NHKスペシャル「世界初撮影!深海の超巨大イカ」[SS] 2015.08.16


知ってるけども。
イカ大王第2です。
よろしくお願い致します。
知らなかった。
こんなキャラクターがいるとは…。
いや楽しいですね大王。
楽しんでもらえたならよかったよ。
ゲストの皆さんありがとうございました!番組はこれで終わりだがイカ大王様でした!ウオ〜ッ!あっ来た。
世界最大のイカダイオウイカ。
史上初めて深海での撮影に成功しました。
ダイオウイカは1,000年もの間伝説の怪物として恐れられてきました。
巨大な体で船を丸ごと引きずり込む。
船乗りたちを震え上がらせてきたのです。
時にクジラとも戦うという深海の偉大なる王者ダイオウイカ。
その素顔は21世紀の今なおベールに包まれたままです。
そんな幻のダイオウイカの撮影に挑んだのがNHKと科学者の国際チーム。
10年を超える調査の集大成として最新鋭の潜水艇で1,000メートルの深海に潜りました。
目指すのは調査の進んでいない深海の秘境…潜航回数およそ100回。
潜航時間400時間。
テレビ史上初の挑戦に世界第一線のスタッフが結集。
奇跡を呼び起こしました。
さあ未知なる深海へ。
今夜はあなたも伝説の巨大イカの目撃者となります。
今から150年ほど前海辺に打ち上げられ偶然見つかった巨大なイカが科学者のもとに持ち込まれました。
ほとんどは体の一部でしたがまれに全身が見つかったものもありました。
最大の記録は18メートル。
伝説の怪物は実在すると人々を驚かせました。
特徴は2本の長い腕触腕と呼ばれます。
直径5センチもある吸盤鋭いトゲで武装しています。
人の頭ほどもある口には獲物を切り裂く巨大なくちばしが。
これだけ大きいのに網に掛かる事はまずありません。
いくら調査しても科学の手が及ばない幻の存在となってきました。
ところが最近ダイオウイカ生息の可能性を示す手がかりが次々と見つかる場所が出てきたのです。
それは東京の都心から南に1,000キロ亜熱帯の海に浮かぶ…30もの島々には貴重な動植物が多く世界自然遺産にも登録されました。
2012年夏この小笠原の海を舞台にかつてない規模の大調査が行われました。
潜水艇で深海に潜りダイオウイカを観察撮影するのです。
10年にわたる調査の最終段階としてNHKが国立科学博物館などと共に準備を進めてきました。
科学者エンジニア潜水艇のパイロット。
えりすぐりのスタッフが11か国から50人集まりました。
透明なアクリル製のドームを持つ最新型の…視界は340度ほぼ全方向が見渡せます。
2年をかけNHKが開発した…通常の数百倍の感度を誇ります。
更にもう一隻トライトン。
この2隻で1,000メートルの深海に潜ります。
作戦司令室では研究者たちが潜航計画を練っていました。
調査隊のリーダーは…小笠原に通いダイオウイカの調査を続け数々の成果を上げてきました。
ダイオウイカ研究の第一人者です。
何と言ってもその大きさですよね。
あれだけ大きな生き物がいるっていうのは我々生物学者にとっても驚異ですね。
本当に彼らがどこに住んでいるのか。
そしてどんな生活をしてるのか全く分かってないんです。
本当に未知に包まれた巨大生物なんですね。
そこが一つ一番大きな魅力ですね。
ダイオウイカに魅せられたのは窪寺さんだけではありません。
ニュージーランドから来た…5回の大規模調査に参加しダイオウイカの子どもを世界で初めて調べた実績を持っています。
今回はある秘策を練ってきました。
アメリカの…生物発光の世界的権威です。
深海に住む生物のほとんどは発光するといいます。
神秘的な光のマジックでダイオウイカをおびき出す計画です。
更に母船を離れて調査をするのが…小型の記録計を装着し海洋動物の潜水行動を解き明かしてきました。
今回深海でのライバルクジラに特殊なカメラをつけダイオウイカの撮影に挑みます。
それぞれ作戦を練り上げる中船は痕跡が集中して見つかっている海域へ向かいます。
小笠原父島の東15キロ。
目指す場所に到着しました。
まずは小笠原の海に詳しい窪寺さんが深海に潜ります。
イカ研究40年の窪寺さんでも自分の目で深海を観察するのはこれが初めて。
期待と不安が入り交じります。
(窪寺)今ハッチが閉まるところです。
こんな簡単に閉まる。
潜水艇に乗り込みました。
結構広い感じがしますね。
正面がフリーに見えます。
(窪寺)う〜ん。
小笠原の海ですね。
実は窪寺さん小笠原の海で2度大きな成果を上げてきました。
2004年世界で初めてダイオウイカの姿を海の中で写真に収めたのです。
更に2年後偶然水面に釣り上げられた姿を記録。
今回は深海で生きている姿を自分の目で観察しようというのです。
潜水艇の重さは8トン。
安全に送り出すためにはスタッフたちの息の合った作業が欠かせません。
お〜来た来た来た。
Ventingnow.OK!Let’sgo.Goingdown.潜航開始。
タンクの空気を抜くと一気に沈み始めます。
いよいよ8時間のダイブの始まりです。
水深200メートルより深い海が深海。
ここから水深1,000メートルまではトワイライトゾーンと呼ばれる不思議な世界です。
人の目には真っ暗ですがここに暮らす生き物は敏感な目でかすかな光を感じ取ります。
そしてある特殊な能力を持っています。
(窪寺)お〜いっぱい光ってる。
潜水艇のライトや音に刺激され生き物たちが光を発しているのです。
トワイライトゾーンでは生き物の8割以上が発光するといいます。
強く光って敵を驚かせるもの仲間とのコミュニケーションを図るもの獲物をおびき出して狩りをするもの。
食べ物が少ない深海。
ここでは光を利用しながら生き残りの闘いが繰り広げられています。
トワイライトゾーンは水温や酸素濃度が大きく下がる深海で最も環境が変わる場所。
水面や海底と違って調査のほとんど進んでいない深海の秘境です。
水温は10度を切りました。
潜水艇の内部も冷えてきます。
水滴が落ちて機械が壊れないようこまめに拭います。
水深500メートルを通過。
あっお〜!怪しいクラゲが現れました。
中に何か入っています。
魚が捕まっているようです。
食べ物が少ないトワイライトゾーン。
見つけたものは何でも捕まえ時間をかけて消化するといいます。
生き物たちにとっては過酷な環境なのです。
緊張が走ります。
(窪寺)何ですかね?何だか分かんないものがいてちょっとまるまるとなってますけど初めてですねこれ見たのは。
(窪寺)ちょっとつっつきたいですね。
お〜!クラゲダコの子どもか。
今開きましたね。
これです。
珍しい深海のタコでした。
クラゲのように丸まって敵の目を欺きます。
隠れる場所の全くないトワイライトゾーンに適応した行動だといいます。
そこにクラゲがいますね。
あそこにもクラゲがいます。
おっサメ!シャーク!ブルーシャーク?深海性のサメ…体長2メートル。
大きな目。
この目でかすかな光も逃さず獲物を見つけ出すと考えられています。
潜水艇の光を獲物と思ったのか自分から近づいてきました。
サメは何度も近づいてきました。
8時間のダイブを終え無事浮上。
母船では研究者たちが帰りを待ちかねていました。
ダイオウイカもトワイライトゾーンの闇のどこかにきっと潜んでいるはずです。
潜水艇が戻ったあと新たな調査の準備が始まりました。
ウィダー博士ご自慢の秘密兵器です。
丸い装置が巨大イカをおびき寄せる仕掛け。
これを無人カメラメドゥーサに装着し30時間連続で記録します。
この赤いライト深海の生き物には見えない特殊な波長の光です。
メドゥーサはとても気付かれにくいの。
音もしないし大変静か。
照明も深海生物には見えなくて目立たないんです。
700メートルのロープと浮きをつけて流します。
トワイライトゾーンに一昼夜漂わせるのです。
沈み始めるとあの丸い装置が青い光を放ち始めました。
これはある生き物を模したものです。
これがそのモデル深海のクラゲです。
まるでネオンサインのように回転する発光です。
実はこの光深海のハンターであるイカに絶大な効果があるといいます。
これはカリフォルニアでの実験映像。
1メートルを超す深海イカが次々と近寄ってきます。
生物発光を手がかりに獲物を探している証拠です。
ダイオウイカが生物発光を頼りに獲物を探しているところがきっと観察できます。
大きな目でね。
この光ダイオウイカに届くでしょうか。
回収は30時間後です。
広く深い海に潜むダイオウイカにどうしたら近づけるのか。
窪寺さんとNHKが調査を始めたのは10年以上前の事。
そのきっかけは小笠原のある生き物からもたらされました。
最大18メートルにもなる大型のクジラで深海のトワイライトゾーンまで自由に潜ります。
息を1時間も止められるほど類いまれな潜水能力の持ち主です。
手がかりは水面に戻ってきたマッコウクジラでした。
目の下にある円い傷痕。
窪寺さんはこれは巨大イカの吸盤の痕だとにらみました。
更に驚くべき報告が寄せられました。
クジラの顔に巻きつく長いもの。
大きさからするとダイオウイカの触腕以外考えられません。
窪寺さんたちの調査でマッコウクジラは島の周辺に住み着き子育てしている事も分かってきました。
マッコウクジラの食べ物は大型のイカ。
小笠原のトワイライトゾーンにはダイオウイカが必ずいる。
窪寺さんはそう確信するようになったのです。
なんとかダイオウイカの姿を記録できないか。
注目したのが当時島で盛んになり始めた深海漁でした。
水深数百メートルまで釣りの仕掛けを下ろし大型のイカやマグロなどを狙う漁です。
仕掛けの先に小型カメラをつければダイオウイカを撮影できるかもしれない。
来る日も来る日もカメラを沈めチャンスを待ち続けました。
そして2004年。
いつものようにカメラを引き上げてみると…。
あら何か白いのがついている。
来たぞ!ダイオウイカの足!ダイオウイカの足だ!なんと長さ6メートル。
まさしくダイオウイカの触腕です。
これまだ生きてます…生きてるというのもおかしいですけど。
こんなにくっついてますね。
これが吸盤ですね。
これ大丈夫かな?この海の下をついさっきまでダイオウイカが泳いでいたのです!そしてこのカメラがダイオウイカ研究の歴史を大きく変える事になりました。
ああ!お〜!来た!すごい!これがその画像。
ダイオウイカを見事に連続写真で捉えていました。
この写真瞬く間に世界中を駆け巡りました。
それから8年間。
窪寺さんはカメラを改良し悪天候の中でも地道に調査を続けてきました。
しかし目立った成果はなかなか上がりませんでした。
それでも徐々に集まった手がかりを分析してみると場所は島の東側に集中。
水深はどれも600メートル付近でした。
ダイオウイカの生息場所が少しずつ特定されてきたのです。
ダイオウイカの姿を捉えたい。
さまざまな試みは続きます。
ニュージーランドからやって来た…イカの繁殖が専門です。
オーシェーさんが手にしているのはダイオウイカの体の一部。
ニュージーランドの浜に打ち上げられていたのを冷凍保存しておいた極めて貴重なものです。
これを細かく砕いていきます。
一体どうしてこんな事をするのでしょうか?今私たちはダイオウイカの腕や胴体内臓生殖腺などをミキサーにかけてシェーク状にしています。
この中にフェロモンも含まれているはずです。
とても期待しています。
フェロモンとは一般に異性を引き付ける化学物質です。
巨大な注射器に移して潜水艇に取り付けます。
これを深海で放出してダイオウイカをおびき寄せる作戦です。
Ohyeah!Ohyeah!Ohyeah!目指すは水深600メートル。
ダイオウイカに出会える最も可能性の高い深さです。
潜水艇のアームで注射器を押します。
微妙な操作が要求されるためパイロットも慎重です。
果たしてうまく出せるでしょうか。
Ah!Beautiful!ゆっくりゆっくり深海の奥へと広がっていきます。
30分経過。
イカは潜水艇の前からなかなか離れようとしません。
トワイライトゾーンの生き物たちはにおいを感じる嗅覚も発達しているようです。
時間はかかるかもしれませんがフェロモンなど化学物質を感じてきっと寄ってくるでしょう。
こんなふうに目の前をダイオウイカが泳いでくれるのを期待しています。
長い腕を漂わせてね。
夕方2日にわたって沈めていた無人カメラメドゥーサが無事にウィダーさんのもとへ戻ってきました。
これがメドゥーサの心臓部。
パソコンに接続し記録された大量の映像データを吐き出します。
30時間もの映像を仲間と共に少しずつ確認していきます。
クダクラゲの仲間です。
突然の事でした。
Ohmygod!現れたのは大きな腕。
お〜!アハハハ!OK。
OK。
これぞ伝説の怪物ダイオウイカの姿です。
ついに世界で初めて深海での映像を捉えたのです。
ワオ!驚いた事にメドゥーサは何度もダイオウイカを記録していました。
3度の調査で実に5回。
水深は600から800メートルの間でした。
メドゥーサの光がダイオウイカを呼び寄せたのです。
Ohmygod!
(歓声)腕をまとめて水の抵抗を減らして接近。
獲物と間違えて襲いかかってきたようです。
腕の間の星形になっている部分この中が口。
狩りの行動を見事に捉えたのです。
Wonderful.Wonderful.初めて撮影に成功した調査隊。
深海で直接観察できる可能性も高まってきました。
潜水艇の中からバッと自分の目で見れるのは何と言っても一番…。
これができたら本当に今まで何十年もやってきた一つの私の希望がかなうんですけれどももちろん自分の目で見る事それから映像動いてる様子を見る事によってダイオウイカってどんなイカかもっとより…何て言うかなしっかり分かると思います。
同じ頃もう一つの作戦も進んでいました。
母船からやや離れた海域を行く1隻のボート。
乗っているのはランドール・デイビス博士。
生物に記録計をつけて行動を探る研究のパイオニアです。
マッコウクジラの頭にカメラをつけこの絵のような戦いを撮影しようというのです。
今回は改良に改良を重ねた最新システムを準備しました。
水深や速度データも同時に記録できる小型カメラ。
カメラをつける特殊な吸盤。
自動的に空気を吸引しクジラに優しく確実に吸い付きます。
(デイビス)ダイオウイカが映るとしたらまずはイカのたくさんの腕でしょう。
うまくいけば頭や目まで撮影できるかもしれません。
そうしたら最高ですね。
この長いポールを使ってカメラを泳ぐクジラに取り付けるという大胆な作戦です。
マッコウクジラを発見。
クジラを驚かせないようゆっくりと船を近づけます。
クジラが息継ぎで背中を水面に出した時がチャンス。
う〜ん失敗でした。
クジラに接近するのさえ簡単にはいきません。
今度は好奇心旺盛な若いオスに的を絞ります。
チャンス到来。
こちらの様子を見に来たのか自分からボートに近づいてきました。
今です!つきました。
頭の先に装着。
クジラの目線で撮影できる絶好の位置です。
クジラとダイオウイカの闘う姿が映るかもしれません。
翌日。
デイビスさんからカメラの回収に成功したとの知らせが入りました。
クジラの目線で捉えた映像はなんと6時間。
世界で最も長い記録です。
水面付近仲間のクジラが映っています。
(クジラの鳴き声)次第に暗くなっていきます。
トワイライトゾーンへ向かって潜り始めたのです。
このカチカチという音クリック音と呼ばれ獲物を探す時に出す音です。
(クリック音)あっ!仲間のクジラでした。
今度も仲間。
かなりの数が集まってきているようです。
何か大きな獲物がいるのでしょうか。
意外な事が起きました。
仲間が大接近。
なんと強烈な体当たりです。
どうやら衝撃で吸盤が外れてしまったようです。
相手は生き物。
なかなか思うようにはいきません。
ダイオウイカを潜水艇の前にどうしたらおびき出せるのか。
窪寺さんは何かヒントが得られないものかメドゥーサの映像を繰り返しチェックします。
注目したのは接近してきた方向。
よく見ると斜め下からのようです。
また目はしっかりと対象物を見ています。
実はこの映像窪寺さんの長年の推測を裏付けるものでした。
窪寺さんによればダイオウイカは人間よりずっと高性能な目を持っているというのです。
目の大きさは生物界で最大級直径30センチにもなるといいます。
2つの眼球だけで頭の大部分を占めてしまうほどの発達ぶりです。
ダイオウイカの目の網膜を詳しく調べてみるととりわけ感度の高い細胞がある部分に集中していました。
これは斜め上を見上げるのに非常に都合のいい位置になっています。
抜群によい目で獲物のかすかな影シルエットを探しながら狩りの機会を待ち獲物が現れると下から一気に襲いかかる。
メドゥーサの映像は窪寺さんの推測どおりだったのです。
それならおとりの獲物の影をちらつかせながら潜水艇で潜ればダイオウイカの方から近づいてくるのではないか。
これこそ窪寺さんが10年にわたる研究から導き出した究極の作戦です。
(窪寺)大きなソデイカなんですがこれを餌にしてですね来るのを待つという作戦をとりたいと思います。
ダイオウイカの好物は深海のイカだと窪寺さんは考えています。
潜水艇から5メートル離した位置に大きさ1メートルの特大のソデイカを連結します。
更に潜水艇のライトを変更。
あの赤いライトイカに見えない波長の光を使います。
数回トライしてですねなんとかダイオウイカを引っ張り出してみたいなと思います。
夏が終わりに近づくと小笠原では海が荒れ潜水艇で潜れない日が多くなります。
残された時間窪寺さんはソデイカのおとり作戦に懸ける事にしました。
沈む時のスピードや姿勢などあたかも生きたイカに見えるよう細かな調整を重ねます。
はっきりと下からシルエットがイカの形に見えますのでうまく餌と認識して出てくれると一番いいんですが。
小さな点滅ライトもつけました。
このかすかな光がダイオウイカを呼び寄せてくれるかもしれません。
白いライトを消し赤いライトに切り替えました。
肉眼では点滅ライトが辛うじて確認できるだけ。
超高感度カメラが撮影できるギリギリの条件です。
更に船内の明かりを全て消しました。
トワイライトゾーンの闇の世界と溶け合います。
ソデイカが潜水艇に近づき過ぎてしまいました。
思いの外流れが速いようです。
駄目だよキープができないと駄目だ。
潜水艇との距離が近いと警戒されてしまうかもしれません。
潜水艇のスピードを調整しなんとか5メートルをキープします。
(窪寺)餌はよし場所もよし。
これで来なくちゃな〜。
ちょうどいいとこだね。
これでこうどこからか…。
狙いはメドゥーサがダイオウイカを捉えた水深600から800メートル。
ゆっくりと潜り続けます。
潜航が始まって2時間。
水深630メートル。
眠気覚ましに船内の結露を拭いていた時…。
あっ来た!暗闇の中から…。
来たぞ!巨大な物体が襲ってきました。
ライトつけていいか?はいライトつけて下さい。
何だ?これは。
(窪寺)Light!Lightplease.
(杉田)Whitelightplease.ダイオウイカがついに姿を現しました。
深海で人類が初めて遭遇した伝説の怪物はまばゆいばかりに輝いています。
1メートルのソデイカをがっちりと抱え込んで食べているようです。
ダイオウイカの大きさは優に3メートルはありそうです。
(杉田)先生やっと出ましたねダイオウイカ。
(窪寺)驚いたね本当に出てきちゃったね今日。
いや〜驚いた。
(杉田)体がすごいきれい。
(窪寺)金色に輝いていること…。
いやいやいやこのおなかの輝き。
体の輝きはまさに黄金。
ダイオウイカがこれほど金属光沢を放つとは窪寺さんも想像すらしていませんでした。
あの目見てよあの目。
目が動いています。
生物界最大級の巨大な目に私たちはどう映っているんでしょうか。
大きなまばたきです。

(杉田)ヒレが小さくて特徴的ですよね。
(窪寺)そうですね普通のイカとはちょっと違うね。
体の大きさに比べ小さなヒレです。
ところが…。
ダイオウイカは獲物を抱えたままぐんぐん沈んでいきます。
潜水艇もダイオウイカを追って潜り続けます。
まるでダイオウイカに深い闇の中に引きずり込まれていくような感覚です。
ダイオウイカは沈みながらも獲物のソデイカを食べ続けています。
たくさんの吸盤でぴたりと吸い付き獲物を全く離そうとしません。
突然動きが変わりました。
長い腕をしなやかに波打たせます。
沈みながらも獲物を奥の方へ引っ張り始めました。
獲物を持ち去ろうとしているのでしょうか。
目の横の漏斗と呼ばれる筒から水を勢いよく噴き出します。
これが強い推進力を生み出しているのです。
ゆっくりとした泳ぎですがかなりの力を秘めているはずです。
この潜水艇は水深1,000メートルまでしか潜る事ができません。
次第に限界の深さに近づいてきました。
安全のため潜水艇の潜航速度を抑えたその時…。
(男性)It’sleaving.
(窪寺)あっ行っちゃった?
(男性)It’sleaving.
(杉田)行っちゃいました。
(男性)Goaway.ダイオウイカは自分たちの住む暗闇の世界へとゆっくりと戻っていきました。
ダイオウイカとの遭遇は23分。
40年の研究人生で夢にまで見た瞬間でした。
窪寺さんたちは人間の世界へと戻ってきました。
(歓声)Veryhappy.
(拍手と歓声)
(拍手)
(英語での会話)Thankyou.小笠原の深海で世界で初めて出会ったダイオウイカ。
早速研究者たちは映像の分析を始めました。
イカの大きさは一体どのくらいだったのでしょう。
ダイオウイカといえばあの長い触腕が気になります。
映像をよく見ると小さい吸盤のついた短い腕があるのが分かります。
一度切れた触腕が再生している途中だといいます。
この短い触腕が元の長さまで戻ったとしたら全長は潜水艇の2倍近く7〜8メートルに達すると推測されました。
今回本当に初めてダイオウイカ生きているのを自分の目で見てみたんですね。
やはりすごいですねダイオウイカっていうのは。
本当に大きなイカで本当にきれいなイカでした。
ダイオウイカの住んでる深海というのは恐らくそんなに食べ物が多くないんですね。
今回見ましたけれども獲物をつかんだら絶対離さないぞというぐらいのつもりで最後まで食べ尽くすというぐらいの貪欲さを持って生活しているんですね。
恐らくダイオウイカっていうのは競争の激しい浅い海からですねずっと深い海の方に逃げていったという言い方はおかしいですけれども深い海に適応していったんですね。
その体を維持するためにも餌を見つけた時には必ずそれを利用する。
そういう…ダイオウイカにとってはかなりつらい環境に入り込んでしまった可能性もありますね。
まあでもこれだけ大きなダイオウイカきれいなダイオウイカがこの深海にこういうものが地球上にいるっていう事これがやはり私にとって一番の驚きだったですね。
人類が初めて出会った伝説のダイオウイカ。
ついに捉えたその姿は長い時間の中で深い海に適応し必死に生き続けてきた事を物語っていました。
しかしその謎のほんの一端をかいま見たにすぎません。
ダイオウイカは地球の海にまだ未知の世界が限りなく広がっている事を私たちに教えてくれているのです。
2015/08/16(日) 01:13〜02:11
NHK総合1・神戸
NHKスペシャル「世界初撮影!深海の超巨大イカ」[SS][字][再]

伝説の怪物・ダイオウイカ。最大18mという幻の姿を求め、最新鋭の潜水艇で小笠原沖1000mに潜航。人類が初遭遇した超巨大イカは黄金にまばゆいばかりに輝いていた!

詳細情報
番組内容
伝説の怪物「ダイオウイカ」。最大記録18mの世界最大のイカだが、深海で生きた姿を見た者は誰もいない。地球の海・最後のミステリーといわれる幻の巨大イカ撮影に、NHKと科学者の国際チームが挑戦。小笠原諸島を舞台に、最新鋭の潜水艇2隻で1000mの深海に潜航した。100回に及ぶダイブの末、撮影に成功! 人類が初めて遭遇したその姿は、黄金に美しく輝いていた。【音楽】久石譲【国際共同制作】ディスカバリーCH
出演者
【語り】三宅民夫,守本奈実

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ニュース/報道 – 報道特番

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 3/2+LFEモード(3/2.1モード)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:2615(0x0A37)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: