情熱のシーラ(10)「思わぬ再会」 2015.08.16


(バスケス)本当にマドリードへ帰りたいんですか?
(シーラ)やっかい者から解放されますね。
あなたは決してやっかい者ではなかった。
(ドローレス)お前は自慢の娘よ。
前の旅券はどうしますか?
(ヒルガース)破棄してください。
今からあなたの名前はアリーシュ・アゴリウクです。
ドイツ人は重要な話を社交の席でするものです。
そしてその席には夫人も同行します。
あなたに調べてほしいのは彼らがいつどこに集まるのか。
条件が2つあります。
何です?マドリードの上流社会から一歩も出ないこと。
イギリス国籍の人物とは誰であろうと絶対に接触しないことです。
あなたの工房に客が来なければこれまでの指示も計画も意味がありません。
その客の獲得はあなたに懸かっています。
(エルザ・ブルックマン)エルザ・ブルックマンです。
はじめまして。
あなたはマドリードできっと成功するわ。
(マルティーナ)エバ・ブラウンはブルックマンさんの家にいます。
緊急事態といいますと?
(ヒルガース)脅迫されたり強要されたり身の危険がある時です。
そんなことが?
(呼び鈴の音)
(足音)
(扉を開ける音)
(シーラ・キローガ)ベイグベデルさん。
(フアン・ルイス・ベイグベデル)こんな時間に押しかけて申し訳ない。
いいえどうぞ。
(扉を閉める音)大丈夫ですか?ああ…その…全て終わった。
大臣を解任されたんだ。
明日こう発表されるだろう。
「フアン・ルイス・ベイグベデル外務大臣はその職を去ることとなった。
これまでの功労に感謝の意を表する」と。
感謝なんて…全くしらじらしい。
ありがとう。
残念です。
昨日の午後フランコ総統と会った。
彼がアンダイエでヒトラーと会談する前に話したいことがあってね。
スペインはドイツ側について戦争すべきではないと私は訴えた。
彼は私に優しく接しアフリカで一緒だった頃の話まで…。
親しかったんですか?ウン…いやそうでもない。
恐らくフランコは私を全く評価していなかった。
私も彼に好感が持てなかった。
いつも無愛想で。
とにかく出世することしか頭にない人でね。
アァ…。
私は自由主義者ではないがフランコのあの誇大妄想的な全体主義には嫌悪感を覚える。
何が「1つの偉大で自由なスペイン」だ。
虫唾が走る。
窓には近づかないでください。
ハァ…。
外から見られます。
ハァ…。
連中はドイツに忠誠を示すために私をクビにした。
それで十分だったのに。
ほかにも何か?フランコと義理の弟セラーノはデマを流したんだ。
私に国を裏切らせたのはロザリンダだと。
あのセラーノが人の道を教えようというのかね。
私はロンダに送られ軟禁される。
ハァ…。
そのうち軍法会議にかけられてある朝銃殺されるかもしれない。
ハァ…。
すまないシーラ。
こんな時間にお邪魔するつもりは…。
いいえ。
頼み事をしてもいいかな?もちろん。
ロザリンダへの手紙だ。
何とかリスボンに届けたい。
彼女リスボンに?ああ。
ゲシュタポに尾行されていると分かってスペインを出た。
これをヒルガースに渡してほしい。
彼なら外交封印袋を使って届けられる。
渡します必ず。
私はロザリンダを愛している。
ウフン。
心から愛している。
フン。
もし2度と会えなかったら君が伝えてくれ。
こんな悲しい夜に彼女と居られるなら命さえ差し出したと。
ウン…。
もう1杯頂けるかな。
ハァ…。
わざわざ聞くことなんて…。
ありがとう。
ハァ…。
(はなをすする音)彼女を訪ねてやってほしい。
君に会えたらとても喜ぶと思う。
住所はその手紙に書いてある。
アァ…。
さてそろそろ帰らないとまずいだろうな。
(足音)手紙は必ずロザリンダに届けますから。
(足音)今に何もかも終わります。
大丈夫。
きっとうまくいきますから。
ハァ…。
神にその言葉が届くといいが…。
(扉の開閉音)
(シーラのメッセージ)「ベイグベデル氏からリスボンにいるロザリンダ・フォックス宛に手紙を預かる。
至急指示されたし」。

(雷鳴)
(足音)・
(雷鳴)
(足音)
(足音)
(足音)
(足音)・
(雷鳴)
(足音)・
(雷鳴)
(雷鳴)
(車のブレーキ音とクラクション)出して。
(車の走り出す音)
(扉の開閉音)
(ライトのスイッチを入れる音)・
(雷鳴)
(滴が垂れる音)久しぶりだシーラ。
何年ぶりかな。

(雷鳴)イグナシオ?
(足音)
(イグナシオ)お互い随分出世したね。
何してるの?元婚約者への挨拶がそれか?会いに来たんだ。
話があるからぬれた服を着替えて。
話って何?どうやって入ったの?どうして私を監視してるの?そう慌てないでシーラ。
落ち着いて。
質問は1つずつ順番にいこう。
1杯もらってもいいかな?ハァ…帰ってちょうだい。
もう私のことは忘れて。
忘れられたらどんなに楽か。
でもそれができないんだ。
現在僕は内務省の治安局に勤めていてね。
このマドリードに定住すると思われる外国人の監視を担当している。
それが私と関係あるの?ああ。
だって君は今モロッコ人だそうじゃないか。
だろ?目的は何?・
(雷鳴)風邪をひくからとにかく着替えてくれ。
そのあと身分証を見せてほしい。
(足音)
(ドアを閉める音)・
(雷鳴)・
(イグナシオ)全部閉めないで。
ハァ…。
イグナシオ。
旅券よ。
フーン。
アリーシュ・アゴリウク。
君と同じ誕生日。
偶然だね。

(雷鳴)
(ソファーをたたく音)国籍を変えた理由を聞かせてもらえるかな。
ハァ…旅券を盗まれたの。
でも戦時中でどうしようもなくて…。
そしたら友達がモロッコの国籍を取ってくれた。
この名前は?ベルベル語。
モロッコで使われてる言語よ。
モロッコ人らしい名前にしてくれたの。
アリーシュ・アゴリウク。
あいつは?僕を捨てた時の…。
どこ行った?あなたにはどうでもいいことでしょ。
マドリードに来た目的は?働くため。
相変わらず縫い物で。
ここはその工房。
見せてくれ。
フン。
(足音)君の部屋も見せてくれ。

(足音)ハァ…。
ここがそう。
やりすぎだと思うけど。
私の下着まで調べる気?ハァ…もういいでしょう?誰がこの偽の工房を開いたか僕にはちゃんと分かってる。
偽なんかじゃない。
私は朝の9時から夜の9時まで働いてる。
ベイグベデル大臣とはどういう関係だ?テトゥアンにいた時の友人。
フーン。
一晩一緒に過ごすくらいだからかなり親しいな。
ハァ…。
愛人だと思ってるならそれは違う。
私は誰の愛人でもないわ。
ベイグベデルはイギリスに身を売った。
裏切り者だ。
それもイギリスの女狐なんかにたぶらかされて。
嫌な人間に変わってしまったのね。
君は僕を批判できる立場じゃない。
戦時中はモロッコにいたのにノコノコ帰ってきて大物気取りでいることが立派なのか?批判するのは愛してたから。
あなたに幸せになってほしいのよ。
君は自分のことしか考えてない。
自分の友達が内戦後どうなったか知りたいと思ったことは?住んでた所へ行って彼らのことを聞こうと思ったことはないのか?僕が教えようか。
例えば隣のノルベルト。
彼は戦死した。
真ん中の息子は国民軍がマドリードに入ってきてすぐに銃殺された。
一番下の子は刑務所にいる。
友達のソレは…義勇兵の双子をみごもって捨てられた。
今はどうしてると思う?男たちに体を売って僅かなお金を稼いでる。
セバーダ市場で荷降ろしする男たち相手にあのレンガの壁でね。
イグナシオもうやめて。
それから君が働いてた工房のマヌエラ夫人。
最後に聞いた話じゃアギラ通りの手芸屋で繕い物をしてたらしい。
パン屋のトリーニを覚えてる?彼女は…。
イグナシオもういい。
お願いやめて。
もう十分…。
僕が嫌な人間だって言うけど君はその僕よりもっとひどい。
自分さえよければいいんだ。
今日は帰るけどこれで終わりだと思ったら大間違いだ。
ハァ…。
見送りは結構。

(扉を閉める音)回想
(少女)シーラ!シーラ!回想
(ドローレス)早く帰れたらそのあと一緒に遊んでいいわよ。
はい。
回想
(ドローレス)手先が震えないように。
うまくいくまで繰り返すの。
何度も何度も。
お裁縫に必要なのは根気よ。
とにかく根気。
行ってください。
別の場所へ。

(看護師)アゴリウクさん。
はいそうです。
リコ先生がお待ちです。
こちらへどうぞ。
ありがとう。

(ドアの開閉音)
(アラン・ヒルガース)どうぞお掛けに。
あまり時間がないので単刀直入に話してもらえますか。
はい。
結構です。
ベイグベデルさんが解任の前日に工房へ…。
なに?動揺しているようだったので話せば落ち着くかと中へ通しました。
なぜ彼はあなたの所に?ロザリンダ宛の手紙を託されました。
あなたなら届けられるはずだと。
何とかしましょう。
彼はどうなるんですか?フーッ。
まだ分かりません。
ただやっかいな大臣がいなくなったとなればドイツの圧力はますます強まるでしょう。
いつ何が起こるか分かりません。
警戒と準備を怠らないようにしてください。
周りにいる怪しげな人物には特に注意するように。
監視されている可能性がないとは言えません。
どうしました?不安そうですが。
いえ別に。
ベイグベデルさんのことを思い出したので…。
でももう大丈夫ですから。
工房の仕事はどうです?今山ほど注文を抱えてるんです。
とても重要な社交界デビューの舞踏会が目前なので。
知っています。
ドイツ人たちと非常に親しいあるスペイン人高官の娘の社交界デビューですね。
今はこれまで以上に客たちの会話に神経をとがらせてください。
でも私はもう手いっぱいで。
顧客を減らすか仕立てのできる人を1人雇わないと無理です。
重要な社交界デビューです。
信頼できる人間を雇ってください。
共産主義とも政治とも無関係であること。
それ以外は任せます。
何かあればいつもの手順で連絡を。
(ドアの開閉音)
(ノック)
(ドアを開ける音)
(マヌエラ)何のご用ですか?シーラ?そうです。
マヌエラさん。
ああシーラ!まさか会えるなんて。
ああ…。
よくここが分かったわね。
あなたが勤めていた手芸屋さんで聞きました。
ああシーラ。
話したいことがたくさんあるんです。
ああ…できれば中に入ってもらいたいんだけど…。
いいえ。
うちには何もなくて…。
大丈夫です。
タクシーが待ってるので。
よかったらコーヒーでもごちそうさせてください。
まあありがとう。
すぐ支度してくる。
ちょっと待ってて。
(ドアを閉める音)ウフフッ。
みんなのこと何か知ってます?パキータとか。
何も知らない。
随分長いこと会ってないから。
ひとつ聞きたいことが。
なあに?工房で働く気はありませんか?いいえそんな…。
お願いします。
昔のよしみで。
(扉を開ける音)まあ!シーラ。
ウフッ。
(扉を閉める音)すごくすてき!ここで仕立てをしてます。
でも手が足りなくて。
これ全部注文?ウン。
社交界デビューがあるからドレスを作らなきゃって。
みんな大騒ぎなんです。
でしょうね。
こんにちは。
お名前は?
(ドーラ)ドーラとマルティーナです。
ウフッ。
私は小さいときマヌエラさんに裁縫を習ったの。
(マルティーナ)ウフッ。
2人とも上手に縫えるそうね。
ドーラこれからあなたは袖付けの担当。
マルティーナは裾。
そうやってちょっと考えて段取りをつければ仕事ははかどる。
あっ!それから注文が入ったら全て教えてちょうだい。
前もって1週間の予定を組むから。
助かります。
糸の買い置きは?ん〜ん。
あんまり。
じゃあ誰か手芸屋さんでミシン糸を買ってきてくれない?
(姉妹)はい!ちょっとどういうこと?何でそんなに外へ行きたがるの?私がよっぽど怖いみたいじゃない。
違います。
ハンサムな人がまだいるか見たいだけです。
アァ…ハンサムな人って?車に乗っててけさからずっと建物の入り口を見てます。
きっとマルティーナを好きなんです。
(マルティーナ)違う。
あなたたちちょっと浮かれすぎてるんじゃないの?そういう話は2度としないで。
もしまたその人を見たら私に言うこと。
分かりました。
その人と話もしないで。
2人とも分かった?ならいい。
それじゃあ仕事しましょう。
何かあった?どうしたの?ゆうべイグナシオが来たんです。
イグナシオってあなたの…。
ええ。
今内務省で働いてて私を監視してるみたい。
あの子たちが言ってた車に乗った男ホントなんです。
ずっと入り口を見張ってる。
(ため息)でもなぜ監視なんて…。
多分モロッコからこっちへ戻るとき新しい名前とモロッコの旅券を使ったから悪いことに関わってると思われてるんです。
本当はどうなの?ちょっとやめてください。
私のしたことを許せないからきっと腹いせがしたいんです。
彼は傷ついたものね。
でもまあ…。
今にその傷も癒えて忘れてくれると思います。
車の人もそのうち飽きて消えてくれるでしょう。
フッ。

(アルバの泣き声)
(アルバの母)緊張でひどく痩せてしまって…。
(アルバ)すごくみっともない。
みんなに笑われるに決まってる。
そんなこと言わないで。
ハァ…。
アルバ大丈夫。
安心して。
これくらい直すなんて簡単だから。
どうってことない。
さあ来て。
ハァ…。
アルバ鏡の前に来て。
ウン。
ん?さあ心配ないから。
(すすり泣き)いい?まずは肩紐をこうして短くする。
ちょっと持っててくれる?ウン。
そしてここを詰めるの。
ウフッ。
とってもすてきになるわ。
彼女をマヌエラさんの所へ連れてって寸法を測ってもらって。
さあ行って。
泣き虫さん。
ウフッ。
フウ。
助かったわ。
何てお礼を言ったらいいのか。
いいえ。
あの子ったらそれはもう落ち込んで…。
お気遣いなく。
仕事ですから。
今年に入ってからずっと社交界デビューを楽しみにしてたの。
私たちもそうだったけど。
ええ。
あのころに戻れたらいいのに。
フン。
ホントに。
そうだ。
よかったらぜひ舞踏会にいらっしゃらない?感謝のしるしにせめてご招待させて。
いいえ。
本当に気になさらないでください。
お願い。
いらして。
来ていただけたらうれしいわ。
(ノック)どうぞ入って。
お邪魔してすみません。
マヌエラさんから伝言です。
具合が悪くて寝込んでしまったので多分あしたは来られないそうです。
大丈夫かしら?帰るときは元気だったのに。
いいわ。
ありがとう。
おやすみなさいアリーシュさん。
おやすみなさい。
(ドアを閉める音)
(シーラのメッセージ)「舞踏会に招待される。
指示を求む」。

(ドアを開ける音)こんにちは。
シーラどうしたの?具合が悪いと聞いたので…。
お加減は?ああそうそう。
アァ…昨日はすごく気分が悪かったんだけどもう大丈夫だから。
ああよかった。
心配かけたわね。
じゃあまたあした。
ちょっとお邪魔できますか?話したいことがあるんです。
どうぞ。
さあ。
(足音)
(ドアを閉める音)アァ…。
出すお茶もなくて…。
話はあしたにしない?この家はとても質素だし居心地もよくないから。
話したかったのはそのことです。
そう…。
今管理人に聞きました。
すぐにでもここを出なきゃいけないそうですね。
アァ…あまり真に受けないで。
うるさい人だけど口だけだから。
アァ…。
さあどうぞ。
別にここに住まなくてもいいんでしょう?工房は広いし2人でも快適に住めます。
もし気兼ねするなら少し家賃を頂いてもいいし。
アァ…気持ちはすごくありがたい。
でもいいの。
工房に通う時間も節約できます。
もうやめて。
迷惑はかけたくない。
迷惑なんかじゃありません。
ハァ…。
本当のことを言うと…私も少し寂しいんです。
悪いけど。

(せきこみ)ほかに誰か居るんですね。
居るわけないでしょ。
どういうことですか?聞かないでシーラ。
あなたのためよ。
どうか話してください。
どんなことでも力になります。

(せきこみ)・
(せきこみ)こっちへ。

(せきこみ)・
(せきこみ)
(せきこみ)パキータ。
(パキータ)シーラ?シーラ!パキータ。
ああシーラ…。
パキータ。
アァ…。
アッ…。
アハッ。
ハァ…。
ああ…。
ハァ…。
元気だった?パキータ。
ええ。
(せきこみ)ちょっと風邪をひいただけ。
フン。
ずっと熱が下がらないから心配で。
だから休んだの。
大丈夫。
すぐよくなる。
それはそうとあなたとってもきれい。
(泣き声)ホントビックリだわ。
すっかり見違えちゃって。
(せきこみ)どうしてた?ラミーロは?タンジールは?あとで…。
そのうち話すわ。
ねぇ。
これでシーラも共犯よ。
アハハッ。
覚悟しなさい。
スープを作ってくる。
うん。
ええ。
ああシーラ元気だった?話して。
もう2度と会えないと思ってた。
でも会えた。
そうね。
ウウン。

(パキータ)見て。
ああ…。
若いわね。
うん。
エミリオは?元気?エミリオは死んだわ。
前線で負傷して私の腕の中で。
お気の毒に。
私は次の日逃げ出した。
敗戦はもう目に見えてたから。
そうじゃなかったとしても…エミリオが死んで分かったの。
思想のために死ぬことはないって。
ウフッ。
見て。
すてきね。
父親を亡くして十分つらいのに母親までいない子になんてできない。
子供がいるの?知らなかった。
ええ。
ハァ…。
(はなをすする音)ほら。
アッ…。
あなたが去ってすぐ授かったの。
ハァ…。
男の子よ。
これ見て。
ウッ。
フーッ。
名前はエリーアス。
この世でいちばん大切な存在よ。
そうよね。
あの子と離れちゃいけなかった。
前線に行かなければよかったの。
スペインを出てよそへ行っていれば…。
でもエミリオは戦いたいって…。
ハァ…。
お金も無かった。
ほかにどうしようもなかったの。
ハァ…。
私たちが戦う間子供はエミリオのお兄さん夫婦が預かってくれた。
彼らにも2人子供がいたから1人増えても一緒だって。
でもエミリオが死んで私が迎えに行くと…。
(泣き声)お兄さんたち子供を返してくれなかった。
(泣き声)ハァ…。
私と居たら…あの子の将来はないって言うの。
彼らは多分私のせいで弟が死んだと思ってるのよ。
言われたわ。
「子供を諦めないと警察に密告する」って。
パキータ。
ねえ聞いて。
力になるわ。
ねぇ。
私が力になる。
ウン。
(泣き声)知り合いが困ってます。
大切な友達なんです。
どういう事情があろうと任務以外のことには一切関わらないで頂きたい。
(エドゥアルド)別に今すぐパキータが捕まると言っているわけじゃありません。
ですがそれも時間の問題です。
実はご好意に甘えるようで恐縮ですがお願いがあって…。
アァ…何かしら?ある友人に複雑な…経歴があって…。
ある人のことで助けが要るの。
共産党員の経歴を消せないかと…。
「助けが要る」って言ったのはパキータのため?パキータ。
24時間以内にマドリードを出るんだ。
でないと君を逮捕しなきゃならない。
私にはもうあの子しかいない。
ハァ…。
わしにもまだ運が残っとったんじゃ。
2015/08/16(日) 23:00〜23:50
NHK総合1・神戸
情熱のシーラ(10)「思わぬ再会」[二][字][デ]

お針子から名スパイへ!時代に翻弄されながらもたくましく生きた女性を描く魅惑のスペインミステリー。スパイ活動を始めたシーラは、驚くべき人物に次々と再会する。

詳細情報
番組内容
シーラの工房にベイグベデルが訪ねて来て、フランコ総統に外務大臣を解任されたと言う。また恋人のロザリンダはゲシュタポの監視から逃れるためポルトガルにいると。打ちひしがれるベイグベデルを力づけるシーラ。そんなとき、スパイとして情報を届けに博物館へ行ったシーラは、何者かに尾行されていると気づき急ぎ工房へ帰る。そこで待っていたのは驚くべき人物だった。マドリードに戻ったシーラを次々と驚きの事実が襲う。
出演者
【出演】アドリアーナ・ウガルテ…渋谷はるか,ラウール・アレーバロ…平川大輔,エレナ・イルレタ…寺田路恵,トリスタン・ウジョーア…原康義,ベン・テンプル…大滝寛,ペパ・ルス…根本圭子
原作・脚本
【原作】マリーア・ドゥエニャス,【脚本】スサーナ・ロペス,アルベルト・グロンドーナ
監督・演出
【演出】イニャキ・ペニャフィエル,ノルベルト・ロペス・アマード
制作
〜スペイン A BOOMERANG TV PRODUCTION FOR ATRESMEDIA制作〜

ジャンル :
ドラマ – 海外ドラマ
趣味/教育 – 会話・語学

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
スペイン語
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