ワシントン、戦後70年で献茶式
千玄室氏が世界平和祈念し
【ワシントン共同】茶道裏千家(京都市上京区)前家元の千玄室大宗匠(92)が18日、米ワシントンの日本大使公邸で、戦後70年の節目に日米友好と世界平和を祈念する献茶式に臨んだ。
約120人が見守る中、千氏は静かにお茶を立て、「平和祈念」と書かれた掛け軸が掲げられた壇上に献茶。ヘインズ大統領次席補佐官、マイヤーズ元統合参謀本部議長ら来賓は、一つの茶わんで濃茶を回し飲みする「和合の茶」を味わった。
式は佐々江賢一郎駐米大使が主催。特攻隊員として多くの戦友を亡くし、出撃前に終戦を迎えた経験を持つ千氏は、あいさつで、茶を通じ「日米の心の絆ができた」と謝意を述べた。
【 2015年08月19日 11時22分 】