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【政治】

「自衛隊の独走」追及へ 野党、部隊運用検討を問題視

 自衛隊が安全保障関連法案の成立を前提に部隊運用を検討していたと防衛省が認めたことを受け、野党各党はシビリアンコントロール(文民統制)に反する「自衛隊の独走」と問題視している。十九日以降の安保法案に関する参院特別委員会で、中谷元・防衛相の責任を含めて政府を追及する。

 防衛省が内部資料を提出した十八日の特別委理事懇談会で、野党側筆頭理事を務める民主党の北沢俊美元防衛相は「実力組織である防衛省、統合幕僚監部(統幕)がこうした検討をしていること自体が問題だ」と指摘。他の野党も「国会軽視」と同調した。

 十一日の特別委で資料の存在を指摘した共産党は「(安保法案の)成立を前提に、克明な部隊編成まで出されている。まるで戦前の軍部の独走のようだ」(小池晃党政策委員長)と批判している。

 一方、野党側は、十一日に中谷氏が「資料がいかなるものか承知していない」と答弁したことを踏まえ、中谷氏の知らないうちに自衛隊が資料を作成した疑いもあるとして、資料作成の経緯をただす方針。北沢氏は「防衛相が知らなかったなら、ゆゆしき話」と指摘している。

 

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