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池袋の車暴走 運転の医師 てんかんで治療8月18日 12時03分
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東京・池袋で乗用車が暴走し歩行者5人が死傷した事故で、車を運転していて逮捕された医師は、てんかんの持病があり、投薬治療を受けていたことが警視庁への取材で分かりました。警視庁は、医師が薬を適切に飲まなかったことで意識を失った可能性もあるとみて、容疑を危険運転致死傷の疑いに切り替え事故との関連を慎重に調べる方針です。
この事故は16日の夜、東京・豊島区のJR池袋駅前で、乗用車が歩道に乗り上げて歩行者5人を次々とはね衣料品販売店に突っ込んだもので、41歳の薬剤師の女性が死亡し、4人がけがをしました。警視庁は、車を運転していた東京・北区の医師、金子庄一郎容疑者(53)について、18日、容疑を危険運転致死傷の疑いに切り替え検察庁に送りました。これまでの調べで金子医師は、「疲れていたので居眠りをしてしまった。持病はない」と供述していましたが、その後、親族や主治医から事情を聞いたところ、医師にはてんかんの持病があり、投薬治療を受けていたことが警視庁への取材で分かりました。
警視庁によりますと、金子医師は9年ほど前から東京・台東区の神経科の病院に月に1度、通院していて、てんかんの治療薬を処方されていたということです。これまでの調べで、金子医師の自宅からは診察券や薬が押収されているということです。主治医の説明では薬は毎日飲む必要があり、薬を飲むのを怠った場合、発作によって意識を失う可能性があるということです。
警視庁の聞き取りに対して主治医は、「本人はきちんと通院していた。投薬治療によって症状はコントロールされていて薬を飲んでいれば運転への影響は少ないはずだ」と説明しているということです。警視庁は、薬を適切に飲まなかったことで意識を失った可能性もあるとみて、正常な運転に支障が生じるおそれがある状態で人身事故を起こした場合に適用される危険運転致死傷の疑いに切り替え、事故との関連を慎重に調べる方針です。
警視庁によりますと、金子医師は9年ほど前から東京・台東区の神経科の病院に月に1度、通院していて、てんかんの治療薬を処方されていたということです。これまでの調べで、金子医師の自宅からは診察券や薬が押収されているということです。主治医の説明では薬は毎日飲む必要があり、薬を飲むのを怠った場合、発作によって意識を失う可能性があるということです。
警視庁の聞き取りに対して主治医は、「本人はきちんと通院していた。投薬治療によって症状はコントロールされていて薬を飲んでいれば運転への影響は少ないはずだ」と説明しているということです。警視庁は、薬を適切に飲まなかったことで意識を失った可能性もあるとみて、正常な運転に支障が生じるおそれがある状態で人身事故を起こした場合に適用される危険運転致死傷の疑いに切り替え、事故との関連を慎重に調べる方針です。
てんかん協会「多くの患者は薬で発作抑えられている」
今回の事故を受けて、てんかんの患者や家族などで作る「日本てんかん協会」は「事故の詳しい状況は把握していないが、多くの患者はふだんから医師の指導に従って薬を飲むことで、発作を抑えることができている。今回の事故を受けて、こうした患者たちが不当に厳しい状況に追い込まれないか、懸念している」と話しています。