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July 31, 2009

ミラクルなコラボじゃね

UMESAN「ウルトラミラクルラブストーリー」PICTURE BOOK
著者:撮:梅 佳代撮:岡本 英理
販売元:角川メディアハウス(角川グループパブリッシング)
発売日:2009-06-06

 

 

もともと梅佳代ちゃんの最初の写真集をだしたのは、リトルモアという出版社である。その二代目社長 兼 映画プロデューサーである孫家邦さんがプロデュースした映画のコラボ写真集である。

そしてまた、携帯連載「女はみんなそんなもの」でもお世話になった岡本英理さんとの共作でもある。



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July 26, 2009

死と生の境界線にいきるチカーノ

nagoshiCHICANO チカーノ
著者:名越 啓介
販売元:東京キララ社
発売日:2008-07-18

 

 

 

 

DUNE No.33」(販売元:アートデイズ)の編集でお馴染みの林文浩さんが開廊した白金"LAST GALLERY"で秋に展示が予定されているフォトグラファー 名越啓介さんの写真集。チカーノとは、メキシコ系アメリカ人のギャングのことである。この何とも閉鎖的で恐ろしい集団を撮影できたのは、「KEI―チカーノになった日本人 (GUFT 0)」の著者であるKEI氏の口利きがあったからだという。

KEI氏は、八王子で暴走族、大人になってヤクザになり、ハワイで逮捕され、カリフォルニアで10年服役している刑務所内でチカーノと仲良くなる。名越さんの作品は、チカーノは生まれながらにギャングになるしかなかった民族への郷愁と家族愛もたっぷり描かれている。閉鎖的ゆえに濃い人間関係を提示している写真集である。



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ポラの上からまだ描くエネルギーのアラーキーに感服

araki 荒木経惟『POLART 6000』

2009年07月19日〜2009年08月20日
RAT HOLE GALLERY
港区南青山5-5-3 B1F
Tel 03-6419-3581

 

 

 

アラーキーのポラロイド写真展にいってきた。どれもこれも良かった。色と対象も迫力あった。ブログでランチ皿を撮る人多いが、アラーキー観たいに一回の食事の小皿を一枚ずつ撮って全体として作品に仕上げるパワーが凄い。真似したくなる、という影響力がある。

一番良かったのは、下記左の49枚のポラを組み合わせた一点モノ「花画」(205万円)。何も映っていない壁のようなポラの上にアクリルで描いている。下記右や一番下のポラはバラ売りで、1枚4.2万円。

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July 25, 2009

群衆を写真に収めると宇宙になる

111Werke 80-08 / Works 80-08
著者:Andreas Gursky
販売元:Hatje Cantz Pub
発売日:2009-04

 

 

 

アンドレアス・グルスキーの写真は、大判でみるべきである。

写真の中に世界があり、その世界がある社会を形成している。人は自分の人生を客観的にみたとき、より視点が大きくなると思う。反対に宇宙や日蝕をみると自分を矮小化して小さくみることもある。

とにかく、ワタシはこの地上の航空写真のようなグルスキーの世界に魅せられている。

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◇アンドレアス・グルスキー
1955年 ドイツのライプチヒ生まれ
1957年 商業カメラマンで゛ある父親はデュッセルドルフで写真スタジオを経営
1978年 エッセンのドイツ有数の写真学校フォルクワンクシューレ入学
1981年 前衛教育で有名なデュッセルドルフ美術アカデミーに入学(アンセルム・キーファー、ゲハルト・リヒターなど輩出)
1988年 7年間 トーマス・シュトゥルートなどと勉強。(指導者はミニマルアートで知られるベッヒャー夫妻)
1987年にはデュッセルドルフ空港において初個展を開催しています。
1990年代 東京証券取引所での撮影が大きな転機になった。事前に計算し尽くされて撮影
2001年 ニューヨーク近代美術館で個展
同年11月 クリスティーズ・ニューヨークのオークションでは"Montparnasse,1993"が予想落札価格のほぼ2倍の $600,000.(8千万円)で落札
2007年2月7日 ササビース・ロンドンで "99-Cent II, Diptych,2001" が170万ポンド(334万ドル)というオークションでの写真作品の最高落札価格で落札(4億290万円)



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July 10, 2009

生きながら、ぬいぐみを引っ張る

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美島菊名 個展『TOP OF THE WORLD』
 
2009年7月3-25日
アート☆アイガ中央区八丁堀2-22-9 宮地ビル2F

 

 

 

 

オフィスの近所だったこともあり、初日に観にいった。美島さんもいた。ガーリーな写真は単に流行、という側面もある。ただ、美島さんの作品は、緻密に構図が計算されている。聞けば、撮る前にちゃんとイメージをスケッチして、それを基に撮影するらしい。もともと幼少のときから絵画をやっていたという経歴からもその手法がピンとくるのだろう。

やたらと、ぬいぐるみを鞄に付けた女子高生。ロックで弾けながら彼氏に馬乗りになる。思い思いのランチの後のリラックスの群像...などそれは何か人生の一断面を思わせる。早速、一緒に仕事がしたくなった。

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◇プロフィール

1982年 神奈川県生まれ
2005年 明治学院大学文学部卒業
2006年 GEISAI#10 BUILDINGスカウト賞受賞
2007年 グループ展「NEXT DOOR vol. 1」 T&G ARTS
2007年 spiral SICF8th 準グランプリ受賞
2008年 個展「BLUE FILM」 新宿眼科画廊
2009年 GEISAI#12 銀賞受賞
2009年 個展「ANA MEETS ARTS」 全日本空輸羽田空港ラウンジ
2009年 個展「TOP OF THE WORLD」 アート★アイガ



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June 27, 2009

なにも足さない雪景色

0905suzuki 鈴木理策『WHITE』

2009年05月28日〜2009年07月11日
ギャラリー小柳
中央区銀座1-7-5-8F
Tel 03-3561-1896

 

 

 

 

 

鈴木理策氏の世界は、冷たくない雪の世界である。

銀座のギャラリーにはいった瞬間、空撮の如く雪に覆われた枝は健気にぬぅと突き出ている。命がある、といわんばかりなのだ。



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June 20, 2009

女体フォントがセクシーなチェキ写真

img20090515_p YONE x REACH exhibition"PARTOUZE"

チェキ写真家 米原康正
6月26日-7月19日
deem by SENSEORGAN @西門町

 

 

 

ご存知、チェキで女性をセクシーに撮る米原康正氏が台湾、台北で展覧会を開催。。西門町にあるdeem by SENSEORGANというSHOPの地下のギャラリーにて開催。残念ながら行けそうにないが、告知ビジュアルが「らしい」面白さなので紹介。



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May 31, 2009

【NYPF】&【AIPD】

NYPD 【NYPF】New York Photo Festival

 

 

 

 

 

前述の記事のRILAのブログを読んで知ったニューヨークのフォトフェスバル【NYPF】(2009:5/13-17)。歴史的には、1979年から続いている【AIPAD】Association of International Photography Art Dealersの方が有名だが、NYPFは、2008年にはじまったばかりで、ギャラリーベースではなく個人ベースで参加できるのが特徴のフェスらしい。

RILAの友人であるBruno Levyの"Sialogogue"という映像作品が、Best short film /video award を受賞した。

また、衝撃的だったのは  Editorial Photographic Series部門の受賞作、Thomas Lekfeldt, “A Star in the Sky”。癌で亡くなった子どもを写した何ともやりきりない悲しいスナップである。

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RILA's REAL

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Real faces (主婦の友生活シリーズ)
著者:Naoki
販売元:主婦の友社
発売日:2005-03

 

 

 

 

先日、ロゴスで観た写真家NAOKIの写真集をいろいろ眺めている。非常に幅広く活躍しているフォトグラファーでファッション関係のものも多い。本書は、モデルが自分でポージングを考え、真っ白な部屋で自分を表現したものだ。中でも気に入ったのは、国際的に活躍するファッションモデルRILAの存在感である。

左が、自分ポージング。中が、雑誌の表紙。右が有名なD&Gの広告。

RELARila_Official_Website_1aRila_Fukushima_-_D&G_Spring_Summer_2004_-_0



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May 24, 2009

レアブックとカワイイの対決

logos

「レアブック コレクション2008」

LOGOS GALLERY ロゴスギャラリー
渋谷パルコ パート1 / B1
2009年5月16日-28日(水)
03-3496-1287

 

 

今年もパルコで開催された貴重な絶版写真集を集めたレアブック展。今回は、日本人写真家にもフォーカスしている。現在、60〜70年代に刊行された日本人写真家によるアート系写真集は暴騰している。

アレクセイ・ブロドビッチの幻の雑誌「ポートフォリオ1」(1950年刊)「ポートフォリオ3」(1951年刊)
リチャード・アヴェドンの「アリス・イン・ワンダーランド」(1973年刊)
サム・ハスキンスの「カウボーイ・ケイト・アンド・アザー・ストーリィーズ」(1965年刊)のオリジナル版
ジョセフ・クーデルカの「エクザイルス」(1988年刊)のオリジナル版
ヴィジョネアがルイ・ヴィトンとコラボしたNo.18 「ファッション・スペシャル」(1996年

さて、上記の「アリス...」などは喉から手がでるほど欲しいのだが、ケースにはいっており、最早写真集がアート作品と同等の価値と値段を有している。

...というわけで視点をかえて、NAOKIの写真をじっくり見た。新鮮だった。

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◇ NAOKI =
1950年 奈良生まれ
1983年 ファッションの本場ミラノで写真家キャリアを開始
1987年 東京にフェイス・トゥ・フェイス設立
1996年 ハウススタジオを開設
1995年 写真集「ORDINAL」出版(無名の江角マキコのイメージも収録)東京、パリで写真展開催
2004年 写真集「REAL FACES」主婦の友社出版を刊行
2006年「DOUBLE」シリーズ。渋谷のストリートやスタジオでモデルの瀬畑茉有子などを起用してコスプレ姿で撮影された作品

日本で数少ない本格的なファッション写真家として、ドマーニ、オッジ、CanCam、JJ、VERY、クレア、シュプールなど多数のファッション誌や広告で活躍
また、数多くの雑誌創刊に関わるとともに、モデル発掘とプロデュース、ヘア・メイクもこなす多彩なクリエーターとして活躍中



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May 17, 2009

遠くにいくために近くをみる

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鈴木崇
The Third Gallery Aya

 

 

 

 

 

 

 

先日、知人から素敵な写真家 鈴木崇さんの存在を教えてもらった。さっそく大阪肥後橋にある The Third Gallery Ayaに行ったが実は先月Exhibitionは終わっていた。しかし、代表の綾智佳さんに無理をいって実物をみせてもらったのである!お忙しい中 実に丁寧に解説してくださった。ありがたい。

実物はさすがの迫力で鈴木さんの作品は印刷物やネットで見てもほとんど意味がない。P12号程度のアクリルフォト加工した縦写真を2枚ならべて、はじめてその陰影や焦点(手前がピントがあって徐々にぼんやりしていく構図)の面白さに感動するのだ。価格的にもたいへん手頃。セットで185,000円(ED10) 鈴木崇さんは、デュッセルドルフ芸術アカデミーで写真を学び、トーマス・シュトルート氏に師事していたらしい。東京での個展も待ち遠しいところだ。(現在のところ予定はない)

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唇お化けとストーンズ

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PHOTO ART PRINT BOOKS vol.1TOKYO CULTUART by BEAMS
開催期間 2009年4月28日-5月19日
協力:小宮山書店 GRAPH dumbo

 

 

 

森山大道、細江英公、荒木経惟といった著名写真家のオリジナルプリントやシルクスクリーン、ヴィンテージ写真集や関連本などを展示。いままで、森山大道さんの写真にあまり関心がなかったが、今回の展示で好きな作品をいくつか見つけた。

左=森山さんの代表的な「唇」を原型に30号のキャンバスにシルクスクリーンで華やかに刷っている(ED10 700,000yen) 右=" Rolling Stones" (2008, silkscreen on canvas ED5 40 x 50.5cm )

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May 08, 2009

レンズを見つめる真実の瞳

Alyeemilyra2 「歴史の天使」
3月20日(金)2009年-5月10日(日) 2009年
ワタリウム美術館
渋谷区神宮前3-7-6
03-3402-3001
休館日:月曜日[5月4日は開館]
開館時間:11時より19時まで

 

 

展示アーティストの凄さから観にいって来た。マン・レイ(Man Ray) ルネ・マグリット(Ren Magritte) ロバート・フランク(Robert Frank) ロバート・メイプルソープ (Robert Mapplethorpe) ヘルム−ト・ニュートン(Helmut Newton) リチャード・アベドン(Richard Avedon) アンディー・ウォーホル(Andy Warhol) などなど。

しかし、ほとんど興味をかきたてられる作品はなかった。特にルネ・マグリットの写真など期待したのだが、やはり絵画の方がいい。この落差は、恐らく時代と関係があるのだろう。つまり、シュールレアリスムの作家であれ、写実的な描写を得意とする作家ならば、写真メディアの登場はその写実性という新奇さにとらわれて作品コンセプトまで考える余地がなかったのではないか。だから、画家の写真というのはなかなかうまくいかないのかもしれない。

その点、左のロバート・フランクのヒッチコックの「鳥」の撮影スナップのような作品は、面白い。また、中央・右のリチャード・アベドンのポートレーイトは、写真の写実性を作者が熟知して撮っているのがわかり重厚な味わいがある(ちなみに、この2枚は本展にない)。

中: "Contessa Christina Paolozzi" Hair by Kenneth, New York June 1961.
右: "Portraits of Actors and Performers" Buster Keaton 1952.
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May 04, 2009

「極楽とは、苦と苦の間に一瞬垣間見えるもの。」

mmento-4メメント・モリ
著者:藤原 新也
販売元:三五館
発売日:2008-10

 

 

 

 

三五館の星山社長から頂いた本。著者の藤原新也さんは1977年に木村伊兵衛賞を受賞したフォトグラファー。本書は26年の月日を経て21世紀エデションが発売されるほどのロングセラーなのだ。生を考えることは死を考えることに他ならない。死の情報を知らずして生の喜びもまたない。



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May 02, 2009

宇宙の果てにある深海

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深海
著者:クレール ヌヴィアン
販売元:晋遊舎
発売日:2008-09-26

 

 

 

ほとんどの生物は、地上の前後数十メータルの間にひしめき合って暮している。しかし、深海はなんと広大な場所なのだろう。太陽光線のまったくあたらない宇宙の果てが我々の地面存在するのだ。この何とも好奇心をそそる連中の美しい色、形、それらを実写て追い求めた人がいた。

ジャーナリスト、クレール・ヌヴィアンは、3年間奮闘して潜水艇の中から水深6000mに潜ることの可能なロボットから撮影された写真をすべて収集した。

左=「キタノスカシイカ」透明でないのが目だけ、というのが面白い。成熟すると3mになるというから巨大だ。中=「クロデメギス」とにかく暗闇で光を集めようとしたら巨大なレンズになってしまったらしい。右=「アンコウの一種」目の間にある発行物はニセ餌で、数少ないメスをナンパするためにある。

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