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東京五輪の組織委(日本の公的団体)は、エンブレムで提訴したベルギー側を非難する声明を出した。
ベルギーの劇場ロゴのデザイナー側が、著作権を侵害されたなどとして2020年東京五輪の公式エンブレムの使用差し止めを求めて提訴した問題で、大会組織委員会は17日、「書面によるわれわれの詳細な説明に耳を傾けようとせず、提訴するという道を選んだ」などとデザイナー側を非難する声明を発表した。
組織委は、訴えを起こされた国際オリンピック委員会(IOC)と共に訴状を確認したとし、エンブレムはベルギー東部にあるリエージュ劇場が使用しているロゴのデザイナー側の権利を「一切侵していないとする立場に変わりはない」と主張した。
組織委は声明で、訴えたデザイナーと劇場に対し「詳細な書面にて回答を行った」とし、「自らの主張を対外発信し続けて提訴した。このような態度は、公共団体の振る舞いとしては受け入れがたい」と強く批判した。
( → スポニチ 2015年8月17日 )
この声明は、厚顔無恥で世界の恥さらしという感じがするので、世間の総スカンを食った。そこへ追い打ちをかける形で、新たに報道が出た。佐野研二郎の新たなパクリが見つかったのだ。
→ ハムスター速報
→ GOSSIP速報
→ http://www.bobobobo.com/ (パクられ元)
( bobobobo が |●●|●● ふう )
ここまであからさまだと、もはや、パクリの疑いは逃れがたい。一つか二つならば「たまたま」と言い逃れができそうだが、先のトートバッグの例もあるし、他の例もある。
→ パクリの証拠画像 一覧まとめ
ここまで続々とパクリの疑いが出たら、もう、泥まみれだ。とすれば、このような泥まみれのデザイナーの作品を使うということ自体が、非倫理的だ。
ここでもう一度、冒頭の組織委の言葉を見よう。
「一切侵していないとする立場に変わりはない」と主張した。
これが組織委の主張だ。
しかし、佐野研二郎がこう主張するのならわかるが、組織委がこう主張するのは、まったくおかしい。裁判で言えば、被告人が自己弁護するのならわかるが、裁判官が被告人の弁護をするのはおかしい。中立性を損なっている。(というか、詐欺師にだまされた被害者が、詐欺師を弁護している、という倒錯的な状態だ。)
では、正しくは、どうするべきか? こうだ。
「佐野研二郎は、デザインをパクったという多くの疑惑がある。さらに、トートバッグでは(たとえ部下がやったとしても)完全にパクったという証拠がある。これゆえ、倫理的に、このデザイナーを使うことは許されない。倫理的な観点から、このデザイナーの作品の使用を破棄する」
これが常識だ。五輪というのは、ただの損得勘定の商売ではなくて、高い倫理性を備えるものだ。にもかかわらず、(本件以外の点であるとはいえ)パクリをした犯罪者の作品を採用するというのは、倫理的にまったく許されることではない。
だいたい、五輪エンブレムの説明をするとき、小学生たちにどう説明するんだ?
教師が言う。
「このエンブレムをデザインした人は、パクリで有名です。実際にトートバッグではパクリをしたことを認めました。にもかかわらず、五輪のエンブレムはそのまま採用されました」
生徒は質問する。
「悪いことをしても、何の罰も受けず、金と名誉を得られるということですか?」
これには、教師としては、「そうです」と答えるしかない。その教育的な弊害は、ひどいものだ。
それゆえ、法的な観点でなく、倫理的な観点から、このエンブレムを破棄する必要がある。
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では、誰がそれを決めるか?
五輪組織委は、もはや悪党たちの集団となって、悪にずぶずぶに染まっている。とすれば、彼らには頼れない。
とりあえず、五輪組織委の名簿を見る。
→ 評議員名簿
→ 役員等名簿
これを見ると、東京都の副知事が合計3人もいる。かなりの勢力だ。
そこで、この三人の副知事を通じて、佐野デザインの不採用を主張するべきだ。特に、「舛添都知事の方針」という形で、世論に訴えるべきだ。
舛添都知事は、新国立競技場の際には、JSC の失敗を咎める形でうまく立ち回った。
しかし、今回は、東京都自身が五輪組織委の一部という形となって、最大の支援組織となっていう。となれば、主導するべきは、首相でもなく、文科相でもなく、舛添都知事だろう。彼が五輪エンブレムのデザインの不採用を提言するべきだ。
もしそうしないのであれば、議会が舛添都知事の不信任やリコールをめざすべきだろう。なぜか? さもなくば、2020年の東京オリンピックが泥まみれになるからだ。莫大な金を払って、「私たちはパクリ屋です」ということを宣伝することになる。壮大な恥さらし。
世 界 の 恥 さ ら し