中国共産党は歴史をねじ曲げるな!日本と戦ったのは国民党だ―台湾

配信日時:2015年3月12日(木) 2時39分
  • 画像ID 458209
写真を大きなサイズで!
10日、米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカ中国語版サイトは記事「台湾が強調、第2次世界大戦で勝利した“中国”とは“中華民国”だ」を掲載した。“歴史の真実”をめぐり、台湾当局は中国に強く反発している。写真は中正記念堂。
2015年3月10日、米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカ中国語版サイトは記事「台湾が強調、第2次世界大戦で勝利した“中国”とは“中華民国”だ」を掲載した。

そのほかの写真

台湾行政院は9日に記者会見を開き、2015年に一連の「抗日戦争勝利および台湾光復70周年」活動を開催することを発表した。7月7日の盧溝橋事件記念日から10月25日の台湾光復記念日まで、学術シンポジウム、講演会、展示会、演奏会など計16の記念活動が予定されている。日中戦争および第2次世界大戦で中華民国軍が果たした役割を強調するとともに、戦後の日中両民族の未来、平和と協力もテーマに組み込まれた。

終戦70周年の今年は中国本土でも記念式典が開催される。9月3日の抗日戦争戦勝記念日には軍事パレードが予定されており、国民党軍の老兵士やその子孫も招かれている。台湾政府は参加辞退は自由だとしつつも、日中戦争において主力を担ったのは中国共産党ではなく国民党だったと強調するよう求めている。

この日中戦争主力をめぐる論争は以前から続くもの。中国共産党の宣伝を台湾側は史実の捏造(ねつぞう)だと批判してきた。先日、中国の王毅(ワン・イー)外交部長は日本が歴史を真摯に見つめるよう発言したが、これを受けて台湾国防部政戦局の王明我局長は日中戦争の主力が国民党だったという歴史的事実も変えられないと指摘。日本を批判する中国が歴史をねじ曲げていると批判した。(翻訳・編集/増田聡太郎)

関連記事:

「日本が心から戦争の罪を認めたら、中国人は日本を許せるか」その結果は?=メルケル首相の訪日演説めぐり中国でネット調査―中国メディア

11日、環球網はメルケル独首相の訪日時の演説について中国のネットユーザーを対象に行った調査結果を発表した。写真は中国人民抗日戦争記念館。

中国の抗日戦勝軍事パレード、「誠意あれば安倍首相も歓迎」発言に中国ネットユーザーが反応、「そんな勇気あるだろうか」「来たら地獄、来なくても…」

9日、中国の王毅外相が抗日戦争勝利70年の軍事パレードに安倍晋三首相を招待するかについて「誠意を持って来るのなら歓迎」と述べたというニュースに、中国のネットユーザーが反応を示している。写真は中国人民革命軍事博物館。

中国とロシア「日本は関係ない」、戦後70年の式典に両首脳がそれぞれ出席=「新しい冷戦だ」「日本と中国が手を組んで…」―海外ネット

19日、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席とロシアのプーチン大統領が、両国で開催する戦後70年の記念式典にそれぞれ出席することが分かった。香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが報じた。資料写真。

中国の報道官、安倍政権を痛烈批判=歴史教科書問題や靖国神社参拝に言及「歴史をごまかそうとする数々の試み」―韓国メディア

3日、韓国・聯合ニュース英語版によると、中国の人民政治協商会議(政協)の呂新華報道官は記者会見で、安倍晋三首相が今年夏に発表する戦後70年談話で第二次世界大戦における侵略の歴史をごまかそうとしていると批判した。写真は靖国神社。

程駐日中国大使、「日中は冷静に相互理解を」=トンデモ抗日ドラマは「不適切。抗日戦争は厳粛なもの」と批判―中国メディア

8日、程永華駐日大使はメディアのインタビューに対し、「ここ数年、中日関係は最も厳しい局面を迎えている。歴史問題、領土紛争、安全保障上の相互信頼の欠如などがあり、双方の国民の好感度が低い状態にある」と語った。写真は撮影スタジオ。
おすすめ記事
  • 最新
  • 時事
  • 国際
  • 社会
  • スポーツ
  • エンタメ
  • 地域
  • 経済
  • 文化
  • 広場
  • 話題
最新ニュースはこちら

地域トピックス

SNS話題記事

地域アクセスランキング

最新ニュース