(二郎)
いい年してみかんの皮がうまく剥けない
みかんの皮をどう剥くかなど考えた事もなかったがこれではあまりに散らかり過ぎではなかろうか。
それに引き換えみふゆの剥いた皮はまるでカエデのように美しく…
(みふゆ)畳んで…ポイっと。
あ〜おいしかった〜。
みかんって何個でも食べられちゃうよね。
その剥き方…。
えっ?そのみかんの剥き方はどこで習ったんだ?え…剥き方なんて習った事ないよ。
習ってもないのにそんなに上手なのか?食べ終わったあと畳んだりとか。
別に当たり前の事よね。
今まで笑ってたのか?はっ?今まで俺の剥き方を見て笑ってたんだろ?彼氏のみかんの剥き方がさ〜。
(千夏)それネタにしちゃおうか。
アハハハハハ。
アハハハハハ。
どうせ千夏と2人でバカにしてたんだろ!何?その被害妄想。
食事する度に毎回毎回…。
いい加減にしてよ!ジロちゃんなんかみかんの皮でうさぎでも剥いてりゃいいのよ!バカ!あっ!うっ…。
またやってしまった
みふゆは全く悪くない。
俺が勝手に自分自身に腹を立てているだけだ。
みふゆといるとこの年になるまで食に対して何も考えてこなかったという現実を思い知らされる
バカにしてたんだろ!
その恥ずかしさをごまかそうとつい大声を出してしまうのだ。
しかし本当に俺だけか?みかんをうまく剥けないのは俺だけなのか?
おはよう!
(大貫)おはようございます。
(2人)おはようございます。
はいみかん差し入れ。
(団員A)やった!あざ〜す。
(団員B)あざ〜す。
(団員B)俺みかん大好き。
(団員A)俺も。
(大貫)頂きま〜す。
畜生!みんな上手に剥きやがる
やはり最後は畳むか。
しかしそのままでは開いてしまうぞ。
どうする?
(団員B)よっと。
あっ!ひっくり返すだと!?
ごちそうさんでした。
田宮丸先輩このストローの袋もらっていいっすか?どうするんだ?細かく折って…。
ヘイ!きれいっしょ。
がさつな大貫まで!?
(近藤)おいそろそろ頼むぞゆるキャラさんたち。
(団員A)ういっす。
ういっす。
(団員B)はい。
(大貫)ごちそうさんでした。
(団員B)ごちそうさんです。
フフッフフフフフ。
みんなきれいに食べるよなみかん。
(近藤)お客さんを待たせるなよ…。
どくフラワー。
近藤さん…俺みかんがうまく剥けないんです。
(近藤)どれ…剥いてごらん。
あ…恥ずかしいんですけど。
何度やってもぼろぼろになっちゃうんですよ。
それから?それから一房ずつ丁寧にしぶを取ってきれいにして食べます。
なるほどな。
しぶをきれいに取る事で果肉の甘さを存分に味わうという訳か。
悪くない。
が…そんなのんびりした剥き方では手の体温でみかんが温まってしまうぞ!あ…。
(近藤)それにしぶが爪に入って手が汚れている。
じゃあ…じゃあ一体どう食べろっていうんですか!みかんと対話するのさ。
みかんと対話?
(近藤)「君が丸くふくよかなのはなぜ?」。
するとみかんがこう答える。
「もんで。
あなたにもんでほしいからよ」。
こうしてもむ事で果肉と皮の間に隙間が生まれみかんは格段に剥きやすくなる。
いよいよ剥きに入る訳だがへそに指を突っ込まれ一枚一枚剥かれる事をみかんは望んでいるだろうか?するとみかんは言う。
「私の果肉が一房ずつ分かれているのはなぜだと思う?私は皮を一枚一枚剥いてほしいんじゃない。
2つに割ってほしいのよ」。
(近藤)果肉が一房ずつ分かれているため驚くほど簡単に割れるんだ。
あとはヘタの方からしぶごと皮を剥いていく。
剥いた皮をよく見るとしぶはヘタ側から生えているのが分かるだろう。
つまりヘタ側から剥く事でここまできれいにしぶが取れる。
しぶには食物繊維が多く含まれているからしてつるつるになるまでしぶを取る事はせずこのまま食べる。
すると手も汚れない。
す…すごいです。
実に理にかなってます。
しかし…しかしですよその剥き方ではきれいに畳めませんよ!なぜ畳む必要がある?えっ?だって食べたあとはきれいに…。
固定観念にとらわれるな。
剥いて剥いて剥いて剥いて剥いて剥いて。
この積み重なった皮のタワー。
俺にはこの方がはるかにきれいに見える。
俺はこの剥き方がベストだと思っているが自分のやり方を人に押しつけるつもりはない。
それは自分自身で決めるんだ。
あ…。
(近藤)さあ行くぞどくフラワー。
ん〜よっと。
ん?ジロちゃん剥き方変えたの?なあみふゆこの皮タワーどう思う?え〜?う〜ん…。
何かバカっぽい?…だよな。
(壇蜜)
あれは…
すみませんみかん下さい。
(店員)ありがとうございます。
どうも。
どうも〜。
みんなみかんどんなふうに食べるのかしら。
面倒くさいから。
剥く時には全部がつながるように……っていう見え方しますよね。
後ろから剥いて…
みかんの食べ方か…
私は…真っ二つ。
だって早く食べたいんだもん
ねえマスター一緒にみかんどう?
(マスター)今仕込み中なんで。
あぁもう…。
てれ屋なんだから。
納豆はいつも俺を惑わせる
(足音)
(亜希)田宮丸さん!おはようございます。
ここ空いてますか?亜希ちゃんか。
どう?地方巡業慣れた?
(亜希)あ〜そうですね移動がきついです。
あぁ…。
でも楽しいですよ。
知らない土地でステージに立つのっていろいろ勉強になります。
あっそうか。
ん…。
どうかしたんですか?いやいつも納豆の扱いに困ってしまってね。
(亜希)えっ何でですか?納豆は好きなんだけど一度かけると最後まで納豆ご飯として食べなきゃいけないっていうかさけやたらこが入ってくる隙がないんだな。
ほかのおかずは白いご飯でさっぱりと食べたいだろ?ん〜。
だったら一口分ずつかけたらどうです?納豆ご飯と白いご飯が交互に食べられますよ。
ふん…。
納豆の破壊力を甘く見ない方がいい。
一口食べたら最後口の中は納豆一色だ。
ねばねばがまとわりついた箸もやっかいだ。
ほかのおかずまで納豆色に染めてしまう。
(亜希)そんなのみそ汁で洗っちゃえばいいんですよ。
口の中も…。
これでリセットできますし。
理屈は分かるが納豆ご飯を食べる度に箸を洗いおかずと白飯を食べたらまた納豆をかけ。
何だか窮屈なんだよな。
自由でありたいと願う俺の心がそのやり方を許さない。
亜希ちゃんはどうしてるんだい?私ですか?私納豆は2杯目って決めてます。
えっ!
(亜希)1杯目は白いご飯でおかずに専念するんです。
お代わりしようってのか!?
朝から2杯も食えるのかよ!
(亜希)食べられますよ。
(亜希)お代わり行ってきま〜す。
フッフフ〜ン。
(大貫)田宮丸先輩!亜希ちゃんの独り占めずるいっす。
大貫!独り占めなんて別にそんなんじゃ…。
またまた〜。
おっおい!いきなり全部かけるのか?えっ?そうだった。
こいつマゼラーだった。
マゼラーって何ですか?何でもかき混ぜて食べるやつの事だ。
しかも納豆との食い合わせをものともせずどんなおかずでも食う!うまいっすよ。
俺とは全く別の種族。
大貫!お前の舌はバカだ!ひ…ひでえっす。
バカとまで言いませんけど交ぜて食べるのは食器が汚れちゃうんで抵抗ありますよね。
食器が!?お皿が汚れるのが嫌なの。
心の声みふゆも同じ事を…。
ねえ亜希ちゃん女子にとって食器を汚さないってそんなに重要?そうですね。
汚れてると見た目気持ち悪いしどうしても洗う時の事考えちゃって。
(大貫二郎)
洗う時!?
大貫大貫食事の最中洗う時の事を考えた事があるか?
(大貫)
いえ全然っす
そういう意味ではお前たちは同じ種族といえるな。
近藤さん。
何ですか!その大量の海苔は。
城壁だ。
城壁?
(近藤)敵の侵入を防ぐための城壁だよ。
きれい好きな人間にとって納豆はいわば敵だ。
(3人)敵!?俺は茶わんにつくぬめりが苦手でな。
だから海苔の城壁でぬめりを防御する訳さ。
こうして納豆巻きを作りながら食べると内側にぬめりがつかない。
(3人)おぉ…。
納豆のかけ過ぎは禁物。
むちゃをすれば納豆が海苔からあふれ出し壁が崩壊する。
かといってセーブし過ぎれば納豆が余る。
ポイントは海苔納豆ご飯この3つの消費量のバランスを見極める事。
どの食材も余らせる事なく最後の一口でぴたりとフィニッシュを迎える事に成功した時俺は確信するんだその日一日幸運が訪れると。
見ろ。
茶わんの内側に侵入できた納豆はゼロ。
箸にすらその痕跡がない。
完!全!勝利!さて2杯目はどうやって食べるかな。
さすがにあれはないです。
恥ずかしくないんだろうか。
とか言いながら先輩もちょっとやってみたくなっている。
バカ言うな!やる訳ないだろ。
あんな食べ方…。
海苔を敷き詰めるだなんて…あんなバカな食べ方
否定するならばまずは食してみないとな
よっと〜。
おっ難しいもんだな。
あっ出来た。
心の声うんうまい。
そして意外と楽しい。
大貫!?おうどうした?あえっとテレビ見てただけだけど。
えっ!なに!?家が火事!消防署?ちょっちょっと待ってろ!えっと消防消防消防…。
あ〜え〜っと…。
119番だ!えっ!大丈夫か?後ろでメラメラいってるけど。
あっ!?プチ納豆巻き?やる訳ないだろバカ!いいから消防呼べ!切るぞ!ふ〜。
あいつどっかで見てんじゃないだろうな。
ん?あっ!海苔がしなしなになっちまった。
くそ!あっ!駄目だ。
城壁が…。
納豆はいつも俺を惑わせる
納豆みたいなねばねばした男意外に好きかも
みんな納豆どんなふうに食べるのかしら。
最初ご飯に入れて納豆とご飯を交ぜてそれから卵を混ぜて食べました。
僕納豆をかき混ぜる時間が長いようで…
(声優)たれとしょうゆを足す事によって納豆が非常に滑らかに動き始めるんですよ。
それをすかさずかっ込む。
満足感を得られる。
まず納豆をよくかき混ぜます。
そのあとに…
(店長)私個人的に生のタマネギ好きなので…
男って変なとここだわるよね
嫌いじゃないけど…
マスターごちそうさま。
カフェで納豆悪くないわね。
・「テーブルを叩きつけて」・「食べ方を罵った」・「胸に残る蟠り」・「一日寝れば取れる」2015/08/16(日) 03:10〜03:35
NHK総合1・神戸
アニメ 目玉焼きの黄身 いつつぶす?「第三夜」[字][再]
当たり前と思っていた食べ方は、実は当たり前ではないのかもしれない…ある日、自分の食べ方に疑念を抱いた男が、滑稽なまでに苦悩する姿を描く異色のアニメ!
詳細情報
番組内容
▽「みかんの皮 どうやって剥(む)く?」:二郎は、みふゆや後輩たちが上手にみかんの皮をむくのを見て、衝撃を受ける!そして、みかんの皮がきれいにむけないことを近藤に相談するが… ▽「納豆 ご飯にいつかける?」:納豆は好きだが、一度ご飯にかけると、最後まで納豆ご飯として食べなくてはいけないことを歯がゆく思っていた二郎は、ある日、近藤の斬新な食べ方を知り…
出演者
【声】福原耕平,白石涼子,松原大典,【出演】壇蜜
原作・脚本
【原作】おおひなたごう,【脚本】ラレコ
監督・演出
【監督】ラレコ
ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
情報/ワイドショー – グルメ・料理
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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