ここから本文です

天津の大規模爆発現場で神経ガス検出、心臓停止し死亡の恐れも・・報道に中国ネット民「専門家は大丈夫と言ってる」「CCTV、度胸あるな」

FOCUS-ASIA.COM 8月19日(水)15時22分配信

中国中央電視台(CCTV)は報道番組でこのほど、12日に天津市で起きた大規模爆発事故の現場の空気中から、神経伝達を阻害する作用を持つ「神経ガス」が検出されたと伝えた。北京化工大学の研究者の話としている。

神経ガスは吸い込むと筋肉の正常な動きが阻害され、心臓が突然停止するなどの症状が出て死亡する恐れがある。

公安部消防局の牛躍光副局長の話によると、爆発現場には合わせて3000トン前後の危険な化学物質が保管されていた。

同国メディアの観察者網は19日、天津市内で18日に雨が降った後、たまった雨水が白く泡立っていたとの情報があると報じた。ただ同市環境保護局の専門家、包景嶺氏は「そうした現象はない」と否定。「爆発現場周辺の警戒区域以外の観測地点では、水、空気ともに基準値を大きく超える値の汚染物質は検出されていない」と話した。

一連の報道は中国のインターネット上で大きな話題になり、ネットユーザーたちが続々とコメントを残した。その一部を拾ってみる。

「専門家は『大丈夫だ』って言っている。専門家の呼吸器って強いんだな」
「じゃあちょっと前の報道で『空気の質は正常』って伝えていたのはウソ?」

「現場付近の人、すぐに避難だ! 風向きに注意しろ! 周辺で空気を調べてくれ!」
「専門家いわく『空気の質に問題なし』。じゃあ専門家を何人か現地に派遣して呼吸させてみるか」「どうしたらいい? 天津在住の人たちが『窓が開けられない』『外で運動できない』って心配してる。いったいどれだけの影響がある? 誰が教えてくれる?」

「ボランティアはすぐに逃げろ! 付近住民も物を取りに自宅に戻ったりしないように!」
「現場周辺、元に戻るのにどれだけの時間が必要なのかな?」
「天津の皆さん、気をつけて!」

「勇気を出して本当のことを伝えるようになった?」
「CCTV、度胸あるな」

「この“神経ガス”って具体的にはどんなもの?」
「前回中国に化学兵器をまき散らしたのは、日本人だったな」

(編集翻訳 恩田有紀)

最終更新:8月19日(水)15時22分

FOCUS-ASIA.COM

戦後70年談話 歴代談話とどう違う?

安倍首相が発表した戦後70年談話は、歴代の談話とどう違うのか。最終盤まで続いた文言をめぐる調整の舞台裏にも迫る。