地球ドラマチック「大忙し!海の動物病院」 2015.08.17


アメリカカリフォルニア州にある海生哺乳類センター。
他に類を見ない海の動物のための病院です。
患者はアシカやアザラシなど海の哺乳類。
海の環境の悪化を示すバロメーターになっています。
ゴミが首に絡まり物を食べられなくなったアシカが見つかりました。
海生哺乳類センターの出番です。
(スタウト)まずその大きい網を使いましょう。
そっと近寄って不意打ちするしかありません。
病気やケガをしているアシカでも人間に気付くとすぐ海に逃げてしまうんです。
失敗。
簡単にはいきません。
幸いこのアシカは自然にゴミが取れひとつき後に元気な姿が目撃されました。
カリフォルニア州沿岸の生息環境は年々厳しくなりケガや病気をするアシカやアザラシが後を絶ちません。
海生哺乳類センターのスタッフはそうした動物を救う取り組みを続けています。
獣医師とボランティアの活動に迫ります。
アメリカカリフォルニア州サンフランシスコ。
39番埠頭はカリフォルニアアシカの住みかとしても知られています。
見て!来たよ!多くの観光客が集まる波止場からそう遠くない場所でアシカが危機に瀕していました。
衰弱したアシカが浜に打ち上げられています。
こうした動物を保護するため発足したのが海生哺乳類センターです。
はいどうしました?大きさは?カリフォルニア州ソーサリートにある海生哺乳類センターは沿岸にレスキュー隊を派遣し衰弱した動物を保護します。
すぐに向かいます。
5分前に通報を受けて様子を見に来ました。
あれね。
まだ幼いゾウアザラシが浜辺で死にかけていました。
顔がハエだらけね。
痩せこけてるわ。
連れていきましょう。
(ユルゲ)ケージに入れる作業を始めます。
ゾウアザラシの子供を囲い込みレスキュー隊員の安全を守るため木の板を使います。
野生動物は弱っていてもかなりの抵抗をするためケガをする事があるからです。
救出成功。
子供が独り立ちをする春になると衰弱した子供が毎日のように見つかります。
現場は浜辺だけに限らないためレスキュー隊はさまざまな場所に急行します。
ヨット用のマリーナ。
危険な岩の防波堤。
そこの大きいやつだ!こうした救助には特別なトレーニングを受けたダイビングチームが必要です。
保護された動物は海生哺乳類センターの病院に運ばれます。
病院には救急治療室集中治療室小児科専門病棟などさまざまな設備が備わっています。
患者にはベッドの代わりにプール。
病院食は生魚。
救急治療室には主に3種類の動物が運び込まれます。
まずキタゾウアザラシ。
成長すると体長4m体重2tにもなる大型動物でオスはゾウのような特徴的な鼻をしています。
カリフォルニアアシカ。
ゾウアザラシよりも活動的で遊ぶ事が大好き。
足を使って歩く事ができます。
アシカはクマやイヌに近い動物である事が最近の研究で分かってきました。
アシカは調教がしやすい事でも知られています。
最後がゼニガタアザラシ。
3種類の中では最も用心深く人間に強い警戒心を抱いています。
成長すると体長150cmを超えます。
こうした動物が治療を受けているのです。
ハエにたかられて瀕死の状態だったゾウアザラシの子供が到着しました。
識別のため頭に塗料が塗られました。
このメスのゾウアザラシは「ウーズル」と名付けられました。
(ガランド)もう名前も識別番号も付いてるのね。
獣医師が精密検査を行います。
主任獣医師はフランシス・ガランドです。
(ガランド)128cm。
体重不足で体にオイルが付いています。
脱水症状や栄養失調も見られます。
海洋動物医学の最前線にいるガランドたちは環境破壊の影響を目の当たりにしてきました。
ここ数年間で海の生態系が劇的に変化しています。
救急治療室に運び込まれた動物が助かる確率はおよそ50%。
ゾウアザラシのウーズルも数週間は目が離せない状態が続きます。
心配な動物は他にもたくさんいます。
ゼニガタアザラシの子は口に奇妙な腫瘍があり衰弱しています。
ガランドと同僚のフェリシア・ナッターは手術で腫瘍を切除できるかを調べました。
最初にあの子を見た時は本当にびっくりしました。
でも診察をしたところ腫瘍以外は正常な状態だと分かりました。
私の手には負えないわ。
専門の外科医なら切除できるかもしれないけど…。
腫瘍が母親の胎内にいる時にできたものかどうかはっきりしません。
海洋汚染特に去年起きた原油流出事故の影響も考えられます。
でも正確には分かりません。
レントゲン撮影のため生後1週間にもならないアザラシの子に麻酔が施されます。
海生哺乳類センターはアシカやアザラシの治療において世界をリードする施設です。
多くの治療法がこのセンターの獣医師たちによって開発されてきました。
ガランドたちはカリフォルニアアシカのがんの発生率が脂肪の中に蓄積される毒性の高い化学物質の濃度と関連がある事を発見しました。
今回の腫瘍も同じものなのでしょうか。
(ナッター)レントゲンの結果次第ね。
海生哺乳類の救急治療室は人間のものとよく似ています。
最先端の医療機器がそろいスタッフは一日中大忙しです。
(スタウト)海生哺乳類センターです。
浜辺に打ち上げられているんですね?アザラシかアシカか分かりますか?分からない。
じゃあ毛皮の色は?電話を受けたスタッフのシェルビー・スタウトが現地に向かいます。
彼女は身長およそ140cmと保護される大抵の動物よりも小柄ですがそれが利点になる事もあると言います。
(スタウト)海生哺乳類の世界では体の大きさがとても重要です。
だから私みたいに小柄だと動物の警戒心が薄れるんです。
打ち上げられていたのはゾウアザラシの子供でした。
頭に緑の塗料が付いているので以前にも保護された事があるようです。
首には最近できたと思われる傷があります。
ゾウアザラシの子供は生後1か月で親から独り立ちしなくてはなりません。
独り立ちしたあと子供は獲物を取れるようになるまで自分の体の脂肪だけで生き延びます。
しかしこの子は狩りがうまくできず衰弱したのです。
(スタウト)うまくケージに入れるのは一苦労です。
1975年に海生哺乳類センターが設立されるまで衰弱した動物が浜辺で見つかっても誰も助けませんでした。
(スタウト)傾けるわよ。
(ナッター)動物を追い詰めたのは私たち人間です。
人間が自然環境を変えたせいで動物が生息できる場所がすっかり狭くなってしまったんです。
動物を保護し治療を施すための費用は日本円で年間数億円。
全て寄付によって賄われています。
助けた人が動物の名付け親になります。
(スタウト)「ユアシスター」って名前を付けたいの。
(ウィッカム)いいんじゃない?
(スタウト)ありがとう。
ユニークな名前を付けるのはスタッフにとって楽しみの一つです。
年によってはやりがありマティーニなどお酒のカクテルの名前がたくさん付けられた年もありました。
(ナッター)あれがユアシスター?あなたにちっとも似てないじゃない。
診察が終わると食事の時間です。
幼いアシカやアザラシの病院食はニシンのすり身と動物用の粉ミルクを混ぜ合わせたものです。
栄養価の高い食事をとり体に脂肪を蓄えないとアシカやアザラシは海で生き延びる事ができません。
ゾウアザラシのウーズルはチューブで胃に餌を流し込み強制的に栄養をとらされる事になりました。
(マリー)チューブを胃まで挿入します。
痛みは全くありません。
でもストレスは感じると思うのでできるだけ手早く終えるように心掛けています。
胃まで届いたら魚入りの特製ミルクを流し込みます。
こうでもしないと栄養失調で死んでしまうんです。
多くのボランティアが海生哺乳類センターの仕事を支えています。
全員が海洋動物の世話をする基本的訓練を受けています。
経営コンサルタントの仕事をしているステイシー・ベジャックは7年間ボランティアを続けています。
週2日の貴重な休日のうち1日をここでの作業に充てています。
この子たちは分かってないみたいだけど。
センターの最終目標は動物のケガや病気を治し海に帰す事です。
海に帰すには体重を増やし自力で魚を食べられるようにしなくてはなりません。
しかし衰弱した子供たちのほとんどは魚を食べようとしません。
魚を食べる本能を目覚めさせるため食べ方を教える必要があります。
向こうを向いてしまうんです。
ラヤ・スミスは長年特別支援学級の教師をしていました。
忍耐強く相手につきあう事には慣れています。
必要なのは相手の成長のスピードに合わせる事です。
成長が早い子もいれば遅い子もいます。
慌てずぶれる事なく優しく接する事です。
ウーズルはまだ魚の食べ方を習得できていません。
このままでは元気になっても海に帰す事ができません。
このカリフォルニアアシカは海に浮いていたゴミが頭部に絡まり深い傷を負いました。
海の動物は好奇心が強いためこうした事故はしばしば起こります。
海の環境汚染が動物たちの命を脅かしているのです。
「タックスマン」と名付けられたアシカがこの日海に帰されます。
アシカはアザラシと違って足を使って歩く事ができるため捕まえるのは楽ではありません。
回復した動物は人間になれすぎないようできるだけ早く海に戻します。
タックスマンを人けのない浜辺に運びます。
(ケイト)開けて。
自分で出てくるわ。
治療を受けて無事海に帰る事ができる動物は全体のおよそ半数です。
海生哺乳類センターのスタッフにとって動物が元気に海に戻っていく時ほどうれしい瞬間はありません。
頭にゴミが絡みついたタックスマン。
この人里離れた海岸なら同じような事故を避けられるかもしれません。
海生哺乳類センターには傷ついた動物が次々と運び込まれてきます。
繁殖地の近くに住む夫婦がゼニガタアザラシの赤ちゃんを連れてきました。
画家である妻はいつも動物に芸術家の名前を付けます。
名前は?
(ジーン)マルセル・デュシャン。
すごい芸術家よ。
また芸術家なのね。
いろんな画家の名を付けてきました。
マグリットやドガあとは…。
先週の2頭もな。
先週のはマティスとセザンヌです。
デュシャンは授乳期間が終わる前に母親とはぐれてしまったようです。
健康状態が悪く病気に感染する可能性があります。
デュシャンは海生哺乳類センターの特別エリアに収容される事になりました。
いわば新生児用の集中治療室。
デュシャンのように生まれて間もない赤ちゃんはとてもデリケートなのです。
口に腫瘍があるゼニガタアザラシのレントゲン検査の結果が出ました。
(ナッター)ここが気になるわね。
腫瘍は顎の内部まで広がっていました。
下顎の左側にも何かあるわ。
(ガランド)内側まで来てるわね。
ええ。
治療は不可能です。
しかしこのまま海に帰してもすぐに死んでしまうでしょう。
先天的な病気なので手術は無理です。
このまま目覚めさせる事なく安楽死させた方がいいと思います。
野生動物の場合ケガや病気が深刻で生き延びられるチャンスが極端に少ない場合にはやむをえず安楽死という選択をする事があります。
野生動物はペットとは違います。
中途半端に治すわけにはいきません。
薬を与え続ける事もできません。
治療を受けて自力で生きていけるようになるかどうか2つに1つです。
(ナッター)生と死を分ける決断です。
安楽死を軽く考えている者など一人もいません。
これで安らかに逝けます。
死んだ動物は解剖され海洋汚染の現状分析や動物の健康を守るための研究に役立てられます。
海の食物連鎖の頂点にいる海生哺乳類は生態系の変化を知る手がかりになります。
海の環境の変化を知るためには病気の動物だけでなく健康な動物の行動を観察する事も欠かせません。
海生哺乳類センターから100kmほど南にある自然保護区で生物学者のダン・コスタが研究を続けています。
(鳴き声)浜辺にいるのはキタゾウアザラシ。
治療を受けているウーズルやユアシスターと同じ種類の大人です。
体重は大きなメスで1tオスは2t以上になります。
毎年春になるとコスタは何頭かのゾウアザラシに発信機を取り付けて行動を調査します。
(コスタ)海の動物がどこでどんなふうにして食べ物を取っているのかを調べています。
アシカやアザラシの生態はまだ分からない事だらけです。
ごく基本的な事さえ近年になってようやく分かったんです。
危険なので状況に応じて動かなくてはなりません。
気付かれないように近づき鎮静剤を打ちます。
今よ!鎮静剤を打たれたゾウアザラシは15分ほどするとすっかりおとなしくなりました。
(コスタ)この発信機を取り付けます。
動物が水面に出た時に信号が送られる仕組みです。
頭にこんなふうに取り付けます。
小さな帽子みたいでしょ。
ホームセンターで手に入る接着剤です。
毛皮にしっかりくっつけます。
鎮静剤が効いているうちにゾウアザラシの大きさなどを測定します。
(メリンダ)105cm。
(学生1)105。
体重を量るのは一苦労。
学生たちが総出で作業します。

(学生2)346kg。
発信機のデータによって浜辺でのんびり過ごす様子とは全く違うゾウアザラシの姿が明らかになりました。
最初にデータを見た時は本当に驚きました。
北太平洋一帯を泳ぎ回っていたんです。
アラスカのはるか西まで泳ぐものもいました。
アメリカの国土の幅のおよそ2倍にあたる距離です。
食べ物を求めて回遊する動物は他にもいますがこれほど長い距離を移動する動物はあまりいません。
ゾウアザラシは毎年単独で回遊し大抵は同じ浜辺に戻ってきます。
(コスタ)浜辺で観察しているだけだとゾウアザラシはいつも寝そべってばかりいるのんきな動物に見えてしまいます。
ところが海に出たゾウアザラシはほとんど休む事なく泳ぎ続けています。
そのため陸に上がった時はのんびり休む必要があるのでしょう。
海生哺乳類センターで治療を受けているユアシスターやウーズルも回復して大人になれば太平洋の半分を回遊し元の浜辺に戻ってくる事でしょう。
ゼニガタアザラシのデュシャンは順調に回復中で体重が増えてきました。
海生哺乳類にとって体重の増加は健康の証しです。
脂肪を蓄えないと海で生き延びる事はできません。
獣医師にとっても食欲は診断の重要な目安です。
センターにいる動物が何を食べどれくらい体重が増えたかはボランティアの手によって記録され何か異常があれば検討会が開かれます。
数日ぶりに良くなったみたいね。
ボランティアのデボラ・ウィッカムは動物の異常を敏感に察知します。
ジリアについて教えて。
ジリアは全く食欲がないようです。
どこが悪いのか分かりませんが最近ちょっと様子が変です。
ジリアはゼニガタアザラシの子供です。
本当に食べないのね。
(ナッター)この子の世話をした人はみんな何か異常があるようだと感じています。
ゆっくり入れてみて。
反応はするのね。
とても微妙な違和感です。
あまりにもおとなしすぎるんです。
ここに来て何か月もたつのにまだまともに魚を食べられません。
レントゲン撮影をはじめさまざまな検査が行われました。
しかし何も異常は発見されなかったため別の施設で更に詳しい検査をする事になりました。
人間のための病院でCTスキャンを受けます。
アザラシの心臓を見るのは初めてです。
人間の心臓に似ているそうなので楽しみですよ。
始めよう。
はい。
すごいわね。
びっくりするほど鮮明。
(医師)脳の内部を見ましょう。
(ナッター)これがジリアの脳ですね?目立った異常はないですね。
欠損などは認められないし…。
脳梗塞のようなものはありませんか?脳梗塞も出血の痕も見られません。
(ナッター)一番疑っていた脳は問題がないようです。
異常はどこにも見つかりませんでした。
ホッとしましたが治療の方針が立ちません。
更に深刻な症状の動物が運び込まれてきました。
カリフォルニアアシカのサーディンです。
反応を見ましょう。
音を出して。
反応はあるけど確かにおかしいわね。
正常なアシカはすごく攻撃的なのに。
動きが遅いけどそれだけじゃないわね。
体は起こすけどそれ以上動こうとしないもの。
1998年から毎年見られるようになった症状です。
1998年に海岸全体で400頭が同じ症状に襲われました。
連日浜に打ち上げられ…皆同じ状態でした。
ほとんどは大人のアシカで既に死んでいるものも少なくありませんでした。
(ガランド)主な症状はけいれんの発作を起こす事です。
すぐに調査が行われました。
何らかの毒に侵されたというのが結論でした。
ガランドはアシカの体内からドーモイ酸という物質を発見しました。
植物プランクトンなどに含まれる天然の毒素で動物の神経を侵し決定的な治療法はありません。
カリフォルニアの海でドーモイ酸中毒が発生したのは初めてでした。
私たちはドーモイ酸の発生源を突き止める研究をしています。
(キャロン)ティースプーン1杯の海水にはおよそ5,000万個のウイルス500万個の細菌そして植物プランクトンや小さな藻類のような微生物が数千から数万個含まれています。
デヴィッド・キャロンの研究チームはドーモイ酸を生み出す植物プランクトンを特定するため大量の海水を濾過し分析しています。
(キャロン)ドーモイ酸はとても強力な神経毒です。
人間を含むさまざまな生物の神経経路に入り込みけいれんなどの症状を引き起こします。
重い場合は死に至ります。
ガランドが診察したアシカたちはドーモイ酸によって脳に大きな障害を受けていました。
毎年春の終わり頃になると特に被害が目立ちます。
サーディンは典型的な症状を見せていました。
体がふらついて外からの刺激に対する反応が鈍っています。
脳波検査で発作の程度を調べましょう。
ドーモイ酸中毒かを見極める事ができます。
脳内の電気活動を計測すれば発作の程度が分かります。
記録開始。
一度かかったら完全に回復させるのは困難です。
ドーモイ酸中毒にかかったアシカを野生に戻しても望ましい結果は得られません。
正常な行動がとれないため大抵の場合数か月以内に命を落とします。
デヴィッド・キャロンの研究によって生活排水や農地から流れ出す肥料を含んだ水が海の植物プランクトンを増加させている事が明らかになりました。
それを示す衛星写真です。
ここが大都市ロサンゼルスです。
灰色っぽいエリアがありますがこれは嵐の直後に川から海へと流れ込んだ汚れた水です。
キャロンは海に流れ込む水の汚染濃度と植物プランクトンの濃度を比較しました。
分布が一致しています。
汚染の濃度が高い場所ほど植物プランクトンが大量に発生しているという事です。
汚れた水に含まれる何が植物プランクトンを大量発生させドーモイ酸を増加させているのか解明が急がれています。
2006年から2008年にかけての3年間で状況はひどく悪化しました。
海中に含まれるドーモイ酸の濃度は毎年倍増しています。
海の動物に大きな影響が出るのも当然でしょう。
ドーモイ酸は海の動物だけでなく人間にも害を及ぼします。
これまでにも多くの人がドーモイ酸を含む魚介類を食べて中毒にかかりました。
カリフォルニア州の保険局は海生哺乳類センターと協力してドーモイ酸による被害を防ごうとしています。
ドーモイ酸は人間にとっても有害な物質です。
アシカの病状を調査する事は人間の健康を守る事にもつながります。
何でも海に捨てれば海がのみ込んでくれる。
そんな都合のいい考えは通用しません。
発想を改めるべきです。
サーディンの脳波には明らかな異常が見られました。
1分足らず記録しただけで異常が確認できました。
ドーモイ酸の影響を長期的に受けてきた証拠です。
(ナッター)この状態では最良の選択は安楽死しかありません。
春の終わりにはゾウアザラシの子供を海に帰せるめどが立ってきました。
ウーズルはようやく魚の食べ方を覚えました。
ユアシスターも太って元気になりました。
代わって増えてきたのはアシカです。
ドーモイ酸に侵されたもの。
ゴミでケガをしたもの。
(ナッター)まぶたに釣り針が刺さっています。
あとは自力で生きていけない子供たちです。
カリフォルニア北部に生息するアシカやアザラシの数は増加しています。
一方深刻な状態に陥っている地域もあります。
ハワイのオアフ島もその一つです。
動物保護ボランティアのジェニファー・マルドナルドが「立ち入り禁止区域」の看板を立てています。
(マルドナルド)人間を遠ざけたいんです。
通りづらい道でごめんなさいね。
マルドナルドはある親子を守ろうと努力しているところです。
授乳中ね。
このハワイモンクアザラシは数週間前に子供を産むため浜辺に上がってきました。
ハワイモンクアザラシは最も絶滅が心配されている動物の一つです。
近い種類であるカリブカイモンクアザラシは2008年に絶滅が宣言されました。
もっと距離をおきましょう。
地球上に生息するハワイモンクアザラシの数は1,200頭を下回ると見られています。
誰かがここに足を踏み入れて驚かせたら母親は危険を感じて逃げ出し子供の元へ戻ってこなくなるかもしれません。
本当に特別な存在ですから必ず守りたいんです。
最近はよく食べているし異常は全く見られません。
じゃあユアシスターも退院ね。
海生哺乳類センターのスタッフはアザラシやアシカそれぞれの種の生態を理解し効果的な治療法を開発しようと努力を重ねています。
事務室の壁には健康を回復して海に帰っていった動物たちの写真が貼られています。
今年貼られるのはマティス2015/08/17(月) 00:00〜00:45
NHKEテレ1大阪
地球ドラマチック「大忙し!海の動物病院」[二][字][再]

米・サンフランシスコに、傷ついた野生のアザラシやアシカの治療が専門の世界でも珍しい動物病院がある。環境汚染の犠牲となった動物たちが、次々と運び込まれる…。

詳細情報
番組内容
1965年にNPOによって設立された「海洋哺乳動物センター」。運び込まれるのは、網によるケガや汚染物質による中毒など環境汚染の犠牲になった動物がほとんどだ。通報を受けて動物を保護し、獣医師が治療するが、野生に戻せるのは年間1千頭のうち半分にも満たない。子どものアザラシには魚の取り方を教えるなど野生に戻すための最大限の努力をするが、苦渋の決断を迫られることも…。(2008年アメリカ)再放送
出演者
【語り】渡辺徹

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
ドキュメンタリー/教養 – 宇宙・科学・医学
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
英語
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32721(0x7FD1)
TransportStreamID:32721(0x7FD1)
ServiceID:2056(0x0808)
EventID:9048(0x2358)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: