(葵)俺じゃねえんだよ。
あかりにはもういる。
あかりが一番つらいときそばで支えてくれたやつが。
(あかり)お父さんがいたの。
(葵)翔太なら大丈夫だって。
ちゃんと受け止めてくれるよ。
(あかり)手紙のことって覚えてる?一緒に花火見たでしょ?その後葵の机に入れておいたんだけど。
(葵)そんなのなかったけど。
(一葉)私見たんです。
あなたのお父さんがあそこで蒼井先生からお金を受け取るところ。
(瑠衣子)私たちやり直さない?
(あかり)どうしてお金なんか渡したの?葵に書いたはずの手紙どうして翔太が持ってんの?
(あかり)最低。
(恵里香)あかり昨日から帰ってこないの。
どうしよう?あかり変なこと考えてなきゃいいけど。
(葵)翔太。
お前どうしたんだよ?あかりと何かあったのかよ?おい。
翔太!答えろよ!
(翔太)もう終わったんだよ。
俺たち。
(葵)終わったってどういうことだよ?
(翔太)そのままの意味だけど。
ちゃんと説明しろよ。
おじさんのことが原因じゃないだろうな?あかり少し前に相談しに来たんだよ。
おじさんを見たけどお前が全然話を聞いてくれないって。
(翔太)お金渡したんだよ。
二度とあかりに会うなって。
あかりそのこと知って。
何でそんなことしたんだよ?
(翔太)あんな父親がそばにいたんじゃあかりのためになんないだろ。
はあ?だからってお金でおじさん追い払ったのかよ?
(翔太)そうだよ。
「そうだよ」じゃねえよ。
あかりずっとおじさんのことを捜してたんだよな?それをお前はずっとそばで見てきたんだよな?お前言ったよな?あかりをもう独りにしないって。
忘れたのかよ!?何とか言えよ!帰ってくれ。
お前最低だな。
(怜奈)バイバイ。
(児童)バイバイ。
(磯原)マジか?どうしよっかな?
(美玲)八王子の水族館。
この間プレゼンして駄目だったやつですよね?
(瑠衣子)クライアントがやっぱり万里子さんのプランでいきたいって言い始めて。
(美玲)すごい。
(磯原)いや。
そうなんだけどさ。
ほら。
別の依頼きてるじゃん。
(瑠衣子)ああ。
横浜のレストラン。
(磯原)そっちまとまりそうだったのにさタイミング悪いよな。
(美玲)でもこのこと聞いたら万里子さん絶対「やるしかないわね」って言いますよ。
(瑠衣子)すっごい気合入ってました。
(磯原)どうしよっかな?・
(万里子)やるしかないわね。
(磯原)そうなんだよ。
やるしかないんだよ。
えっ?聞いてたんですか?
(小谷)出ました。
上からマリコ。
(万里子)難しいのは分かってる。
でも何とかして。
あっ。
サメの水槽もっと大きくできないかな?
(磯原)はい?
(万里子)ハハッ。
映画のスクリーンみたいにしてさぐわっと迫ってくる感じにしたいの。
あっ。
ほら。
映画の『ジョーズ』みたいな。
例えばさ隣の水槽とくっつけちゃうとか。
ああ。
駄目だ。
それじゃマンボウが食べられちゃう。
駄目だマンボウのいない水族館は…。
(瑠衣子)入っちゃいましたね。
やる気スイッチ。
(美玲)ああなると誰にも止められないんですよね。
(磯原)万里子さん。
ほら。
あの横浜の案件。
(万里子)大丈夫。
断っておくから。
(磯原)いや。
だけど。
(万里子)自分の気持ちに嘘ついても後悔するだけじゃない?
(磯原)分かりました。
よし。
じゃあ打ち合わせ終わったらプレゼンの準備だからな。
(万里子)ああ。
分かった。
ねえ?水槽の内側に魚眼レンズ…。
(瑠衣子)何か今日ぼーっとしてない?あっいや。
そんなことないよ。
(瑠衣子)そう?うん。
(瑠衣子)ならいいけど。
ねえ?あしたの休みここ行かない?美術館?
(瑠衣子)うん。
コンクールの参考になるかなと思って。
どう?
(瑠衣子)うーん。
駄目?いいじゃん。
行こうよ。
ホント?うん。
へえー。
(瑠衣子)葵好きだと思うよ。
ホントに?
(瑠衣子)うん。
(瑠衣子)《終わったって思ってても一緒にいるとやっぱりもう一度って思ったりしない?》
(恵里香)《あかりはさ翔太君に救われたんだよねきっと》
(翔太)《あかりがもう独りにならないように家族になってやりたいって思ったんだよ》
(翔太)《もう終わったんだよ。
俺たち》
(小谷のいびき)・
(小谷)はい。
(翔太)ハァー。
(小谷)好き。
嫌い。
(瑠衣子)おはようございます。
(小谷)好き。
どうしたんですか?
(小谷)誰かが言った。
(瑠衣子)えっ?
(小谷)世界はそれを愛と呼ぶんだぜ。
(瑠衣子)はい?運命の電話が鳴ったのは。
そう。
1時間前のことだ。
彼女はかれんな声で僕に問い掛けた。
「今あなたお一人ですか?」「そうだ」と答えると彼女はやって来た。
(瑠衣子)あの!近藤邸のプレゼンの資料を。
ああ。
ああ。
いや。
今いいとこだったのに。
はい。
これ。
(瑠衣子)ありがとうございます。
でも珍しいですね。
休日に来客なんて。
(小谷)うちの関係してる建築現場の作業員リスト見せてくれって。
(瑠衣子)どうしてそんなものを?
(小谷)父親捜してるみたいでした。
確か芹沢とか。
(瑠衣子)えっ?
(小谷)あんなにボブが似合う女性見たことない。
あっ。
駄目だ。
僕には美玲さんがいるから。
あっ。
でも…。
(公平)・「サヨナラバスは君を乗せて」・「静かに走り出す」
(公平)・「手を振る君が…」
(公平)もしもーし?
(翔太)あのさ。
あかりそっちに行ってる?
(公平)いや。
来てねえけど。
(翔太)そっか。
(公平)うん?
(公平)何かあったの?
(瑠衣子)外にあった鏡のオブジェ。
うん。
(瑠衣子)2階の廊下からも見れるようになってて。
ああ。
(瑠衣子)そこからだと印象が全然違うんだって。
へえー。
空間の使い方がすごいよな。
光の入る角度とかもすごい計算されてるし。
時間帯によって同じ作品でも全然違うように見えるんだろうね。
(瑠衣子)ねえ。
(瑠衣子)奇麗だね。
(バイブレーターの音)ちょっとごめん。
(瑠衣子)うん。
もしもし?
(恵里香)葵君?ねえ?あかりから連絡ないよね?あかりまだ帰ってないんですか?あっはい。
もし連絡あったらすぐ。
はい。
分かりました。
(瑠衣子)あかりちゃん何かあった?あっ。
ううん。
別に。
さっき事務所に来てたみたいだけど。
えっ?芹沢って人がお父さん捜しに来たって。
小谷さんが。
たぶんあかりちゃんだと思う。
あかりの居場所が分かった。
(翔太)えっ?おじさんに会いに行ったんだと思う。
けさ向かったみたいだから急げば追い付けるかもしれない。
おい。
聞いてんのかよ?
(翔太)今日論文の締め切りなんだよ。
はあ?何言ってんだよ?こんなときに。
お前が行かなくてどうすんだよ?
(翔太)俺にはそんな資格ないんだ。
とにかくちゃんと話して何とかしてこいよ。
お前がおじさんのことであかり傷つけたんだろ?
(翔太)それだけじゃないんだよ。
えっ?
(翔太)とにかく行けないから。
ちょっ。
翔太。
(通話の切れる音)
(不通音)
(瑠衣子)何かインスピレーション湧いた?ああ。
うん。
美術館って久しぶりに来たんだけどいいもんだね。
すっげえ気晴れた。
(バイブレーターの音)
(瑠衣子)あっ。
じゃあさ今度他の美術館も行ってみない?何か青山にねいいところがあるって聞いたんだよね。
葵?うん?ああ。
青山?いいじゃんいいじゃん。
(瑠衣子)うん。
これかな?うん。
(瑠衣子)ここ。
・
(ノック)
(翔太)おはよう。
(心音)芹沢大丈夫なの?
(翔太)えっ?
(心音)風邪ひいたんでしょ?今日休むって連絡来たから。
ああ。
うん。
大したことないって。
代わりに俺が教えるよ。
今日は時間あるからさ。
(心音)暇なんだね。
医者のくせに。
(翔太)フッ。
まあね。
(公平)ああー。
ああー。
ああー。
・ただいま。
(公平)葵!大変だよ。
ああ。
瑠衣子さん。
どうしたんだよ?
(七海)あかりちゃんがいなくなったって。
ねえ?お兄ちゃん。
何か知らない?おじさんに会いに行ったみたいだよ。
(七海)えっ?そうなの?
(公平)えっ?しょ…翔太そのことを知らなかったぞ?ああ。
何かあの2人終わったみたいだよ。
嘘!?
(公平)何でだよ?詳しくは知らないけど。
たぶんおじさんのことが原因で。
(七海)ねえ?あかりちゃん大丈夫かな?
(公平)なあ?またあんなことになったりしねえよな?
(公平)葵!あるわけねえだろ。
がきじゃねえんだから。
(瑠衣子)あかりちゃんお父さんと何があったの?
(公平)あかりの実家造船所やってたんですけど。
つぶれて。
借金背負って夜逃げしたんですよ。
高3の夏。
花火大会の次の日に。
(七海)あかりちゃん何も言わずに突然いなくなっちゃって。
お兄ちゃんも気付けなくて。
ハァー。
・
(瑠衣子)葵。
(瑠衣子)この間の返事聞かせてほしいんだけど。
(瑠衣子)私とやり直してくれる?って言おうと思ったんだけど。
あの話忘れて。
えっ?ああ。
実はさ他に好きな人ができちゃって。
大人で落ち着いてて何かその人のそばにいると安心するんだよね。
葵とは大違い。
ごめんね。
振り回しちゃって。
何かあったの?何かあったのは葵の方でしょ?気付かないと思った?今日1日一緒にいて私のことなんて全然考えてなかったよね?無理して楽しそうにしちゃって。
そんなこと…。
葵はさ自分が無理して人が幸せならそれでいいって思ってるのかもしれないけど。
そんなのただの自己満足だよ。
そうやって葵が自分を犠牲にするたびに苦しくなる人だっているんだよ。
葵もさそばにいたい人のとこ行きなよ。
あかりちゃんのお父さんの住所。
いらないんだ。
あっ。
素直じゃん。
はい。
ごめん。
ありがとう。
・
(ドアの開く音)
(七海)瑠衣子さん?
(瑠衣子)私たちやり直せなかった。
(七海)またお兄ちゃん振られちゃったんだ。
(瑠衣子)ううん。
私が振られたの。
(瑠衣子)空気読んで周りのことばっか気にして自分より他人が大事で。
(瑠衣子)七海ちゃん。
(七海)うん?いいお兄さん持ったね。
(七海)うん。
(チャイム)
(公平)よう。
(翔太)えっ?どうしたの?
(公平)まあまあまあまあまあまあ。
黙って俺についてこい。
(直子)あっ。
どちらさまですか?あっ。
あのう。
えっと。
こちらに芹沢寛利さんいらっしゃいますか?今主人は留守ですが。
(直子)失礼ですがどういった?以前仕事でお世話になりまして。
それでたまたま近くまで来たのでご挨拶を。
そうですか。
それはわざわざ。
(翔太)《「あかりの父親には新しい家族がいる」》《「あかりそのこと知らないんだ」》
(公平)富山名物ブラックラーメン。
懐かしいだろ?いや。
母ちゃんがさもう大量に送ってきてさ。
まっ恋愛で色々あったときはやっぱこれでしょ。
いただきます。
あかりなら大丈夫だよ。
葵が行ったからさ。
今日はとことん俺が話聞いてやる。
ほら。
食えよ。
(公平)もういいから食えって。
麺伸びんぞ。
(公平)ああ。
うめえ。
ああ。
うめえけどしょっぺえ。
・
(ドアの開く音)・
(寛利)ただいま。
(直子)おかえりなさい。
お客さん来てるわよ。
・
(寛利)客?・
(直子)高梨恵里香さん。
以前仕事で一緒だったって。
・
(寛利)高梨?誰だったかな?
(寛利)ああ。
どうも。
(寛利)お疲れさまです。
あっ。
お疲れさまです。
(直子)もしかして群馬の運送会社のときの?
(寛利)うん。
・
(怜奈)ただいま。
お父さん。
このお姉ちゃん誰?
(直子)お仕事で一緒だった人よ。
ご挨拶しなさい。
(怜奈)こんにちは。
こんにちは。
(翔太)あの父親あかりに会いに来たわけじゃなかったんだよ。
(公平)どういうことだよ?
(翔太)金が目的だったんだ。
(公平)はあ?
(翔太)新しい家族がいて。
その娘もまだ小さいみたいでさ。
これから金が掛かるからって。
何だよ?それ。
あかりには絶対知られたくなかった。
傷つけたくなかったんだよ。
(公平)いや。
分かるけどさ。
でもだからといって翔太が勝手に金払うっていうのは…。
(翔太)あのころのあかりを知らないから言えるんだよ。
(翔太)あの父親に捨てられて何もかも失って。
それでもずっと教師になる夢諦めないで必死にバイトして金ためて。
やっとこれからってときなんだよ。
(翔太)あかりがどれだけ頑張ってきたかずっとそばで見てきたんだ。
何とかしてあかりを守りたかった。
(直子)じゃあ私パート行ってきますね。
(寛利)ああ。
(直子)ごゆっくり。
(寛利)あっ。
怜奈。
(怜奈)うん?
(寛利)これでお菓子でも買ってきなさい。
(怜奈)はーい。
色々とすまなかった。
直子。
ああ。
さっきの人とは仙台で知り合って。
ずっと世話になっててな。
一緒にこっちに出てきたんだ。
籍もじきに入れようと思ってる。
今の女の子は連れ子でな。
女手一つで育てるってのは大変なんだよ。
それでお金を。
仕方なかったんだ。
やっぱり海好きなんだね。
よかったよ。
元気そうで。
何かもう死んじゃってるかもとか思ってたし。
すまない。
ホントにすまない。
お金はさ私が返しておくから。
だからもう帰るね。
あの医者と結婚するんだって?うん。
幸せにな。
お父さんもね。
・
(怜奈)お姉ちゃん。
もう帰っちゃうの?うん。
(怜奈)はい。
お姉ちゃんの分。
あっ。
ありがと。
うん。
おいしい。
(怜奈)お揃いだね。
ねえ?怜奈ちゃん。
(怜奈)うん?お父さんのこと好き?
(怜奈)うん。
そっか。
じゃあね。
(怜奈)バイバイ。
バイバイ。
葵!東京でお父さんに会ったんでしょ?ああ。
教えてくれなかったのはお父さんが私に会いたがってなかったから?フフッ。
やっぱそっか。
新しい家族いることは知ってた?うん。
翔太から。
もうすぐ籍入れんだってさ。
びっくりだよね。
あの子かわいかったな。
怜奈ちゃんっていうんだけどさ。
明るくて優しくて。
あっ。
もしかして妹できちゃった?私。
フフッ。
一言言ってやったの?えっ?文句言ってやんなきゃ気が済まないんだろ?お父さん何度も謝るんだよ。
すまないって。
そしたらもう何も言えないよ。
無理して笑ってんじゃねえよ!えっ?ちょっと。
勝手にいなくなって心配かけんな!葵!すっきりするよ。
無理…。
無理すんなよ。
ここまで来るのにバス代2,500円も掛かったんですけど!し…しかもバス停から家遠過ぎ!あ…あちいし!ふざけんな。
駄目親父!謝るくらいだったら最初っから捨てたりすんなよ!バカ野郎!ああ。
すっきりした。
だろ?あちいし!遠いし!
(公平)気持ちは分かるけどさ。
何なんだよ?お前は。
(公平)カッコ良過ぎだろ。
(公平)誤解されてまであかりのこと守ろうとしてさ。
普通そこまでできねえよ。
(公平)誰も悪くねえのにな。
(公平)人生って何でこんなにうまくいかねえんだろうな。
今日ホントはさ文句言ってやるつもりだった。
でも怜奈ちゃんもおんなじの持っててさ。
おじさんの?うん。
怜奈ちゃんも昔の私みたいにお父さんに愛されてんだなって思ったら何も言えなかった。
(公平)あのキーホルダーあかりの宝物なんだよ。
小学校の入学祝いに親父さんが作ってくれたやつらしくてさ。
あかり小さいころに母ちゃん亡くしちゃってんじゃん。
であれを持ってれば親父さんとたった一人の家族とつながってるって思えてたんじゃねえかな。
あかりのこと何も分かってなかったんだな。
ずっとそばにいたのに。
父親に会わせてあげればよかったな。
傷ついたとしてもそばにいてあげればよかったんだな。
ああ。
海見てると落ち着く。
何か癒やされる。
私もう少しここにいるからさ。
無理に付き合ってくれなくていいよ。
気が向いたら帰るよ。
(公平)あかりってああ見えて繊細じゃん。
落ち込むときはとことんっつうかさ。
はい。
(翔太)ありがとう。
(公平)親父さんに捨てられたときも相当だったんだろ?なのにまた笑えるようになってさ。
お前大したもんだよ。
俺さずっと不安だったんだよ。
どうすればあかりがそばで笑っててくれるんだろうって。
でもささいなことでよかったんだよな。
きっと。
ほい。
腹減ったろ?ありがとう。
うん。
なあ?食い終わったらさ。
ジャン。
これやんね?やる。
(あかり・葵)うーん。
きた。
ああ。
奇麗。
きた。
ちょうだい。
火ちょうだい。
ああ。
付いた。
きた。
ぴー。
ああ。
終わっちゃった。
終わった。
何すんの?はい。
1回転。
ゆっくりなんだよね?うん。
丁寧に描いて。
はい。
よっ。
(あかり・葵)おおー。
すげえ。
描けてる。
何ビビってんの?うわっ!あっ!
(花火の音)
(あかり・葵)あっ!ああー!ああ!うわっ!ああ。
すごい。
奇麗。
うわっ。
うわっ。
ちょっ。
(あかり・葵)うわー。
これ。
一口ちょうだい。
うわー。
おっ。
(あかり・葵)うわっ。
あっ。
あっ。
うわー。
おおー。
すげえ。
奇麗。
あのさ。
うん?翔太のこと大丈夫なの?ああ。
うん。
まあ。
ああ。
次何しよっか?えっと。
ああ。
これにしよう。
(翔太)じゃあ。
(公平)余計なお世話かもしんないけどさ。
あかりとちゃんと話し合ってちゃんと仲直りしろよ。
(公平)親父さんのことは話せば分かってくれるって。
(翔太)それだけじゃないんだって。
(車の走行音)
(公平)うん?
(翔太)あっ。
何でも。
今日ありがとな。
フフフ。
あのさ。
昔から言ってるけど。
息止めても長くなんないからね。
どわっ。
あっ。
あっ。
落ちた。
ほら。
変わんないね葵は。
はい。
最後の1本。
ねえ?覚えてる?うん?小学生のときさみんなで花火した後にかくれんぼして私船の中に隠れてそのまま寝ちゃってさ。
あかりがいなくなったっつってみんなで捜し回ったっけ。
目が覚めたら真っ暗で独りぼっちでさみしくって。
でも葵が見つけてくれた。
うれしかったなぁ。
何であそこにいるって分かったの?俺…。
うん。
いつもあかりのこと見てたから。
何でも分かってるつもりだった。
一番そばにいたし。
だからあのとき。
花火大会のとき何で気付いてやれなかったんだろうってずっと後悔してた。
ずっと謝りたかった。
ごめん。
何もしてやれなくて。
でも今横にいてくれてる。
今日葵がいてくれてよかった。
ありがとね。
俺あかりが好きだったんだ。
あかりは俺の初恋だった。
何びっくりしてんだよ?普通気付くだろ。
俺から花火大会誘ってんだから。
言われなきゃ分かんないよ。
言ってくれればよかったのに。
あのときのあの関係が壊れるのが嫌で言いだせなかった。
私もおんなじ。
この間のバーベキューのとき手紙の話したでしょ?ああ。
俺の机に入れたってやつ?ホントは葵が好きって書いた。
私も葵が初恋だった。
えっ?えっ?何?その顔。
もう普通気付くでしょ。
いやいや。
好きじゃなかったら…。
えっ?キスなんかしないよ。
いや。
そんなの言われなきゃ分かんねえだろ。
はあ?私ずっと葵に振られたんだと思ってた。
手紙じゃなくってさちゃんと言葉にして伝えればよかったんだよね。
ハァー。
何やってんだろうな?俺たち。
何でこんなにうまくいかないんだろうね?2015/08/17(月) 21:00〜21:54
関西テレビ1
恋仲【翔太に裏切られたあかり…ついに葵が動き出す】 #05[字][多][デ]
信じていた翔太に裏切られたあかりを探す葵。昔のように傍にいるだけで良かった2人の関係が、ついに動き出す。
詳細情報
番組内容
高梨恵里香(馬場園梓)から芹沢あかり(本田翼)が帰って来ないと連絡を受けた三浦葵(福士蒼汰)が向かったのは、蒼井翔太(野村周平)のマンションだった。翔太を追及すると、芹沢寛利(小林薫)に金を渡し、2度とあかりに会うなと告げたと言う。そのことを知ったあかりは、部屋から飛び出していってしまったのだ。翔太のあまりにも勝手な言い分に腹を立てる葵だが、あかりの行方は全く分からない。
番組内容2
職場に戻った葵は、あかりと翔太のことを考え仕事が手につかない。そんな葵を冴木瑠衣子(市川由衣)は、明日の休日、美術館に行かないかと誘う。美術館の設計者が、出品しようとしているコンクールの出身者と聞いた葵は行く事にする。
翌朝、瑠衣子が葵の会社に行くと、徹夜をしていた小谷照吉(前野朋哉)の様子がおかしい。見知らぬ美女が訪ねてきて建築現場の作業員リストを見せてほしいと言われたという。
番組内容3
瑠衣子と美術館デートをする葵に、恵里香からあかりがまだ帰らないと連絡が入る。傍らで様子を見ていた瑠衣子は、葵にあかりが事務所を訪ねて来た事を教える。あかりが向かったであろう場所を知った葵は翔太に連絡をする。しかし翔太から返ってきたのは予想外の言葉だった…。
出演者
福士蒼汰
本田翼
野村周平
太賀
大原櫻子
大友花恋
・
市川由衣
山本美月
新川優愛
馬場園梓(アジアン)
前野朋哉
・
永井大
吉田羊
小林薫
スタッフ
【脚本】
桑村さや香
【音楽】
世武裕子
【主題歌】
家入レオ「君がくれた夏」(JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)
【プロデュース】
藤野良太
【演出】
金井紘
宮木正悟
【制作】
フジテレビ ドラマ制作センター
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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2/0モード(ステレオ)
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