佐野氏に疑惑ゴロゴロ…またロゴ酷似
スポーツ報知 8月19日(水)7時4分配信
制作した2020年東京五輪公式エンブレムの模倣が指摘されているデザイナー、佐野研二郎氏(43)に18日、新たな模倣疑惑が浮上した。同氏がデザインした名古屋市の東山動植物園のシンボルマークが、中米コスタリカの国立博物館のマークに似ているとの指摘を受け、同園が調査を開始したことが判明。この日、佐野氏は出張先の京都市で広報担当の佐野氏の妻が疑惑を否定した。20日で五輪開幕まであと1800日。疑惑は、拡大の一途をたどっている。
【写真】東京五輪エンブレムの模倣が指摘されているデザイナーの佐野氏
東山動植物園のシンボルマークは、黄色の3つの円を重ねてできた「動物の顔」と、緑色の6つのつぼみで表現した「植物の顔」を表したものを並べたデザイン。それぞれ動植物園の妖精を表現しているという。佐野氏がデザインし、2013年4月30日に発表され、現在も使用している。
ところが今月14日、同園に外部から「植物の顔がコスタリカの国立博物館のマークと似ている」との指摘があった。博物館のマークは水色で、中心から広がった6本の線の先に小さな円が付き、全体が大きな円で囲まれている。円を30度回転させると、同園の「植物の顔」にほぼ重なる。
同園は両者が似ているかどうか判断できないとした上で、佐野氏のデザインを委託した商社系のデザイン会社に連絡。同社の広報担当は「事実を確認中です」と話した。ロゴの商標権は同園を運営する名古屋市が保有している。
佐野氏はこの日、京都近代美術館で開かれたデザインに関するシンポジウムに出席。入場時には待ちかまえたカメラマンに向かって「撮らないでもらえますか」と不快そうな表情を見せ、報道陣の問いかけには答えなかった。講演会に出席した男性によれば、一連の疑惑について一切触れなかったという。講演会後に佐野氏の妻が取材に応じ「コスタリカからは問い合わせがなく、問題ないと思っている。万が一、正式な問い合わせがくれば、弁護士と誠意をもって対応する」と疑惑を否定した。
相次いで浮上する模倣疑惑を受け、群馬県太田市は17年10月に完成予定の「おおたBITO 太田市美術館・図書館」のロゴを佐野氏が担当していたことから、模倣がないかどうかの調査を実施することを18日に決定。ロゴは今年3月に佐野氏が提案し、6月末に採用することが決まった。建物が円で覆われていることから「人々の輪」をイメージして、円と直線でデザインされている。
同市文化スポーツ総務課は「これから商標登録などを行う上での念のための調査」と説明。日を追うごとに浮上する疑惑の連鎖でデザイン依頼者の不安が広がっている。
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