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国内有数のスキーリゾートとして海外からも人気の北海道・ルスツリゾートに今年12月、ホテル「ウェスティン ルスツリゾート」がオープンする。手掛けるのは、セントレジスやシェラトンなど10のブランドのホテルを、世界約100カ国で展開する「スターウッド ホテル&リゾート」。新しいホテルの特徴や同社の日本での戦略について、アジア太平洋地区社長を務めるスティーブン・ホー氏に聞いた。
──スターウッドとして国内初のスキーリゾート。どんなホテルになりますか?
今回は、「ルスツタワーホテル」をコンバージョン(改装)しますが、既に成功しているホテルでもあります。今まで成功してきたものは生かしたまま、新しくブランディングをすることによって、さらなる成功に結び付けたいと考えています。
良質の睡眠にこだわった「ヘブンリーベッド」などの「ウェルビーイング・ムーブメント」(健康プログラム)を採用することで、お客様は、ウェスティンのインターナショナルな体験をしていただくことができます。
──「ウェスティン ルスツリゾート」で想定している宿泊客は?
日本国内のお客様はもちろん、インバウンド(訪日外国人客)も増えると期待しています。スターウッドはアジア太平洋地域で90のリゾートを展開しており、これらの経験を生かした趣向を加えられ、日本の地域に根ざした文化も体験いただけます。週末はファミリーでの利用が多いと考えていますが、会議やウェディングなどの用途に使っていただくのにも十分です。
ウェスティンは現在、東京、大阪、仙台、京都、名古屋、淡路島の6カ所にあります。スターウッドの会員プログラム「SPG」をご利用の方からも、北海道のホテルに宿泊したいと強い要望がありましたので、皆様に喜んでいただけると思います。
──日本へのインバウンドについて、将来の展望をお聞かせください。
日本はインフラが整っていて、交通の便も良い。世界の中でも特に安全な地域です。また、大都市なら東京、伝統や文化を体験したければ温泉地というように、多様なディスティネーション(目的地)を持つ国です。
インバウンドは2013年に1千万人だったのが、14年は1300万人、今年は上半期で900万人と大幅に増えています。リピートして訪日される方も多く、日本はポテンシャルも高い。年間3000万人を受け入れるぐらいのキャパシティーはあります。
──今後、日本での新しいホテルの開業予定はありますか?
世界100カ国で1200以上のホテルやリゾートを展開しているスターウッドは、インバウンドのお客様にも強みを持っています。将来に向けて日本では積極的にホテル開発を進めており、既存の建物のリースやジョイントベンチャーでの契約も想定にあります。今回のルスツを加えて16軒あるホテルを、ここ数年で3倍ぐらいに増やすことを目標に考えています。
──アジア太平洋地域での戦略を教えてください。
この地域には世界の約半分の人口が集中しています。中国やインド、インドネシアなどでは中間層が増加していて、ホスピタリティーの分野はこれからも成長の余地は大きい。260軒のホテルを建設中で、今後もトレンドを見ながら新しいディスティネーションを増やしてこうとしているところです。
どの国や地域でも、その土地を熟知したローカルの人材を採用することを重視しています。例えばルスツでも、元々は日本で働いていて、現在海外に出ている人材をゼネラルマネジャーに起用する予定です。日本と海外の両方の経験が、お客様へのサービスに生かされるのではないかと思っています。
◇
ルスツリゾートは、千歳空港からバスで約90分。質の高いパウダースノーが国内外のスキー愛好者から人気で、夏シーズンもゴルフやカヌー、併設の遊園地などが楽しめる。その象徴である23階建てのホテルを、今年秋からスターウッドが改装する。
シンガポール出身のスティーブン・ホー氏は、パティシエとしてスターウッドに入社し、飲食運営や事業開発などにに携わり、同社の中国全域での急成長に大きく貢献した。キッチンにおいてもマネジメントにおいても、「同僚やお客様と、ともに同じ時間を過ごすことが大事」と語る。成功のカギを握るインバウンドの受け入れに向け、ホー氏やスタッフがスターウッドで過ごした国際的経験を、日本でのホテル事業にも生かしていく。
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