申入書
             

             IWJ 岩上安身様

 時下ますますご清祥の事と存じ、お慶び申し上げます。
また、市民の知る権利、権力が隠蔽する情報公開への向上に日々奮闘されてるご様子、感謝しております。

 さて、この度、「二企業から民事で提訴された宮崎県日向市在住の主婦・黒木睦子さんへの取材記事削除の申し入れ」を貴社にいたしましたところ、貴社の主幹である岩上安身様より、「正式な文書で送って欲しい」との要請がありましたので、文書にて申し入れ致します。(以下黒木睦子さんを被告と表示)

 2014年11月22日に公開されたIWJの記事において、事実無根の主張がなされており、またその記事を信じた読者のコメント欄への書き込みも事実誤認が著しく、社会に悪影響をあたえる源となっております。

 被告はIWJの取材に対して「原告企業が工事に使ったグリーンサンド」によって「家族に健康被害が出たと企業や行政に訴え続けてきた。」として被告の家族の健康被害、および水質汚染被害を示し、IWJも記事化しました。

 また被告は工事現場から粉塵被害以外にも重大な環境汚染が発生してると主張してその汚染値を示し、IWJもそれを掲載しました。

 以上当該被告は二つの公害被害を元に、行政(県庁や市役所)当該企業(日向製錬所・工事会社サンアイ)に対して苛烈とも言っていい程の抗議行動を繰り返しました。
警察官の出動記録も多数残されております。(以下AとBで説明)

 被告の主張A「家族の健康被害」B「工事現場の異常な汚染数値」が真実であれば、その事態は深刻、報道機関として捨て置けぬ社会問題であると言えます。

 しかしながら上記2点の被害は裁判で確認されませんでした。
Aは被告の子供の診断書が出されましたが、咳の原因は「マイコプラズマ肺炎」でした。微生物(ばい菌)による感染症で人工由来の被害ではなかったのです。

Bは裁判所に『宮崎環境科学協会』が計量した汚染値の計量証明書が出されましたが、それは当該被告が主張する工事現場から採取したものだとする証明はなされませんでした。
被告も「証明出来ない」と裁判官に答えました。

 被告はこのAとBがグリーンサンドのものであると、実証を出来ませんでした。

 行政や支援者が当該地の汚染値を計っても汚染値は検出されませんでした。
被告は今も重金属に汚染された水が垂れ流しだとTwitterで訴えていますが、日向JA、延岡JAに確認してみても公害被害は一切確認できませんでした。

 公害被害は健康上も作物も実態がありません。
グリーンサンドによる公害汚染は被告の頭の中にのみ存在します。

 何が問題だったか。
①記者が訴状、健康診断書、汚染の計量証明書等、書面での確認を怠った事。
②現地取材(地権者への聞き取り調査、汚染水被害の実態など)を怠った事。
③争点(名誉毀損なのかスラップ訴訟なのか)を明確にしないばかりか、記事タイトルに
「SLAPPなのか?」とあたかも公害被害が存在するかのような紛らわしい言葉で読者を記事に誘導した事。

 記事を公開すると何が問題か
①スラップ訴訟であると誤解した読者が起こす風評被害。
②スラップ訴訟であると誤解した読者からの当該企業への嫌がらせ。
③公害問題ではないとする地元記者、市民への嫌がらせ。
④周回遅れで誕生する被告支援者。

 このまま記事が公開された時のIWJにかかるリスク想定。
原告企業が記事削除および信用毀損罪で提訴された場合、IWJは被告の主張の真実相当性を立証しなくてはならないが、AとBの理由によって被告の公害被害の立証は不可能である。
IWJは100%の確立で裁判に負ける。以上企業のリスクマネジメントの観点からもIWJが被告の主張を元にした該当記事の削除が望ましい。

 IWJへの申し入れ。
以上の原因、理由を持って、貴社が公開する記事の訂正、または削除を申し入れ致します。
速やかな対応、対処を求め、 問題の解決がなされるようお願い申し上げます。

2015年8月10日 
ニュースブログ 木星通信 主幹
小保方博士の不正な報道を追及する有志の会  代表

上田 まみ

※画像はIWJの記事へのコメント。
三井銀行(三井住友銀行?)の引出しを訴えている。
このコメントを承認した管理人の良識を疑う。

 
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2012年8月10日に水質検査を一度したきりなのに、今なお汚染水が放出されていると
Twitterで訴える黒木睦子被告。画像は2015年8月7日のもの。
被告の頭の中では汚染被害は現在進行形である。
 
くろき



IWJの記事を読んだ読者の記事。
汚染基準値を信じきっている。

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