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「アンクルトリス」のイラストレーター、柳原良平氏が死去
トリスウイスキーのキャラクター「アンクルトリス」で知られるイラストレーターで画家の柳原良平(やなぎはら・りょうへい)氏が17日、呼吸不全のため死去した。84歳。葬儀・告別式は近親者で済ませた。喪主は長男、良太(りょうた)氏。
昭和6年、東京生まれ。京都市立美術大(現京都市立芸大)を卒業後、寿屋(現サントリーホールディングス)宣伝部に入社。作家の山口瞳や開高健らと広告制作を担当。トリスウイスキーのキャラクター「アンクルトリス」は、ウイスキーを飲むと顔の色が変わっていくテレビCMなどで人気を呼んだ。34年に退社し、絵本作家として「かお かお どんなかお」などの作品を手掛けた。
無類の船好きとしても知られ、世界各地の港や船を題材にしたイラストを発表。著書に「船旅と世界の港町」「船の画集」などがある。