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米食品医薬品局 女性の性欲低下の治療薬承認
8月19日 14時40分

アメリカのFDA=食品医薬品局は、性的な欲求が低下する障害を抱えた女性に対する治療薬を初めて承認しましたが、この薬は副作用として吐き気やめまいなどを引き起こす可能性があることから服用に慎重な声もあり、今後、議論を呼びそうです。
FDAが承認したのはアメリカの企業が開発した「フリバンセリン」という薬です。FDAによりますと、この企業がおよそ2400人を対象とした臨床試験を行った結果、薬を服用した女性に一定の効果が認められたということです。
FDAによりますと、この薬は、ドーパミンなどの神経伝達物質の分泌量を調整することで、女性の性的な欲求を高める効果があると考えられています。一方で、副作用として、吐き気やめまい、低血圧、眠気などの症状を引き起こす可能性があり、特にアルコールと一緒に摂取すると副作用が強まります。
このためFDAは、医師や薬剤師が薬を処方するには患者にリスクを十分に説明し、薬を服用している間はアルコールを摂取しないよう確認することなどを条件としています。
製造元の企業はことし10月から販売を開始するとしています。
アメリカでは女性の10人に1人が性的な欲求が低下する障害を抱えているとされ、この薬の承認を求める声が高まっていた一方、強い副作用から承認に反対する声もあり、服用を巡っては今後も議論を呼びそうです。

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