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桜島 「上昇のマグマ とどまっている」専門家8月18日 20時26分
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桜島に「噴火警戒レベル4」の噴火警報が出された今月15日に、桜島の地盤が僅か数時間で5センチ伸び、観測開始からの20年に伸びた量の半分近くに達したことが、GPSのデータから分かりました。専門家は、このとき火口直下まで一気に上昇したマグマがとどまっていると考えられるとして、引き続き、規模の大きな噴火に警戒する必要があると指摘しています。
桜島のふもとにある京都大学火山活動研究センターの井口正人教授によりますと、島内に設置されているGPSの観測データを解析した結果、「噴火警戒レベル4」の噴火警報が出された今月15日に、山が膨張したことを示す地盤の伸びが数時間で5センチに達したということです。
この場所では、観測が始まった20年前からの伸びの量が12センチで、今月15日の僅か数時間でその半分近くに達したということで、井口教授は「桜島でこれだけ短時間で変化したのは観測開始以来初めてで、マグマが一気に上昇したことを示している」としています。そのうえで井口教授は桜島の火山活動について、「地震の回数はかなり落ち着き、地盤の変動もほぼ停止している。今月15日に火口直下まで一気に上昇したマグマが、動きを止めたためとみられるが、マグマはそのままとどまっていると考えられる」として、引き続き規模の大きな噴火に警戒する必要があると指摘しています。
この場所では、観測が始まった20年前からの伸びの量が12センチで、今月15日の僅か数時間でその半分近くに達したということで、井口教授は「桜島でこれだけ短時間で変化したのは観測開始以来初めてで、マグマが一気に上昇したことを示している」としています。そのうえで井口教授は桜島の火山活動について、「地震の回数はかなり落ち着き、地盤の変動もほぼ停止している。今月15日に火口直下まで一気に上昇したマグマが、動きを止めたためとみられるが、マグマはそのままとどまっていると考えられる」として、引き続き規模の大きな噴火に警戒する必要があると指摘しています。