。
空港で売られていた揚げたてのせんべいを漬け込むのはカレーです。
これは勝山さんのお店の一般的にカレー味のせんべいはカレー粉をまぶして作ります。
しかし勝山さんはせんべいを直接漬け込むことにしました。
更にあのOh!焼とうきびも岩塚製菓とコラボして作っていました。
ドライコーンを加えたのは勝山さんのアイデアです。
この商品の成功をきっかけに勝山さんは現在…。
これは大手メーカーのカルビーと組んだ商品。
勝山さんのレストランで使っている独自のスパイスで味付けしたポテトチップスです。
札幌の中心地にある勝山さんのもとには次々とコラボの話が持ち込まれます。
失礼します。
どうもよろしくお願いします。
この日もある大手企業がやってきました。
出てきたのは…ウインナー。
持ってきたのは日本ハムグループの商品開発メンバーです。
今では菓子以外のものにもコラボが広がっていました。
うん。
クセになる感じですね。
うん。
ありがとうございます。
勝山さんの提案で1年以上かけてさまざまなスパイスを試してきたといいます。
他にも山崎製パンとのサンドイッチ。
北海道の大手製麺所と作ったラーメンなど多種多彩。
上京してきた勝山さん。
早速向かったのが空港内の土産物売り場です。
これまでは北海道限定でコラボ商品を展開してきましたが次は東京で仕掛けようとしていました。
東京といえば東京ばな奈。
そして人形焼などが定番。
その他にも新商品が次々と入れ替わる激戦区です。
新しい東京土産を開発し羽田空港を足がかりに海外の人にも売り込もうというのです。
そのためにコラボの達人勝山さんが目をつけていたのは意外なものでした。
北海道を中心にコラボ商品を展開しているレストランシェフの勝山良美さんがはるばるやってきました。
訪ねたのは鹿児島最大手のパンメーカーお目当てはその工場の窯で焼かれていたラスクです。
ラスクとは薄切りにしたパンに砂糖などをまぶして焼き上げた洋菓子。
実は勝山さんイケダパンとコラボしこれまでにないラスクを作ろうとしていたのです。
イケダパンは日本でいち早くラスクを全国向けに販売したメーカー。
さまざまな種類を製造しています。
ここ独自の技術を持っていました。
それがこれです。
よく見ると細かいグラニュー糖がパンの上に均等にかかっています。
味や焼き色にムラが出ないようにするため特別に開発した機械だそうです。
勝山さんはイケダパンと組むにあたりあるアイデアを用意していました。
普通は外国産の小麦粉を使ったパンでラスクを作ります。
しかし勝山さんは貴重な北海道産の小麦を使い最初からラスク専用のパンを作ってほしいと提案したのです。
海外の客を視野に入れ国産の原料にこだわっていました。
更に勝山さんもうひとつ仕掛けを考えていました。
勝山さんが自宅に帰ってきました。
は〜い帰ったよ。
おかえりなさい!おかえりなさい。
元気いいねちょっと。
出迎えてくれたのは奥さんと2人の子供。
こいつが長男坊。
小学校1年生と…。
1歳2ヵ月。
実は勝山さん結婚は4回目だそうです。
つかの間の団らんのあとは仕事部屋にこもります。
この日熱心に描いていたのは羽田で売り出すラスクのパッケージデザインでした。
東京3時のラスク。
名前も決めていました。
勝山さん商品の名前やパッケージはすべて自分で考えていました。
古いノートにはこれまで売り出した商品のアイデアが残されていました。
一つひとつ全力投球してきた証しです。
YOSHIMIの本社に東京からある人が訪ねてきました。
おはようございます。
どうぞ。
すみません失礼します。
茶葉を扱う店の7代目岩田安浩さんです。
勝山さんは岩田さんにあるものを頼んでいました。
持ってきたのは京都・宇治産のなかからえりすぐったという抹茶。
勝山さん早速香りや味を確認していきます。
そして取り出したのはあのイケダパンで焼いてもらったラスク。
勝山さんどうするつもりなのか。
すると抹茶をラスクの上に直接振りかけ始めました。
海外の人に売り込むため日本的な抹茶味で勝負をかけようとしていたのです。
ちょっと驚いて…。
抹茶味のラスクは一般的には抹茶を生地に練り込んだり抹茶チョコレートをかけて作ります。
勝山さんは直接振りかけることで抹茶をより引き立てようと考えたのです。
その2か月後…。
YOSHIMIとのコラボ商品の生産をスタートさせていました。
あの砂糖を均等にかける技術を駆使して抹茶もかけていきます。
巨大な窯の中で焼きあがる抹茶ラスク。
しかし味に自信があっても売れるとはかぎりません。
国内線ターミナルの土産物売り場に勝山さんの新しいコラボ商品が並びました。
東京3時のラスク。
勝山さんのデザインがパッケージになりました。
キャラクターはシェフが作ったということをアピールします。
抹茶味とシュガーバター味の2種類。
ほんと。
勝山さん自ら売り込んでいきます。
ちょっとすみません。
たくさん買ってもらって…。
ありがとうございます!試食した客が次々と買っていきます。
日本を代表する土産物になれるのでしょうか。
企業が単独で商品を開発しようとすると業界の常識や慣習に縛られてしまうことも多いようです。
そこであえて意外な相手とタッグを組むことで斬新なアイデアや技術を取り込みこれまでにない商品を作り出す…。
そうした動きが広がっていることが今回わかりました。
新しい価値を生み出し新しい市場も開拓する。
そんなコラボ商品が今後ますます増えていくのではないでしょうか。
2015/08/18(火) 22:00〜22:54
テレビ大阪1
ガイアの夜明け【“意外なコラボ”が…これまでにない商品を作る!】[字]
全日空と“トヨタ”が組み日本人の体に合う航空機シートを開発…驚きの舞台裏に密着▽企業からコラボの依頼が殺到するスゴ腕のシェフ!北海道発の新たな土産菓子に挑戦する
詳細情報
番組内容
これまで航空機もシートも海外製に頼ってきた日本の航空会社。そこで全日空は、日本人の体に合う座り心地を追求したシートをトヨタ紡織と組んで開発する。すると自動車で培った技術力が意外な所で生かされていく。
一方、全国の食品メーカーが頼る“コラボの達人”が北海道にいた。人気レストランのシェフで、彼と共同開発した商品は、次々と北海道で人気の土産物に。意外なコラボで、これまでにない商品を生み出す現場を追う。
出演者
【案内人】江口洋介
【ナレーター】杉本哲太
音楽
【音楽】
新井誠志
【テーマ曲】
◆オープニング曲
「鼓動〜ガイアの夜明け」(作曲/岸利至)
◆エンディング曲
「夜空の花」(作曲/新井誠志)
「ガイア」とは
ギリシャ神話に登場する「大地の女神」を意味し、後にノーベル賞作家のウイリアム・ゴールディングが「地球」を指して“ガイア”と呼んだことから「ガイア=地球」という解釈が定着している。「ガイアの夜明け」という番組タイトルには、地球規模で経済事象を捉えることで21世紀の新たな日本像を模索すること、そして低迷する経済状況からの再生=「夜明け」を目指す現在の日本を描くという意味合いが込められている。
関連情報
◆ホームページ
http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/
◆公式Twitter
https://twitter.com/gaia_no_yoake
ジャンル :
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32118(0x7D76)
TransportStreamID:32118(0x7D76)
ServiceID:41008(0xA030)
EventID:42684(0xA6BC)