ロッテお家騒動:臨時株主総会で次男勝利、単一リーダー体制へ

 ロッテグループの経営権争いでヤマ場となった日本のロッテホールディングスの臨時株主総会で、辛東彬(シン・ドンビン)グループ会長=日本名・重光昭夫=が勝利を収めた。これにより、韓日のロッテグループは辛東彬会長が率いる単一リーダー体制を固めることになる。

 ロッテホールディングスは17日午前、東京の帝国ホテルで臨時株主総会を開き、辛東彬会長側が提出した「法と原則に基づく経営に関する方針の確認」「社外取締役の選任」という2議案を原案の通り可決した。ロッテ関係者は「2議案は先月15日にロッテホールディングスの代表に就任した辛東彬会長について、株主に改めて信を問う意味がある。株主総会の結果、辛東彬会長が率いる取締役会に対する株主の支持を公式に確認した」と述べた。

 辛東彬会長の代表就任に反発し、経営権争いを展開してきた兄の辛東主(シン・ドンジュ)元ロッテホールディングス副会長=同・重光宏之=は、同日の株主総会に出席したものの、予想に反し、辛東彬会長の取締役解任動議などは提出しなかった。辛東主元副会長は株主総会後、記者団に対し、「(今後も)同僚、社員、顧客とともに歩んでいきたい」と語った。

 今回の株主総会では、辛東彬会長サイドが先月28日にロッテホールディングス取締役会で、父の辛格浩(シン・ギョクホ)総括会長を同社代表から退任させ、名誉会長に就任させた人事も追認された。これにより、辛格浩総括会長は事実上、一線からの退陣が避けられなくなった。辛格浩総括会長は先月27日、東京入りして辛東彬会長の解任を口頭で指示し、混乱に拍車をかけたが、今回の株主総会には出席しなかった。

チョン・ソンジン記者 , 東京= ヤン・ジヘ特派員
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