<天津爆発>神経ガス検出報道を当局が全面否定、環境保護局担当者の「情報の出どころを明確にしろ」発言に記者たちが猛反発―中国

配信日時:2015年8月19日(水) 15時10分
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19日、中国・天津市で12日深夜に発生した大規模な爆発事故について、天津市環境保護局の包景嶺氏は記者会見で、「われわれの調査では神経ガスは検出されていない」として国内メディアの報道を否定した。写真は事故現場。
2015年8月19日、中国・天津市で12日深夜に発生した大規模な爆発事故の現場付近で、猛毒の神経ガスを検出したとの報道があったことについて、天津市環境保護局の包景嶺(バオ・ジンリン)緊急対策本部長は「われわれは検出していない」とこれを否定した。

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中国中央テレビ(CCTV)は18日夜の番組「焦点訪談」のなかで、「爆発事故現場付近で17日、シアン化ナトリウムと神経ガスの2種類の有毒な気体が測定された」とする北京公安消防総隊の副参謀長の発言を紹介した。

包景嶺氏は19日午前の記者会見で、「環境保護局の調査項目に神経ガスは含まれておらず、これらの調査は軍が行っている。この報道後に我々も独自の調査を行ったが、危険な物質を検出することはなかった」と述べた。いろいろな情報が錯綜(さくそう)している現状について、包氏は「他人の想像を止めることは不可能だ。各メディアは報道する際に、情報の出どころを明確にして欲しい」と語った。

この包氏の発言に、会場内の記者が一斉に反発。「出どころは明記してある」「『焦点訪談』を見れば分かるだろう」といった声が飛び交った。これに対し、包氏は「これから戻って番組を見てみる。昨日は夜12時まで会議を続けていたので、見る時間がなかった」と答えていたが、その直後に記者会見の生中継が終了。会場内は騒然としたままだった。(翻訳・編集/本郷)

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