日本のチカラ 2015.08.16


(西原良史さん)ギューッと顔…皆さんギューッと寄せます。
寄せます。
超寄せます。
皆さんギューッと寄ります。
超笑顔いきましょう!はい最後笑顔いきましょう。
はいオッケーでーす!
(拍手)もうなんて言っていいかわからないぐらいすごい今ビックリしてます。
最高ですよ!あっ泣いてる…。
ハハハハ…。
寿司屋の大将が家族記念日に贈るお祝いの宴。
一人一人の思い出をよみがえらせ忘れられない時間を演出します。
泣かせる演出で泣くんじゃなくてみんな笑ってるのに泣けてくるっていうのが僕の理想なんですよ。
クマの店長がお祝いを盛り上げます!地域ではちょっとした有名人。
子供からお年寄りまでみんなの人気者です。
『日本のチカラ』今週は世界でひとつの思い出屋が繰り広げる笑顔と涙の物語です。
福岡県の西部糸島半島に位置する糸島市。
美しい山々と海。
大自然に恵まれたところです。
福岡市内からも車で30分ほど。
都心から移住する人も多く人気のエリアです。
通りから少し入った住宅街にある一力寿司。
二代目大将の西原良史さんです。
地元糸島に愛され36年。
老舗の小さな寿司屋が今回の舞台。
ほらりくちゃん「おめでとう」ってほら。
ロボットだ。
お客さんがやってきました。
まずは手書きのメッセージでお出迎えです。
この日は陸翔くん1歳のお誕生日。
両家の家族が集まりました。
ばあばがいろいろ工夫して作ったけど…。
(女性)よかったねー!子供が丈夫に育つようにと願いを込めて地元では餅踏みでお祝いします。
上手〜!いいねえ。
ただのお祝いの食事会と思いきやここからが思い出屋の出番。
大将が作っているのは特製の寿司ケーキです。
さあサプライズの始まり!世界にひとつだけの思い出を演出します。
被りものをするのもお決まり。
みんなの笑顔を引き出すための大切な小道具です。
四角になるような形がいいので…。
大将は寿司職人からカメラマンに変身。
(直美さん)さんのーがーはい!
(一同)「Happybirthdaytoyou」「Happybirthdaytoyou」「Happybirthdaydearりくちゃん」「Happybirthdaytoyou」おめでとう!サプライズの演出は無料。
思い出は心のこもった大将からお客さんへのプレゼントなんです。
家族記念日の大切な写真。
全ては最高の笑顔の1枚を撮るため。
今度はですね顔を皆さんギューッと寄せます。
みんなギューッと寄せられるだけ顔をみんなくっつけましょう!
(西原さん)ギューッと寄ります。
寄ってください。
ギューッと寄ります。
はい撮ります。
ギューッと寄りましょう。
ギューッと寄ります。
超笑顔!超笑顔でいきましょう!はいオッケーでーす!
(直美さん)おめでとうございます。
板場のまな板のすぐ横にはパソコンが。
撮った写真はすぐに編集します。
これまたサプライズ。
突然流れ出すスライドショーにみんなビックリ!画面に釘付けです。
(女性)でもあれ5回ぐらい…。
(女性)あんな顔になるなんて…。
(拍手)みんながすっごい笑った今までにない笑った写真がいっぱいあったんでそれがすごいよかったです。
もう私涙が出るぐらいおなか痛くなるぐらい笑ったのは初めてなんです。
こんなに笑ったの何十年ぶりかなっていうぐらい。
みんなの…家族の両家のね心がひとつになれました。
寿を司ると書いて寿司。
僕たちやっぱりそういう時にお寿司を作ってるんですよ。
お寿司をもちろん作る事も大事なんですけど僕は寿を司るほうを極めようかなと…。
寿司職人としての腕は確かです。
(競りの声)糸島は海の幸が豊富。
玄界灘の新鮮な魚が自慢です。
10年近い修業から戻り父親からのれんを引き継いで味を守っています。
父親の代のお客さんとかにも恥ずかしくない…。
やっぱそこは結構考えますね。
やっぱ料理がバシッといってここまでやるかという感動が生まれると思うんですよね。
そこがダメならもうせんがいいと僕思ってますから。
父親の良成さん。
仕事一筋の頑固職人でした。
忙しくて家族との時間なんてありません。
思い出屋になるきっかけとなったアルバムを見せてくれました。
引っ越してきてこっちの保育園になって…。
笑えますよ。
これ載ってるんですよ。
で載せてくれて…ここから終わり。
保育園の頃のアルバムには1枚も家族写真がありません。
今思うと寂しかったんでしょうね。
こういう事も今なんでやりようかといったらその…人恋しいんでしょうねやっぱね。
父親が働きすぎで体調を壊した事が大将の人生を変えました。
仕事ばかりの人生だけでなくもっと他の生き方もあるはず。
思い出屋を始める事にしました。
父からの最高の教えですよね。
こういうふうに人生生きるのもいいって。
勝ってきて勝ってきて勝ってきていいけど…その人生もいいけどちょっと脇道それて友達を作ったり思い出を作ったりしながらいったらどうやっていう…。
思い出屋を始めて8年。
これまで3000組を祝ってきましたがその道のりは簡単ではありませんでした。
(西原さん)最初のほうは本当ダメやったんですよ。
本当僕がカメラで「失礼しまーす」ってお祝いを撮りにいきよったから「なんであんたに撮られらないかんと?」っていう感じやったんですよ。
だからあの映像を作ったんです。
あそこで僕の思いを全部伝えて…。
するとここまでやるっていうので誰も何も言わなくなったんです。
いろんな事をああじゃないこうじゃないって試して試して試してっていう3000回ですね。
そんな大将を支えるのが奥さんの直美さん。
料理に配膳そして接客と大忙しです。
(直美さん)本当に寿司屋だけでやってたらたぶん今全然…。
もしかしたら家族がバラバラになってたかも…。
自分たちの家族がですね…。
っていう時期も結構あったりしたので…。
やってなかったら…本当ですね別れてたかもしれないですね。
フフフフ…。
アイデアマンの大将サプライズは全て手作りです。
お宮参りに子供の入学おじいちゃんおばあちゃんの米寿のお祝いなどたくさんの家族との出会いがあります。
(西原さん)はいじゃあいきましょう!せーの!
(西原さん)店長!娘たちも手伝います。
家族みんなで作る心のこもったプレゼントです。
(西原さん)321…はい!
(一同)うわ〜!喜ばれるのは…っていった時にやっぱりああしてね手伝ってたらみんなわあって喜ばれるけんですね。
そういうやっぱりみんなでやってるっていう事自体がお祝いを家族でしてもらってるっていうほうがお客さんもうれしいと思うんですよね。
今日は久しぶりのお休み。
でも…。
いいよ。
クマになって独自のPRビデオを制作しています。
糸島の自然や町の魅力を多くの人に知ってほしいという思いからです。
どう?
(西原さん)超アップ?
(直美さん)超アップになるよ。
(西原さん)マジか!もうこの汗なんの無駄…。
クマは突然町のあちこちに出没します。
地元ではちょっとした有名人。
みんなに愛されるクマは町おこしにも一役買っているんです。
店の中までお邪魔しても笑顔で迎えてもらえます。
(西原さん)新しい出会いがあり世界が広がっていく感じがいいですよね。
(スタッフ)地域あったかいですね。
あったかいですよ。
よくこんなのが許されるなって思いますもん。
「お袋へ」「30年間の勤続お疲れ様でした」「長い間私たちのために頑張ってくれてありがとう」林順子さん今回のお祝い会の主役です。
結婚して42年。
家庭と仕事を両立させ3人の息子を育て上げてきました。
昔はねその…三歩あとから歩けっていうような感じじゃないですか。
亭主関白というのがね普通に当たり前な時代なの。
だからまあ私もそれが普通やろうと思ってそれを押し通したっていうか。
つらかったのはですね夜中でも泣いたらもう子供3人連れて線路のところでうろうろうろうろ泣き止むのを待ったりとかそんなんしてましたね。
すごかったです…。
3人の息子はそれぞれ独立。
今回三男の恵造さんが退職祝いを企画しました。
兄弟の中で一番苦労をかけた恵造さん。
母への思いが込められています。
まあ本当に優しくて子供第一に考えてくれるおふくろですね。
前回家内のお母さんの誕生日の時にものすごいサプライズでお母さんも泣いて喜んでましたし自分のおふくろの時はぜひあそこでしたいという気持ちもありましたし。
(西原さん)いらっしゃいませ!東京で暮らす長男恵一さんもこの日のために帰ってきました。
ここがあれですね。
三兄弟久しぶりに集まります。
その頃大将は事前に預かっていた昔の写真と手紙でサプライズの準備中です。
もちろん中身は内緒。
(直美さん)失礼いたしまーす。
ばあばおめでとう!
(女性)おめでとう!
(女性)おめでとうございます。
(女性)退職祝いおめでとうございます!
(惠さん)本当に?これ。
これから2人で仲良く第二の人生を歩んでいってください。
(一同)カンパーイ!お疲れさまでした。
お疲れさまでした。
お疲れさまでした。
お疲れさまでした。
(惠さん)わざわざ東京からごめんね。
企画した三男夫婦以外はこれから何が起こるか全く知らされていません。
ボタン…ボタン大丈夫ね?はい失礼いたしまーす。
(西原さん)はいそして後ろの画面に注目です。
昔の写真とともに息子から母への感謝の手紙が流れます。

(音楽)
(拍手)30年間お疲れさまでした。
(拍手)はいじゃあいきましょう。
はいもう1回!いきまーす!はいいきます。
(西原さん)はい超笑顔!
(西原さん)超笑顔でいきましょう!
(西原さん)まだちょっと違う…。
(一同の笑い声)顔をギューッと皆さん寄せます。
寄せるだけ寄せます。
寄せまーす。
はい。
ギューッといきましょう。
ギューッといきましょう。
はいチューもいいですよチューも。
はいオッケーでーす!ありがとうございまーす!ビックリしました。
もう驚くばっかりで。
東京から来てるっていうのもわかんなかったし。
もう本当にすごい息子とお嫁さんたちです。
感謝してます。
あっ泣いてる…。
ハハハハ…。
みんなとこんなお祝いが出来てよかったなと思って。
あとはもう2人仲良く…。
たぶんケンカはするんでしょうけど長生きしてもらえればいいかなと思います。
いい思い出になりました。
(西原さん)たまらんですね。
本当によかったです。
失敗出来ないじゃないですか。
本当に…でも終わるとやっぱり最高やなと思いますね。
(女性)お世話になりました。
(惠さん)ありがとうございました。
パンダで見送るのも大将。
お出迎えからお見送りまで全てがサプライズ尽くしなんです。
(園児たち)クマさんクマさんクマさんクマさん!保育園や介護施設の慰問に訪れたり地域のイベントなどにもボランティアで出かけます。
大将の友達もクマになって手伝ってくれます。
(直美さん)すごいんですよね。
あの状態じゃなきゃスターじゃないんですけどね。
(スタッフ)クマになると…。
そうスター!
(直美さん)たぶん…見えないんですけどすごい笑顔です今。
お誕生日の時ねご飯食べにねこのクマがおるところ行った。
(スタッフ)お寿司屋さん行った事ある人。
はーい!はい!楽しかった。
楽しかった。
(園児たち)バイバーイ!何年後かにうちに来た時にここのクマやったっちゃんみたいな感じになるのもいいですしね。
まあ楽しいですね。
無理して種をまきよらんけんですね。
これ自体がひとつ楽しくてそれと…。
(直美さん)ごめん子供が会いに来てます。
(直美さん)バイバーイ!人間的にいいですよね。
好きですね。
みんなを引きつけますよ。
ついていきます。
本業の出前も大忙しです。
夫婦で手が足りない時は引退した父親も配達を手伝ってくれるようになりました。
昔は厳しい父親でしたが今は息子を理解し応援しています。
1234…。
車椅子で外に出かけられなくなった家族のために懐石料理をお届け。
この日はおじいちゃんの88歳のお誕生日です。
88歳ですか?
(女性)88のお祝いなんだよね。
(良成さん)俺が69歳か…あと20年ぐらい生きとかな。
大丈夫かいな?俺20年…。
(良成さん)いきますよー。
はーい。
はいどうも。
ごゆっくりどうぞ。
ありがとうございました。
ごゆっくりどうぞ。
(良成さん)喜んでもらう事やろ。
もう息子は追い越しとる…。
じゃなからもうやっていけんもん。
俺と一緒やったらやっていけん。
俺を追い越さなやっぱり。
(歓声)
(西原さん)ただお寿司を出すんじゃなくてそのシーンには必ず何か物語があってお祝い事があったり家族が集まるシーンがあるんでその時に僕の人生があってそこにお客さんの人生があってっていうのがいいんじゃないかなと思いますけどね。
本当思います。
本当思います。
今一番いい時だなと思って。
売り上げ的には全然よくないですけど人生的にはもう最高やなと思います。
糸島は鯛の水揚げ量日本一を誇ります。
大将はこの地元の鯛を使って新しいサプライズを考えています。
塩釜のケーキみたいにしてみんなで割ろうっていうのをひとつ入れていきたいなと思うんですけどね。
盛り上がるじゃないですか。
パーンってみんなで割ったら。
画的にはでもこうあったほうが面白いよね。
お店に帰って早速試作してみます。
おっ!ああ…全然やね。
あっ…いや案外いいな。
うわっちょっと待って。
ちょっと待ってちょっと待って。
美味しそうやな…。
うん辛い。
いや美味しい。
美味しいよ。
美味しいね。
めっちゃ美味しい。
幼い頃夢見ていた家族記念日の写真。
今はそれぞれの大切な日に関われる喜びを感じています。
(西原さん)はい超笑顔でいきましょう!
(西原さん)まだですよまだですよ…はいっ!
(西原さん)お祝い屋をさせてもらってる時に感じるその家族があまりにもいいからすごく楽しく成長させてもらってるなという気はしますね。

(ハーモニカ)家族と過ごせる大切な時間に感謝。
(一同の笑い声)また西原家の家族写真が1枚増えました。
『日本のチカラ』次回は北海道利尻島。
さいはての島に移住した新米漁師の奮闘です。
2015/08/16(日) 06:00〜06:30
ABCテレビ1
日本のチカラ[字]

誕生日、入学祝い、退職祝い…さまざまな家族記念日を盛り上げてくれる、大人気の寿司屋があります。涙と感動のサプライズ演出は、なんと無料!!その驚きの秘密に迫ります!

詳細情報
◇番組内容
福岡県糸島市で、36年続く老舗の寿司屋が今回の舞台です。大将が心をこめて家族記念日に送るお祝の宴…この思い出作りが、多くの人たちに感動を与えています。みんな笑っているのに、なんだか泣けてくる…そんなお祝い会。大将が思い出作りを始めたのは8年前。父親がうつ病になったり、立て続けに起こる家族の悲しい出来事がきっかけでした。それまで、仕事一筋の頑固な寿司職人だった大将。
◇番組内容2
家族を省みなかった自分を反省し、寿司屋の原点を考えました。コトブキをツカサドルと書いて寿司屋。お寿司を食べる時は家族にとって楽しく、特別な時間のはず。みんなを笑顔にしたいと商売抜きで思い出作りを始めたのです。宴の途中、大将は職人からカメラマンに変身。家族の表情を写真に撮り、すぐに編集。家族記念日のスライドショーに笑いと喜びの涙がこぼれます。サプライズの演出は無料!大将からのプレゼントなんです。
◇番組内容3
全国各地の「魅力あふれる産業」を通して、地域の歴史や文化・人々の英知や営みを学び、日本の技術力・地方創生への道・温かいコミュニティー、生きるヒントを描き出す、教育ドキュメンタリー番組。
◇ナレーション
石原佳代子(ナレーター)
◇音楽
高嶋ちさ子「ブライト・フューチャー」
◇制作
企画:民間放送教育協会
制作著作:RKB毎日放送
協力:文部科学省/中小企業基盤整備機構
◇おしらせ
☆番組HP
 http://www.minkyo.or.jp/

この番組は、朝日放送の『青少年に見てもらいたい番組』に指定されています。

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
趣味/教育 – 生涯教育・資格

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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