ニュース
2015年08月18日 09時18分 UPDATE

「ロボットの変形はパズル」「Gガンダムは“ヤッターマンぽく”作った」――メカデザインの大河原邦男さん (1/6)

「ヤッターマン」や「ガンダム」などのメカデザインで知られる大河原邦男さんは、「ロボットの変形はパズル」だと話す。

[産経新聞]
産経新聞

 「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」「機動戦士ガンダム」「装甲騎兵ボトムズ」…。数々のアニメでメカデザインを手掛けてきた大河原邦男さん(67)が、「メカニックデザイナー 大河原邦男展」の開催に合わせ、産経新聞のインタビューに応じた。

画像 「作品ごとに、溶け込むメカコンセプトを作り出さないといけない」と話す大河原邦男さん=東京都台東区の上野の森美術館(鴨川一也撮影)

基礎はタツノコで学んだ

 私はこの世界に入って43年目になるのですが、仕事の基礎は全て、タツノコプロ(竜の子プロダクション)で学びました。入社当時(昭和47年)、タツノコには社員が200人くらいいて、その大半が10、20代という若い会社だったんです。学校のような、活気のある環境でした。

 配属された美術部での上司が、中村光毅さん(後に「機動戦士ガンダム」「風の谷のナウシカ」などの美術監督を務めた)です。僕が今あるのは、中村さんのおかげだと思っています。(デビュー作の)「科学忍者隊ガッチャマン」でも、メーンのメカ以外はほとんど丸投げしてくださった。多分、中村さんは『歯がゆいな、この新人は』と思っていたと思いますが、口を出さず、仕事を渡してくれました。

       1|2|3|4|5|6 次のページへ

copyright (c) 2015 Sankei Digital All rights reserved.

ピックアップコンテンツ

- PR -
日本はIT先進国になれるのか? 目の前の問題を解決しつつ、2020年に向けたITの進化を考える