朴大統領の中国・抗日式典出席問題、専門家はどう見るか

-米・中専門家が提言
「日本と米国の立場を考慮し、閲兵式には出席すべきでない」
「出席しなければ訪中は無意味」

 専門家らも「出席するのがよい」という意見だった。国家安保戦略研究院のパク・ピョングァン東北アジア研究室長は「歴代の韓国大統領のうち、上海に行っていないのは朴大統領だけ。北京に行くだけなら、習近平主席と会うためだけに訪中したという印象をもたらしかねない」と語った。ただし、世宗研究所のイ・サンヒョン研究企画本部長は「再開館式に行くとしても、韓中が日本に対して歴史共同戦線を組んでいるという印象を与えないように注意すべき」と語った。

■「米国の懸念を解消する措置が必要」

 韓国外交当局は、今回の訪中期間に中国との単独首脳会談を実現させ、さらに韓中日3カ国首脳会議の年内開催という成果につなげる計画を立てていると伝えられている。これには、北東アジア地域の安定のため3カ国首脳会議が必要、と考える米国を意識した面がある。一部の専門家は、このほかにも、米国の朝野に広がっている韓国の「対中傾斜論」を解消するという観点から、さらなる措置が追加されるべきだと語った。

 ナムグン・ヨン教授は「今回、北朝鮮の核問題と関連して、韓米中の共通分母を模索するのが急務」と語った。パク・ピョングァン室長は「マッカーサー元帥の仁川上陸作戦記念式を、韓国政府レベルの行事に格上げする案を検討すべき」と語った。チェ・ジェウ教授は「THAAD(終末段階・高高度防空ミサイル)配備を望む米国の立場を考慮し、中国を説得する努力が必要」と語った。

李竜洙(イ・ヨンス)記者 , 鄭始幸(チョン・シヘン)記者 , キム・ミョンソン記者
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