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【神奈川】

県立高日本史の実教出版教科書 各校から希望なし

 県教育委員会は十八日、県立高校と県立中等教育学校後期課程の計百四十五校が来年度に使用する教科書を採択した。県教委が二〇一三年度採択で、一部高校に再考を求めた実教出版の「高校日本史A・B」は、各校から使用希望はなかった。

 同教科書には国旗掲揚・国歌斉唱をめぐって「公務員への強制の動きがある」との記述があり、県教委は「県教委の取り組みと相いれない」としていた。本年度もこれまでの経緯を、校長会で説明している。教科書は各高校の希望に基づき県教委が採択する。

 特定の教科書の排除だとして、一連の対応を問題視している「公正な教科書採択を求める県民の会」(岡本清弘代表)によると、一部高校では本年度、教科担当が同教科書を希望したにもかかわらず、校長判断で変更された事例があるという。同会などはこの日、教科書選定のやり直しなどを求める抗議文を具志堅幸司委員長あてに提出した。

 同社の日本史教科書は「高校日本史」とは別に「新日本史」などがあり、これらは各校の希望を踏まえて採択された。 (原昌志)

 

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