思い立ったが吉日、欲しい時が買い時、とばかりに有給休暇を取ってつくばへ行くことにしました。
こうやって有給休暇が簡単に取れるのは、仕事が無いのではなく、休暇を取りやすい職場なのでもなく、自分でコツコツと休暇を取りやすい環境になるように地ならししているから。
まあ、努力ってのは口にした瞬間に努力では無くなるので、具体的にどうやっているかは言えませんけどね。
つくば市全域にラーメン屋さんが点在していますが、電車はつくばエクスプレスのみ、ラストワンマイルの移動は徒歩、バス、レンタサイクル、レンタカーなどがあります。
全域が平たいので、レンタサイクル(1日500円)が有効ですが、今日はバスと友達の車で食べ回ります。
私程度の食べ歩きが趣味の人であっても、全国に「車を出してくれる」友達がいて、今日は随分と会っていないこともあって、お願いしました。
自宅最寄駅から3時間弱かかってつくば駅、駅からはつくバス北部シャトルに15分乗って大穂窓口センター下車(200円)、お店はバス停の裏手な感じです。
つけめん・らーめん活龍本店@茨城県つくば市(ホームページ)、つくばでは喜元門と双璧をなすラーメンチェーン店(派出店、出身店も多い)です。
本店の他に竹園、下館、牛久、系列店として活龍甲殻堂(本店のすぐ隣り)、ファミリー向けの龍神麺、がっつり系の龍郎、横浜家系ラーメンの天辺家と展開されています。
バスの便の関係で開店前30分に着いた時点では先客無し、近くのスーパーで涼んできて開店10分に戻ると外待ち7人と盛況ぶりです。
定刻になって開店して店内へ、U字カウンター15席、6人掛けテーブルが4卓。
テーブルに置かれたカスターセットは醤油、酢、辣油、白胡椒、黒胡椒、七味唐辛子。
メニューはカウンター台に貼りつけられているのですが、二人で一枚な感じで、ちょっと見づらいです。
つけめん830円、肉つけめん990円、とんこつ醤油780円、手もみ中華そば650円、タンタン麺810円、まぜそば780円。
サイドメニューは餃子、ごはん。
筑波山麓の特産「福来(ふくれ)みかん」を使ったラーメンを提供するつくば福来らーめん紀行の参加店ですが、土日のみ発売の限定メニューの告知はどこにも見当たりません。
レジ近くにフライヤーが置かれていましたが、ポスターや幟は用意されていないんだ。
カウンター席に座り、少し待って店員さんが注文を取りに来たのでオーダー、しばらく待ってお冷が運ばれてきました。
少しずつお客さんが来店され、食べ終わってお店を出るころには、満席外待ちとなっていました。
15分ほど待ってつけめん830円。
並300g、中400g、大450gは同額となりますので大盛りのお客さんが多く、大盛りは丼に金で龍が描かれていました。
見慣れた濃厚豚骨魚介つけめん、麺皿には麺だけでトッピングは全てつけ汁に沈められています。
自社製麺(公式サイトでは『自家製麺』と説明されていますが、店舗内で製麺するのであれば『自家』ですが、製麺所から複数店舗へ卸すならば『自社』だと思います)の極太麺、数本を掴んでつけ汁に浸けて食べてみると、「茨城で一番食べられている」に頷ける美味しさです。
つけ汁から雑味や苦味を殆ど感じないのは、後味のスッキリさから想像すると、良質(新鮮)な食材を使っているからだと感じました。
つけ汁の温度は火傷するかと思うほど熱く、角切りチャーシュー、材木メンマ、ゆずが沈められています。
麺大盛りにすると確実にスープか冷めてしまうので、焼き鉄を入れて再加熱もできます。
麺を食べ終わったので、店員さんに声を掛けてスープ割をお願いすると、割スープが入った保温ポットを渡してくださいます
味見した感じでは鰹節と昆布のダシスープ、つけ汁の豚骨味が薄まって最後まで美味しくいただけました。
スルッと食べてご馳走様でした。
お店を出てバス通り(学園東大通り)に向かい、数分南下すると、右手にスタミナラーメンがむしゃ@茨城県つくば市が見えてきます。
店主さんはスタミナラーメン発祥店である松五郎@水戸(既食)で修業され、今年で開店10周年、おめでとうございます。
既に12時を過ぎていましたが店内待ち満席の盛況ぶりで、いくら近くに飲食店が少ないといっても、これは混み過ぎでしょう。
五分ほど店内の待ち合い席で待っていると、店員さんがメニューを持って注文を取りに来ます。
メニューはスタミナラーメン750円、スタミナ冷やし750円、スタミナ丼750円、醤油ラーメン600円、チャーシューメン750円、味噌ラーメン700円、味噌チャーシューメン900円。
麺の増量は4玉までは50円刻み、4.5玉からは100円刻み、対応上限の6玉は1450円。
トッピングと言うか具増し100円、レバー増し50円、かぼちゃ増し50円。
サイドメニューは餃子300円、ライス150円、チャーハン700円。
店内に入って五分後、たまたま空いた席が調理場の前の席を案内されました。
調理場の前にカウンター11席、入口左手には壁向きカウンター4席、4人掛けテーブルが3卓あります。
お冷を飲みながら待つこと数分、スタミナ冷やし750円。
スープのある温麺に対して、スープがないの「冷やし」なのであって、甘辛餡も麺も冷たくありません。
豚レバー、キャベツ、カボチャ、ニラを甘辛ソースで調理された甘辛餡が、茹で上げてから粗熱を取った程度の太麺に掛けられています。
ざくっと箸を差し入れ、太麺ごとすくいあげて食べる、旨いねぇ、実に旨い。
少し全体を馴染ませてから食べる、旨い、実に旨い。
旨いけど最後まで味が単調なのが欠点と言えば欠点ですが、福来みかんの皮を陳皮(ちんぴ)として使った「筑波福来唐がらし」を振りかけることで味変させれば、さらに旨い。
※がむしゃも、つくば福来らーめん紀行参加店です。
ものの数分で食べ終わってしまい、ご馳走様でした。
椅子から腰を上げると、目の前の調理場から店主さんらしき人がホールに出てきてテーブルの調味料を片付けるついでに「ありがとうございます」と挨拶して下さいます。
私からも「ご馳走様でした。水戸の松五郎さんにも行きました」と、掛けられた声に応えます。
混みあっていなければしたい話もありますが、今日は無理、早々に切り上げようと思い、「店内の造りが松五郎さんにそっくりですね」と言うと、分かりますか、とばかりに、店主さんは相好を崩されました。
全ての客席が見渡せる松五郎さんの調理場で修業されたのなら、中華鍋を振るときは、常にその視線の先にお客さんがいて、一人一人のお客さんの顔を見て調理をするのだ、と叩き込まれたのだと思います。
自身の店を出す際、全く同じレイアウトは無理としても、できるだけ多くのお客さんの顔が見えるような調理場のレイアウトにしたかったのではないでしょうか。
夜、飲みに来て、その辺の話をしてみたいなぁ、夢のような話だけど。
友達と時間を合わせ、店の近くでメルセデス(仮)にピックアップしてもらいました。
大通りから対向車とやっとすれ違える抜け道を入っていくと、木々が鬱蒼と茂って多くの車を従えた塊が右手に見えてきます。
グーグルマッブに導かれて車を塊に入れると、木々の中に「HARIKEN」と染め抜かれたタペストリーが「さあ、何屋でしょう?」と語りかけてきます。
歩くと45分以上掛かる次店に10分足らずではりけんラーメン@茨城県つくば市、店主さんはフレンチのシェフとして活躍されていたとのこと。
ちなみに「はりけん」とは店主さん(ハリカエケンイチ)のアダ名から、そんなかっこいいアダ名なら屋号に使いたくもなりますよね。
二重ドアを入ると、すぐ左手に「傾奇者使用店」と書かれた木札が目に入ります。
友達が「何て読むの?」と聞くので、「かぶきもの。東京で一番有名な浅草開化楼製麺の営業マン、、、後で話すよ」と。
内側のドアを入ると目の前に券売機、の上に置かれた麺箱には「東京蒲田菅野製麺所」と書かれていて。
「すがの?」「かんの、だよ。イチカワさんも菅野製麺使っていたな。何か関係があるのか」
いつも通り下調べ無しで訪問し、券売機やメニューを見て食べる料理を決めます。
「どれを食べたらいい?」と聞いてくる友達に、自分が食べる料理を考慮しつつ、的確に指示します。
メニューはあっさり魚出汁、鶏白湯の二種類、タレは塩、醤油、アレンジとしてエビ風味。
変化球として濃厚魚介豚骨、濃厚つけそば、限定メニューは特に用意されていませんでした。
カウンター4席、4人掛けテーブルが2卓、ちょうど空いたカウンター席に案内され、卓上を見ると全席灰皿完備。
昼営業終わり間近でしたが、店員さんが5人もいました。
程なくして鶏そば塩750円。
鶏そばは、東京でかなり流行った鶏白湯スープそのもので、こうすれば美味しく作れますよ、をそのままなぞって作った味わいですが、この味を5年間続けてきたとしたら、正に継続は力なり、です。
菅野製麺の極細麺がピッタリと合いますねえ、美味しいです。
この手のスープは味わい続けると途中で飽きることが多いのですが、これまた定番で、チャーシュー、穂先メンマに加えて刻みタマネギ、フランスパン、鶏つくねをトッピングしてあります。
友達のあっさり魚出汁680円は、魚介出汁でスープがかなり濃いめにブレンドされ、あっさりした醤油ダレで味をまとめています。
菅野製麺の平打太麺がやや麺が勝ち過ぎている嫌いがありますが、とても美味しいです。
トッピングはチャーシュー、メンマ、ネギ、に加えて大きなお揚げ。
お揚げは味見できなかったので、後で感想を聞いておかないと。
美味しく頂いて、ご馳走様でした。
次のお店は既に中休みに入ってしまったので、夜営業開始時刻まで友達とココスで三時間ほどおしゃべり。
楽しい。
帰宅渋滞が始まってましたけど、地元民ならではの回避経路で、ココスから車を走らせること30分で、喜乃壺(きのこ)@茨城県つくば市(ホームページ)。
2010年6月30日にオープン、家号の「喜」は喜元門、つまり店主さんはらぁめん喜元門の一番弟子です。
従業員不足で臨時営業が多いとの友達情報、逆にオープンしているときはもの凄く混みあいます。
駐車場はほぼ満車、何とか車を停めて店内に入ると店内待ち6人、繁盛してますね。
券売機をみると煮干蕎麦、鶏支那蕎麦、鶏油、真空蕎麦、黒真空蕎麦、つけそば、台湾らぁめん、醤油と塩が用意され、説明が無いと分からないメニューもあります。
メニューによって、麺を太麺、中太麺、細麺から選べ、チャーシューはバラ巻き、炭火焼き、直火焼き、低温調理から選べます。
その辺りを全て頭に入れたあたりで「どれを食べたらいい?」と聞く友達に、自分が食べる分も考えて的確に指示します。
カウンター6席に4人掛けテーブルが3卓。
待ち合い席で待っている間に店員さんに食券を渡しつつ好みを聞かれ、間違えずに伝えて少し待ってカウンター席へ。
厨房には2人、ホールには1人、絶え間なく動き回っていて、とても忙しそう。
麺茹での店員さんを見ると、茹で時間をキッチンタイマーで測っていません。
かと言って麺を食べたり、指で潰したり、もしていません。
店内に時計があるわけでもなく、目で見て茹で上がりを判断しているのだろうか。
麺が三種類あるのに、一度に茹でる玉数が毎回違うのに、いや、だからこそか。
先に鷄油醤油(太麺、バラ巻き)760円、続けて煮干蕎麦醤油(細麺、低温調理)750円、麺の茹で時間が分単位で異なるのに、ほぼ同時に配膳されました。
鶏油醤油は、鶏ガラスープに魚粉を加え、数ミリ厚の鶏油を張り詰めてあり、火傷するくらい熱い。
ざらっとした麺肌の丸い太麺は、サラリとしたスープにもよく絡みます。
所謂、青は藍より出でて藍より青し、か、ここまで美味しいラーメンとは思ってもいませんでした。
美味しいけど麺量が多く、確認すると300gとのこと。
トッピングはバラ巻きチャーシュー、メンマ、青ネギ、白ネギ、板海苔一枚とそつなくまとめられていて、これで760円とは安すぎませんか。
煮干蕎麦醤油は、綺麗に透き通った煮干スープに醤油ダレを柔らかく合わせてあり、この店のスタンダードメニューとして喜乃壺のラーメンを知るに相応しい味わいです。
(店内の表記は『細麺』ですが)極細麺が固めに仕上げてあり、さくさくとした食感と共に実にスープによく合います。
このスープに合わせるために開発したと思われる低温調理のチャーシュー、噛み応えのある弾力、味わい、ここを茨城の山奥だということを忘れさせます。
チャーシュー以外のトッピングは鶏油醤油と同じ、この辺りは「茨城の山奥のラーメン屋さん」ですが、この店っていずれどこかに勝負に出るのではないでしょうか。
当たり前だけど出来ていないお店が多い中、相手の目を見ての挨拶を気持ちよく受け取り、こちらからも目を見て御挨拶させていただきました。
とても美味しく頂きました、ご馳走様でした。
つくば駅まで送ってもらって、とても楽しいラーメンデートはここまで。
次回はいつ来れるか分からないけど、またラーメンを食べに来たいな。