手帳の使い方インタビュー#41 【前編】yuleさん×ほぼ日手帳WEEKS
『手帳の使い方』インタビュー第41回目はyuleさんです。2015年の手帳は、ほぼ日手帳WEEKSに決めたそう。yuleさんに手帳の使い方をうかがいました。前編と後編に分けてご紹介します。
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yuleさんのプロフィール
- HN:yuleさん(ゆーる、とお読み下さい)
- 年齢:アラフォーです。
- 仕事:事務系ワーママです。
―yuleさんの自己紹介
初めまして、yuleと申します。就職活動から手帳を使い始めて幾星霜。最初は待ち合わせメモくらいに思っていたものが日記になり、家計簿になり、タスクメモになり、人生構築に必須の相棒になりました。
何でもかんでも記録しておきたいメモフィリアですが、未来計画はちょっと苦手。これからはそっち方面にも手帳を活用できるようになるといいのですが……。
yuleさんの『手帳の使い方』は?
―では、インタビューのスタートです。2015年の手帳は何を選びましたか?
ほぼ日手帳weeks(ホワイトライン)です。ロフトで定価通り(1,944円)。
柄入りクリアカバー(森の生活)、月インデックスシール×2、weeks用下敷き、マグネットブックマーカー、ポケットシール、フリクションボール4(メタリック緑、芯は0.38に換装済み)装備。
クリアカバーのペン挿しには入らないので、オモテ表紙側の栞ベロをちょうどいい太さに巻いてテープで留めてペン挿しとして使っています。これだとページを開いた時にペンが左側に来てしまいますが、「書くぞ!」って時はページ開く前にペンを抜いてしまうので問題ありません。
また、このフリクションは出先用の最低色数で(実際には7色使用)、ホームベースでは単色フリクションスリムを使うため、左側なら挿しっぱでも書くとき邪魔にならないという利点があります。
ほぼ日weeksは2014年から継続の2年目です。
―『ほぼ日手帳WEEKS』に決めた理由は?
いままで文庫サイズやB6サイズの手帳を使っていたのですが、2014年に新しく買ったバッグが長財布をひとまわり大きくした程度のサイズで、細長い(いわゆる背広内ポケット)サイズの手帳しか入らなくなってしまったことと、ちょうどその頃それまで使っていた手帳に不満がでてきていたのが始まりです。
いろいろな手帳を調べてサイズを測ったところ、ほぼ日weeksがぴったりだというのはすぐわかったのですが、最初レフト式というのが懸案でした。むかし最初に手帳を使い始めた頃、当時いちばん一般的だったレフト式をなんの疑問もなく買っていたのですが、私には使いにくかったのです。
日にちが定められてある左ページはそれなりに書き込めたのですが、右ページは
・週の前半:「こんなつまらないことを書き留めることでスペースを潰して、週末にもっと大切なことが書けなくなったらどうしよう」と思って書くのを躊躇する
・週の後半:「これは週の前半にあったことよりも書き留める価値があるだろうか?」と悩み、やっぱり前半にあったことから時系列に沿って書こうと思うものの、前半にあったことの詳細をもう忘れている
・思い出そうとしている間に後半の詳細も忘れてしまい結局ブランクのまま
という状態で使いこなせない……ということが数年続き、それに懲りてからは年によって一日1頁やホリゾンタルやバーチカルやいっそマンスリーのみ等々デザインはいろいろあれど、全ページ書くべき日にちが固定されたデザインを買うようにしていました。
今回ほぼ日weeksを買ったらまたおなじ轍を踏むだろうなと思ったのですが、情報収集でネットを彷徨っているうちに
・ほぼ日weeksには同じサイズのノートがあるので、右ページに書ききれなかったら、ノートのページを切り取って貼ればいい
というTipsを見かけて目から鱗が落ち、安心してほぼ日weeksを買うことが出来ました。
実際にはその増ページTipsを使ったことは数回しかないのですが、おかげで安心して何でも書き込めています。このTipsは他のレフト式でも使えるのかも知れませんが、紙質や罫幅の違うものを張り込むと違和感があるので(私は)、専用アクセサリーの豊富なほぼ日ブランドならではという気がしますね。
今後もっと余裕のある鞄に買い換えたとしても、このままほぼ日weeksを使い続けると思います。書き込む内容量とブランク発生のバランスがちょうどいいので、ストレスが少ないです。
―過去に使ったのはどんな手帳ですか?
◆20代:レフト式手帳→家計簿付き手帳各種
学生時代は手帳を使ったことがなく、就職活動の際、学校で配られた手帳がいわゆる「スーツの胸ポケットに入るサイズのレフト式」だったので、そんなものだと思って使い始めました。が、ウィークリーページは使いこなせず(前項参照)、マンスリーページに訪問した企業名を記録するのが精一杯。就職活動中はそれなりに埋まって楽しかったのですが、内定後はマンスリーも空白だらけ。そうそう遊ぶ予定も無く、日記もうまく書けず……。
そうしているうちに大きな買い物をした金額をメモるようになり、支出メモの面白さに気付いて家計簿兼用手帳の存在を知りました。細かい支出も書けば毎日何かは書くことができるので、そこでやっと手帳習慣がつくようになり、五月雨式ながら日記も続くようになりました。
だんだん慣れてくると家計簿欄が印刷されていない手帳もデザイン重視で買うようになりましたが、必ず自分で小遣い欄を設けるようになりました。これが手帳カスタマイズ事始め、だったのかも知れません。
◆30代:フランクリン・プランナー各種
専ら過去記録として使っていた手帳でしたが、ある時、人生に対する姿勢がガラガラ崩れ落ちるようなショックな出来事がありました。途方に暮れていたときに出会ったのが「人生は手帳で変わる 3週間実践ワークブック」で、一気に手帳道へ転がり落ちました。デザインもいろいろあって、毎年買い換えるのも楽しかったです。
フランクリン・プランナー使用中は毎日「自分はどういう人生を生きたいのか」「そのためには今日、何をすればいいか」という意識と真摯に向き合えましたし、おかげさまで夢を叶えることもできましたし、いまでも「目標を設定してそこへ向かって生きる」ための手帳としてのフランクリン・プランナー教は変わってはいません……。が、いかんせん必要とする「ひとりの時間」がそれなりに必要で、家族持ちになると難しくなってきました。あと、子どもが小さいうちは母親は子ども最優先の生活をせざるを得ないため、「個人の人生目標」を想起させるフランクリン・プランナーを見るのが辛くなってきて、就学年齢までは一時封印だな……と相成りました。
◆結婚・出産:ペイジェムワーママ手帳・ファミリー手帳
◆現在:ほぼ日weeks
このあたりの経緯は、次の「失敗したこと」で……。
―手帳選びで失敗したことはありますか?
ワーママ手帳やファミリー手帳などの項目別手帳。
結婚して家族が増えて、平行して覚えておきたい・管理しなくてはいけないことが増えたので便利かなと思って購入しました。
ところが毎日総ての項目で記録しておきたいことが発生するわけではなく、特にない日はその項目はブランクにしておけばいいと思っているはずなのに「本当にないのか」「なにかあるはず、思い出して埋めたい」という強迫観念に駆られ、また「以前の日にちが埋まっていないのに先のことを書くのはイヤ(物語の飛ばし読みみたいな気持ち悪さ)」のせいでいますぐ書いておかなくてはいけないこともメモできず、そのうち見るのもイヤになってしまいました。初期のレフト式の失敗と根は同じような気がします。
現在はほぼ日weeksで項目別に色を分けた●の後ろに黒文字で書く、という方式にしています。後から見たとき、それで十分に探す役にたちますし、「この項についてたくさん書きたいのに欄が小さくて書けない、別の項は空いているのに」というストレスからも解放されました。
必要とする目的を叶えるツールも性格によってそれぞれ違う、ということでしょうか。
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<藍玉より>
「今後もっと余裕のある鞄に買い換えたとしても、このままほぼ日weeksを使い続けると思います」とおっしゃるyuleさん。使いにくかったレフト式を使いこなすまでの奮闘する様子が伝わってきます。この手帳は使いこなせないと思ってしまうと、手を出すのはイヤになってしまうものですが、諦めずに情報収集をして乗り越えたyuleさんは素晴らしいです!
「『なにかあるはず、思い出して埋めたい』という強迫観念に駆られ」の言葉に、私もあるある!と思いました。空白のままでもいいとわかっていても、何か埋めなければと焦ってしまう……。焦ってしまうと、手帳を書くのも読み返すのも楽しくなくなってしまうんですよね。yuleさんは「●の後ろに黒文字で書く、という方式」で見事に解決されました。手帳とより良く付き合うために、情報収集する・考える・工夫するといった努力を怠ってはいけないと感じました。
yuleさん、ご回答ありがとうございました!インタビューは後編へ続きます。
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最後まで読んでくださってありがとうございます。
今日も笑顔がひとつ増えますように。
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