【引退会見一問一答】
引退会見にのぞむ楽天・斎藤隆=コボスタ宮城イーグルスドーム(撮影・土谷創造)【拡大】
米大リーグでも活躍したプロ野球楽天の斎藤隆投手(45)が17日、仙台市内の球団施設で記者会見し、今季限りでの現役引退を表明した。斎藤は慎重に言葉を選びながら、24年間のプロ生活を振り返った。(共同)
――決断の要因。
「一つではない。1軍で力になれていない現状、そこに至っていないと判断されている自分のパフォーマンス。体が大変だった。連投となったときに前日の疲労感が残るようになった」
――引退を決めて。
「何かあればこれが最後のマウンドになると、どの選手よりも意識していたと思う。今は非常に晴れやかな思い」
――印象に残る勝負。
「常に自分との戦いと思ってきた。勝ちをコントロールすることは雲をつかむようなもの。できるのは自分のパフォーマンスを突き詰めること」
――どのような投手として記憶されたいか。
「オールラウンダーだったのかな。向き、不向きでいうと、ショートイニングの方が成績は出ている」
――家族への報告。
「妻には毎年シーズンを迎える前に『もしかしたら今季で』と8年か9年間言い続けてきた。一番覚悟していると思っていたが、誰より言葉に詰まった」
――今後は。
「この先のことはまだ。やりたいことはいっぱいある。野球以外のことは考えられない」