機械
旧日本海軍の大型潜水艦「伊４０２」の撮影に成功−東陽テクニカ、無人潜水機で発見
掲載日 2015年08月20日
「伊４０２」のスキャニング画像
東陽テクニカは自律型無人潜水機や遠隔操作水中ロボットなどを用いて、長崎県五島列島沖に沈む旧日本海軍の大型潜水艦「伊４０２」を発見、撮影に成功した。水深２００メートルの同海域に沈む２４隻の潜水艦から得たスキャニング画像と水中撮影映像で、伊４０２をほぼ特定したという。
日本テレビ放送網が行った沈没潜水艦調査に協力した。海洋調査装置は、東陽テクニカが販売代理店を務めるメーカーの製品。同社は機器の運用や成果解析などを支援した。調査はマルチビーム測深機の超音波により、合計２４カ所で海底上の高まりを確認。そのうち１カ所が、伊４０２の外形的特徴に近いことを突き止めた。
同潜水艦は太平洋戦争中に建造された。全長約１２２メートル×水中排水量約６６００トンで、現代の潜水艦（原子力潜水艦を除く）と比べても世界最大規模を誇る。終戦後に米軍が接収し、１９４６年４月に同海域で海没処分された。
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